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停滞するヤマト運輸 不祥事で止まった爆発的成長、「配達品質」取り戻し再成長なるか?(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/hasan90/msg/357.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 10 日 07:02:05: igsppGRN/E9PQ
 

停滞するヤマト運輸 不祥事で止まった爆発的成長、「配達品質」取り戻し再成長なるか?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140910-00010005-bjournal-bus_all
Business Journal 9月10日(水)6時0分配信


「風が吹けば桶屋が儲かる」のことわざではないが、インターネット社会の進展で業績が拡大した“人気商品”にヤマト運輸の「宅急便」がある。

●10年間で売上高、取扱個数ともに1.6倍に拡大

 ヤマト運輸の10年前の売上高は約8678億円(2004年3月期)、それが最新の決算(14年3月期)では約1兆3746億円となった。

 宅急便の取扱個数も03年度は年間約10億個だったのが、13年度には約16億6500万個にまで拡大した。売上高も取扱個数も、それぞれ1.6倍前後に増えている。

 業績拡大の要因は、ネット通販が押し上げた面が大きい。当たり前の話だが、ネット上で商品をクリック(注文)しても品物が飛んできてくれるわけではない。その配送荷物としての取り扱いの拡大が、同社の売上高を押し上げた。

 経常利益は04年3月期が約485億円、14年3月期は約631億円だが、前年よりも4.7%減った。これは一部の営業所で、クール宅急便の荷物を常温管理していたことが13年10月に発覚し、大きな問題となったことも影響している。この問題については、後ほど触れたい。

 ちなみに、同社のもう1つの柱「クロネコメール便」は、04年度の約9億8000万冊から13年度は20億8400万冊となっているが、ピークだった10年度の約23億1220万冊から徐々に減っている。荷物1個当たりの手数料もメール便より高い宅急便は、ヤマト運輸にとって最大のドル箱事業なのだ。

●顧客のニーズを追い求め成長

 宅急便の成長物語は、これまで多くのメディアで取り上げられてきた。ヤマト運輸の2代目社長・小倉昌男氏が社内の猛反対を押し切って、年間取扱個数3000万個を目指して「個人の小口宅配事業」に進出。しかし、1976年1月20日にスタートした宅急便の初日の配送個数は、わずか2個だった。

 それが認知度の高まりとともに取扱個数が増えて、今日の隆盛を築く。3年後の79年に年間取扱個数1000万個、80年には参入時に掲げた同3000万個を達成、その後も飛躍的に伸び続けた。

 派生商品の開発を進めたのも80年代だ。83年にスタートした「スキー宅急便」は、配達地域にスキー場がある長野県の営業所が、当時のスキーヤーがスキー道具を自ら運ぶ行動を見て、スキー道具の荷受け・荷送りを考えたものだという。翌84年にスタートした「ゴルフ宅急便」は、顧客から「ゴルフ道具を運んでくれるとラクなのに」という要望を受けて商品化した。

 88年スタートの「クール宅急便」は、当時の小倉社長が炎天下の配送車の荷台にあった発泡スチロールに氷を詰めた荷物を見て、「冷たいものは冷たいまま運んであげないと、これでは荷物がかわいそうだ」という言葉がきっかけで、商品化につなげた。荷物を預かり届けるまでの配送車の庫内温度を、どう低温に保つかの技術開発に大変苦労したという。これが先行事例となり、生鮮食品の産地直送を裏から支えた。

●クール宅急便の常温放置問題

 その「荷物がかわいそう」をやってしまったのが、13年10月に発覚したクール宅急便の常温放置問題だ。全国に約4000あるヤマト運輸の営業所のうち約200カ所で、クール宅急便(10度以下で扱うべき「冷蔵」とマイナス15度以下の「冷凍」)として預かった荷物について、保冷用コンテナを開け放つなど、荷物を常温で放置していたことが内部告発により発覚した。

 顧客に届ける前段階となる営業所では、「530仕分け」(5分以内、30秒以内)という社内基準を設けている。これは冷凍・冷蔵機能のある保冷ボックスで運ばれてきた荷物を5分以内に取り出す、ボックスから次の運送車両などに積み替える際に外気に触れる時間を30秒以内と定めたものだが、これが徹底されていなかった。

 一連の報道を受けて、同社は再発防止策に取り組む決意を示す。同年11月にクール宅急便の温度管理に関する調査結果と今後の再発防止策」を発表し、14年4月には荷物の積載容量に応じて保冷スペースを変更できる車両を導入するなど、失った信頼の回復に乗り出している。

●同社の社訓 「ヤマトは我なり」を周知徹底できるか

 ヤマト運輸の14年3月期「決算短信」の中で、社外に向けた公約として以下のような一文を載せている。

「昨年10月に判明したクール宅急便の社内ルール不徹底については、サービス品質の維持・向上に取り組む専任部署、専任者を配置するとともに、必要な機材の導入を推進するなど、温度管理の徹底に向けて取り組みました。また、宅急便取扱数量の大幅な増加時においても配達品質を維持するため、体制の整備を推進しました」

