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億万長者は静かに米国株式市場の暴落に備えている
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3073.html
2014.09.11 カレイドスコープ
アイカーン、ソロス、ドラッケンミラー、ツェル・・・億万長者は静かに米国株式市場の暴落に備えている。
■ソロスは、SPYのプットを22億ドルまで買い増しした。いったい何を画策しているのだろう
ジム・ロジャーズなど、世界的に有名な投資家も、ときどき記事を投稿する投資情報専用サイト「ゼロ・ヘッジ」に、「億万長者は、静かに市場の急落に備えている」ことを伝える記事がアップされています。
http://www.zerohedge.com/news/2014-09-03/icahn-soros-druckenmiller-and-now-zell-billionaires-are-all-quietly-preparing-market
ここに登場する億万長者とは、カール・アイカーン、ジョージ・ソロス、スタンレー・ドラッケンミラー、サム・ツェルの面々です。
カール・アイカーンの父親はユダヤ教徒なので、彼も、ユダヤ系アメリカ人です。
ジョージ・ソロスは、ハンガリー系のユダヤ人で、アメリカ国籍を取得しているのでユダヤ系アメリカ人ということになります。
スタン・ドラッケンミラー(Stanley Druckenmiller)は不明ですが、ジョージ・ソロスの部下だったヘッジファンド・マネージャー。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N8TRZI6K50XV01.html
まず最初は、慎重な投資手法で知られるサム・ツェルから。
「株式市場は、これまでで最高だ。しかし、経済活動は最高ではない」と、億万長者の投資家、サム・ツェルは朝のCNBCのニュースに出演して述べています。
「倒産したすべての企業は、収益面で失敗した。それは、需要の想定を見誤り、倒産は収益での見込み違いの反映である。根本的な需要の問題があるのに、株式市場が今後、うまくいくなどと想像きるはずがないない」。
続いてツェルは、自分の投資人生での体験を交えて、このように言います。
「私は株を買い増ししたり、ポジションを落としたりする際に非常に慎重になる。今までのキャリアで体験したことすべてを記憶しているわけではないし、非常に重要で人々の考え方を変えるような潜在的な力を持っている、たくさんの万能カードがあるわけではない」。
サム・ツェルは、格差と税の転換を(建前では)いっそう進めようとしているオバマの連邦政府のやり方に関する見解について議論しました。
しかし、彼は、むしろ不気味な含みを持って、「これは、私が現金を持ち続けることの恐ろしさを初めて思い知った出来事だ」と言ったのです。
ツェルの主張は、ジョージ・ソロスの一連のショッキングな話どころではありません。
スタンレー・ドラッケンミラーとカール・アイカーンも、一様に、「この先には障害がある」と警告しています。つまり、紙のドルが無事なはずがない、と言っているのです。
サム・ツェルは、9月3日のCNBCニュースに出演して、こんなことを言っています。
http://www.cnbc.com/id/101966523
◇株式と現物について
「株式市場の調整は、まもなくやってくる」
人々は、自分たちのお金を置いておくための他の場所を持っていない。株式市場とて膨らみ過ぎている。何らかのことが、株式市場にもたらされるに違いない。
「非常に重要で、かつ人々の考え方を変えてしまうような万能カードが、そこらへんに浮かんでいるなど、私の今まで投資人生では、なかったことだ」と彼は述べました。
「力学を変えてしまうような確信や、なんらかの国際的な出来事が起こったときに変化が起これば、人々は市場に対して、それぞ有効な異なったポジションを取ることができるかもしれない」。
「ほとんどすべての企業が収入面で見込みを誤ってしまう。それは需要の問題の反映だ」と彼は言います。
「需要の問題があれば、株式市場が最高値になるなどとは想像できない」。
彼は、市場が頂点になったのかを知ることがいかに困難なことか話しました。(どこが米国株式市場の頂点なのか、知ることは困難だと言っているのです)
彼の答えはこうです。「爪先で歩くようになさい。そして、正しいバランスを見つけなさい」。
「これは、私が現金を持つことが、そんなにも恐ろしいことであると知った初めてのことだ。金利が低いという事実があるにも関わらず」と結んでいます。
