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黒田日銀総裁の強気
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52640297.html
2014年09月11日 在野のアナリスト
朝日新聞がスクープとしてだした福島原発の『吉田調書』記事、誤った解釈を伝えることになった、と謝罪する結果となりました。しかし本文を伝え聞いても、なぜ朝日が「命令違反で撤退」と解釈したか、は依然としてナゾです。情報共有が少ない、チェック体制も甘い、という理由は述べますが、これだけの大スクープをよもや上層部がチェックせず、流すとも思えません。海外でも『日本版セウォル号』と評されましたが、韓国への厳しい見方を、日本にも向かわせる目的があったとするなら、社長辞任では済まない問題です。先の吉田証言問題、そして今回の吉田調書問題、いずれも検証が遅くて、反省が甘い。池上氏のコラム掲載問題、読者の声に批判が載らないなど、自身への批判を回避する姿勢は、朝日新聞の消滅の危機をさらに加速するのでしょう。
安倍首相と黒田日銀総裁が、昼食時に会談しています。黒田氏は「2%の物価達成困難で、躊躇なく追加緩和」と述べるなど、従来と変わりない認識を示した、とされます。黒田氏は未だに「円安は日本経済にプラス」とも述べており、円安インフレも視野に入っていると見られ、つまり日本としては景気が失速しても、円安になれば物価高となり、日銀の目標は達成した、と主張できることになる。円安容認発言には、そうした日銀の立場が大きく影響していることになります。
市場では昨日、欧州系の1社がTOPIX先物を、期先で1.5万枚も買い越したことが話題です。これはロールオーバーではなく、また期近の処分、換金でもない、単なる買い越し。よく市場を大きく動かすCTAスジのイベントドリブンでも、1日の傾きは6千〜8千枚なので、実にその2倍。これが昨日から上昇基調を維持することにもつながっています。この主体はグローバルマクロ系とみられますが、大体SQの近傍まで傾きを維持する、少し特殊な取引も多いですが、今回は異例です。
あくまで噂ですが、英国のスコットランド独立問題で、先進国投資の一部を英国から日本に振り向ける意図があったのでは? ともされます。スコットランドが独立すると、英国がうける損失は計り知れず、経済面では先進国投資としては相応しくない条件になりかねません。いずれにしろ、不透明な市場から資金を逃避させる、その一部が日本のTOPIX先物となった。
昨年末の水準を意識するまで市場は上昇していますが、今日の安倍、黒田会談を囃して、という説もありますが、そんなことはありません。今回のメジャーSQは買い優勢の推移で来ており、ロールオーバーの過程で買いになっているだけです。株も為替も、会談前後でイベント型で動かそうとした主体もありますが、影響は軽微です。そして円安で株高、にもなっていません。大型株が主導する今回は、単にSQ要因の上昇と、この欧州系の動きで決まっているとも言えます。
世界は今、安全に投資できる先を探し、右往左往しています。今は日米ということになっていますが、日本が外されるのは時間の問題でしょう。再増税、円安による消費鈍化で景気後退、ともなれば、成長が限られてくるからです。遮二無二、物価高をめざす日銀は、マイナス金利になっても市場から国債を買う。日銀も、自身への批判を回避するため、先の言動、主張に拘泥する姿が見え隠れするのですが、それで失敗すると認めるのがいつになるか? それによっては日本の危機、に発展する問題となってくるのでしょうね。
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