 その後も、女性配送員を今後3年で5割増やして2万人体制にするといった施策が発表された。

 ヤマト運輸を取材すると、どの社員からも「ヤマトは我なり」との言葉を聞く。これは小倉康臣初代社長時代の1931年に掲げられた3つの「社訓」の最初にくるもので、従業員一人ひとりが「我=ヤマト」という意識(会社を代表する全員経営の精神)を持つというもの。営業所などの現場では毎日唱和されているという。

 また「ラストワンマイル」という言葉もよく耳にする。こちらは顧客に荷物を届ける最後の距離を示したものだ。

 10年以上前、製造業以外では「品質」という言葉を耳にする機会が少なかった当時から、ヤマト運輸の社員は「配達品質」を意識していた。ラストワンマイルとも関連するが、荷物に込められた顧客の思いも配達するのだという。

 冒頭のネット通販に話を戻すと、品物が届く際の配達時間厳守や配送員の立ち振る舞いも顧客満足に関わる時代だ。それがヤマト運輸の目指す「配達品質」へとつながっていく。

 今期4〜8月までの宅急便取扱個数は、対前年同期比96.2%と成長が停滞している。

 ヤマト運輸社内には、宅急便の沿革などを国内各拠点に伝えるための映像もある。成功体験だけでなく、失敗体験をも社内でどう共有し、今後の活動に生かしていくかが、再成長のカギだ。

高井尚之/経済ジャーナリスト


 

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コメント
 
01. 2014年9月10日 08:34:31 : mwFdAsX9cC
あの小泉と一緒になって日本郵政を追い詰め、社業を伸ばしたヤマト。

因果応報。
ヤマト運輸、潰れてしまえ。

市場原理主義者に、あるのは我が身可愛さだけであって、国民社会を愛する心など持ち合わせていない。
違うか?小倉。


02. 2014年9月10日 23:47:32 : ytIWoEzSFI
当方もかつて国鉄に勤務していたが、ヤマトの宅急便のために国鉄小荷物は1980年代に急速に敗退し、国鉄最後のダイヤ改正となった1986年11月に全廃になってしまったのである。

確かにヤマトは便利だ。家まで取りに来てくれる。荷造りまでしてくれる。配達時間まで設定できる。夜間配達してくれる。また、再配達もしてくれる。しかし、それらは「ガラパゴス・サービス」である。世界各国で、ここまでしてくれるところはない。

このサービスは、夜も走り、残業を前提とした勤務体系によって実現しているのだ。労働者の権利を蝕み、365日、24時間働けと言う労働者酷使の経営方針と、それを許している御用組合の結託によって可能になっているのである。

日本の郵便局は、この「元祖ブラック企業」ヤマトと対抗するため、世界的にも過酷な労働条件におかれている。24時間、動いている郵便局が多いそうだ。ここまで労働者を酷使することが当たり前になっている日本の現状。個人の権利や健康も阻害され、精神病に苦しめられて途中退職する者が多いと聞く。

オーストラリアでは、このようなことは絶対に認められない。少なくとも先進国と呼ばれる国々は、労働者の権利をしっかりと認めている。それをないがしろにしている日本。それが当たり前になったのは、宅急便の成長と軌を一にしている。真夜中でも平気で走らせる。日本の高速道路は、夜間にトラックが猛スピードで走っている。無理な到達日数を宣伝し、必ず着くことを保障してヤマトは成長してきた。国鉄小荷物は、全く対抗できなかった。

ヤマトの運転手は、四六時中、走りまくっている。彼らにトイレに言っている時間はあるのか。昼飯を食べている時間はあるのか。四六時中、こき使われているのだ。ここには、人間の尊厳はない。

残業を前提とした勤務体系。ヤマトの配達トラックは、夜の9時でも10時でも走っている。これだけ走っているのに、聞いたところでは月収21万円しかないとのこと。こちらだったら、吊るし上げだね。小倉を労使交渉に閉じ込めて、48時間連続交渉でもやろうか。外国に逃げた元国鉄マンに言わせてくれ。労働者の権利は、闘って勝ち取るものだ。経団連や自民党をのさばらせてはいけない。


03. 2014年9月11日 17:34:02 : j2EOPrepI2

>>02みたいな奴がいるから↓のような不祥事が起こるのは理解できた

JP労組、遅配気にせず選挙運動を続行 (産経新聞) 
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/171.html
JP労組、遅配気にせず選挙運動を続行
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/285.html


労働の名を借りてサボりをやってきたツケじゃねえかふざけんなよ老害が


4. 2015年8月15日 01:23:39 : a4DK8MzE1I
03に火焔攻撃だ。

反動勢力よ、お前たちの国は福島第一原発の放射能攻撃で、これから毎月百万人単位で死亡していく。体制に巻かれるままに従ってきた天誅だ。お前など、選挙の時はいつでも自民党反動勢力に投票していたのだろ。

当方は海外に逃亡した。人のことを言うより、自分の生き延びる方法を考えることだな。


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