◇オバマと「格差」について・・・
とんでもなく低い金利の影響によって、われわれ自身が格差を創りだしている。
富裕層は、政府の政策から利益を得ているが、そうでない人たちは利益を得ていない。
われわれの大統領は、この格差と闘うと言っている。しかし、日々、格差を促進しているのが連邦準備局である。
◇税の転換について
「これは、法的にも容認されている。
もし、政府がこの結果を望まないのであれば、法律を変えなさい」。
「合理的な租税政策を持っていなければなりません」。
彼は、最高税率は変更されるべきであり、米国は世界から得た収入には課税するべきでない、と言っています。
「この税の転換が政治的な道具に使われ、選挙運動の道具に使われてしまったことは不幸なことだ」と彼。
以上、CNBCから。http://www.cnbc.com/id/101966523
●ショージ・ソロスの株式市場の調整に対する準備
ソロスは、再び※SPYのプットを購入し、そのポジションは22億ドルになっています。16.65%でポジションを取ったというのは、ソロスの会社のポートフォリオでは、これまでで最大の幅です。
※「SPYのプット」とは
上場投資信託(ETF)のSPDR 「S&P500トラスト(SPY)」のプットオプションのこと。
ここでは、「相場が下落した時に、その差で儲けることができる仕組み」と理解しておいてください。レバレッジを利かせているので、プットの数倍もの利益が得られる反面、予想に反して相場が上がってしまった場合は、損失は底なしになる危険な手口。
一気にこれだけ増やしているというのは、ソロスが、株式市場の大きな調整(暴落)が近づいていると見ていることになります。
そして、問題はプットの額で、22億ドルという巨額を「下落する方」に賭けた場合、何かがトリガーとなって株式市場の下げが始まった場合、ソロスのプットが巨額なために、その下落をさらに加速させる効果が出てくるということです。
プット・オプションには、「売る権利を行使できる期限」がついているので、普通に考えれば、長くても数週間、1、2ヵ月以内にそれは起こると考えるのが常識です。(プットの手口によって、期間は異なってくるので、いちがいには言えないが)
●カール・アイカーンの株式市場の調整に対する準備
皮肉にも、カール・アイカーン(米・中央銀行が札束を刷りまくってきたことを背景に、米国の株式市場を追い越してしまったレバレッジ金融工学の申し子、ポスター・チルドレン)は、CNBCのインタビューに、「株式市場に関しては非常にナーバスになっている」と述べました。
カール・アイカーンは、ジャネット・イエレンの今までの采配の結果、一見しただけで分かる彼女の無知・無能を振り返ってみると、「イエレンが、このゲーム(札束印刷狂騒)の終わりが、いつかやってくることを理解できないままであれば、もう議論の余地がない。みなさんは、膨大な量の紙っ切れのドルを心配しなければならない」と不安がっています。
ジャネット・イエレンとは、アメリカの経済学者で、第15代連邦準備制度理事会議長。女性初のFRB議長だが、その無能さは目に余るばかりで、「米国の労働市場は回復途上にあるので、そろそろゼロ金利政策を終了させて、慎重に利上げを行って行くと宣言した経済音痴です。
急激に円安が加速したのは、スコットランド独立の現実性が高まったことと相まって、イエレンの「市場は将来の利上げを過小評価している」と警告を発したことが材料となった模様。
利上げ観測が確かとなれば、一般には企業収益が圧迫されるので、株式を売って国債に乗り換える投資家が出てきます。株式市場は下落するほうに賭けるのが普 通です。彼女の、タイミングの悪い不用意な声明に、アメリカの投資家は何度も失望させられているようです。FRB議長は、こうした馬鹿でないと務まらない ということなのです。
●スタンレー・ドラッケンミラーの株式市場の調整に対する準備
端的に言って、ドラッケンミラーは、やや不気味に、このように述べています。
「近いうちに、市場と経済に起こることに関する人々の脅迫観念が、アメリカ経済に長期間にわたってもたらされるリスクが蓄積されていることへのミスジャッジを誘っている」。
「これからやってくること」は、アメリカ人が考えている以上の大きなことであると言っているのです。投資家たちは、長い間、それを恐れているので、もはや正常な判断ができなくなっていると主張しているのです。
「紙は危ない」、「現物にうまくシフトすべき」というのは、誰にでも当てはまることでしょう。
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