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<高校求人倍率>「人手不足を実感」 使い捨て警告も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140913-00000002-mai-soci
毎日新聞 9月13日(土)0時29分配信
数年前まで「土砂降り」と言われた高校生の就職戦線が、にわかに「売り手市場」となっている。景気回復や業種を超えた人手不足を背景に、来春卒業する高校生の求人倍率が7月末時点で、6年ぶりに1倍を突破。進路指導に当たる高校の教員たちは「選択肢が広がる」と歓迎する一方で、若者をたくさん採用して使い捨てる近年の傾向に神経をとがらせている。
例年、製造業や土木業界に生徒を送り出してきた東北地方の工業高校に今年初めて、郵便事業とスーパーから求人が来た。就職担当の男性教諭は「これまで一度も求人がなかった企業なので、びっくりした」と話す。「人手不足が始まっていると実感した。工業高でも製造業に向かない生徒もいる。選択肢が広がるのはありがたい」と歓迎する。
これに対し、東京都立の商業高校の教員は「求人倍率が改善したといっても、いざ就職活動が始まってみないと分からない」と冷静だ。昨年に比べて求人数は増加傾向にあるというが、「たくさん募集をかけて、その中からいい人材を選ぼうという企業側の思惑もある。求人数が増えたというだけでは素直に喜べない」と語る。
この教員によると、これまで毎年1人分の求人を寄せ、確実に採用してくれた「お得意様」の企業が、複数の学校に複数の求人を出し、結果的に一人も採ってくれないケースも出ているという。
高校の教師らも加盟する労組の全日本教職員組合(全教)は、長年高校の就職内定率を調べてきた。調査にかかわる藤田新一副委員長は、「求人増は歓迎するが、手放しでは喜べない」と話す。昨年から高校生の就職環境は改善しつつあるが、若者を使い潰すような事例も増えている。
今年3月に北関東の卸売市場に就職した高校生は、高校卒業後すぐの3月上旬から働き始めた。朝の早い職場で頑張りミスもなく働いたのに、1カ月たたないうちに「内定取り消しだ」として仕事を失った。藤田氏は「高校生を雇うということは、労働者として一人前に育てる覚悟と責任が必要だ」と雇う側に注文をつけた。【東海林智、三木陽介】
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