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ブラック企業でうまく働く方法?堂々とサボる、上司の話を聞き流す、辞める準備をする…
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140909-00010006-bjournal-bus_all
Business Journal 9月9日(火)6時0分配信
学生に人気の大手有名企業。ところが入社したらブラック企業だった。上司の怒号に耐えながらパワハラを受ける日々。同僚は誰も信用できない。
不動産コンサルタント、ブラック企業アドバイザーという2つの顔を持つ楯岡悟朗氏は、そのような状況を経験したという。
そんな楯岡氏が7月に上梓した『ここで辞めたらただの負け犬!ブラック企業で「修行」した男の日常』(KADOKAWA/中経出版)は、自身の経験を基にブラック企業での生き残り方を綴っており、注目を集めている。
今回は楯岡氏に、
・パワハラの実体験
・ストレスをためない方法
・仕事を続けるコツ
などについて話を聞いた。
●ブラック企業での苦悩
--入社した企業が「ブラック企業だ」と感じたエピソードを教えてください。
楯岡悟朗氏(以下、楯岡) 大手有名企業に入社しましたが、入社早々上司に呼ばれて「どんな感じで仕事をしていきたいか、イメージはあるか?」と聞かれ、「ファイナンシャルプランナーの資格を取得し、専門知識を活用してお客様の不動産売買のお手伝いがしたいです」と答えました。すると、「お手伝いが金になるのか? 俺たちは兵隊なんだ。金を稼がなければ存在価値はねえんだ。バカヤロー」と怒鳴られました。
--体育会系の職場ですね。
楯岡 入社してから気が付いたのですが、私以外の社員の年齢がみんな高いのです。一番若い社員が使い走りをさせられるので、若い人はすぐに辞めてしまうのです。私も何度も耐え切れなくなって辞めようと思いました。「不動産の仕事は、この会社以外でもできる」「環境が変わればうまくいくはず」と考え、会社を辞めて開放感に浸る自分を毎日想像していました。
--一番こたえたことはなんですか?
楯岡 言葉の暴力です。それも人格を否定する言葉です。パワハラという言葉の意味を知っていても、パワハラのつらさは経験した人でなければわかりません。「お前がダメなのは、お前だけのせいじゃないんだよ。お前の人生に携わったすべての人間のせいなんだ。恨むんなら、そいつらを恨め」と言われたことが一番こたえました。私の人生はおろか、私に関わってくれたすべての人たちを否定されたのです。気持ちの逃げ場がなくなりました。
--それでも仕事を続けたのはなぜですか?
楯岡 あるインタビュー記事に励まされたのです。国民的アイドルグループのリーダーのインタビューでした。その中で「忙しくて大変ではないですか?」との質問に対して「仕事が忙しいと、自分が世の中で一番忙しいと思ってしまいますが、そんなことはないですよね。仕事をつらいと思ったことはありませんが、きっと僕より忙しくてつらい思いをしている人はたくさんいると思います。それに比べたら僕なんてまだまだです」と答えていました。自分の苦労など、まだ大したことないのかもしれないと思いました。大変なのは自分だけじゃないと思えただけで、同志がいるような気がして心強くなりました。「どうせ一生いる会社じゃない」「クビにするならしてみろ。喜んで辞めてやる」と開き直れました。
●適当に息抜きをする
--ブラック企業で働くことが難しいのは、どのようなタイプの人でしょうか?
楯岡 長続きしない人や体を壊してしまう人には、いくつか共通点が存在します。まずマジメすぎるということが、ブラック企業ではあだになります。例えば、上司がその日の気分で突然「チラシを今日中に5000枚まいてこい」などと言うことがあります。「それは無理だし、どうせがんばっても怒鳴られるから適当にやろう」と聞き流せる人は大丈夫ですが、マジメな人は上司の命令を絶対だと思い、無理をしてしまいます。
--無理な命令に従って、心身が疲れ果ててしまうことになりかねませんね。
楯岡 私自身も、どちらかといえばストレスに強くありません。「環境に慣れろ」と言うのは簡単ですが、それは精神衛生上好ましくありません。ストレスをためないコツは、適当なガス抜きを覚えることです。つまり、うまくサボるということです。昼間から酒を飲んでもいいですし、漫画喫茶などで寝てもいいです。それで気分転換ができるなら、罪悪感など持つ必要はありません。どんどんすればいいと思います。上司からの罵詈雑言を聞き流すことも覚えましょう。怒号に意味などありません。相手が誰であっても怒鳴る方法でしか指導できない上司を哀れむくらいになれば気は楽になります。
--やるべきことをやればいい、ということですね。
楯岡 もし堂々とサボってガス抜きができるようになれば、むしろ仕事の効率は上がってくると思います。常にプレッシャーにさらされ、パワハラを受ける日常は変わらなくても、意識を変えることで、嫌な仕事でも自己成長の場と位置づけることができるようになります。会社には何も期待せず、クビになっても構わない、時には仮病を使ってやるくらいの気持ちでいれば、かなり楽になるはずです。会社にこき使われてポイ捨てされる人生などつまりません。どんなことでもいいので、その会社でしかできない経験を得るという姿勢を持つことをお勧めします。厳しい環境でこなしてきた業務は、今後の自分のキャリアのためにも良いと思います。また体に異変を感じたら、すぐ辞めるべきです。体を壊してまでがんばる価値のある仕事なんてありません。
●いつでも辞められるようにする
--いつでも辞められる覚悟を持つために、重要なことはなんですか?
楯岡 不動産会社にいた経験から言えるのは、ローンを抱えると仕事を辞めづらくなります。例えば、一般的な会社員は不動産を購入する際、金融機関で融資を受けることがほとんどですが、借りられるだけ借りようとしてしまう。4000万円まで借りられるといわれたら、4000万円借りて物件を購入しようとしがちです。今の会社の給料を前提として負債を抱えれば、それに縛られて辞められなくなります。いつ辞めてもいいようにするには、身軽にしておくことが大切です。
--楯岡さんは、どのようにして退社されたのですか?
楯岡 効率的に仕事をしていくためには、ルーティンワークを減らさなければいけないし、継続的に売り上げをあげられる仕組みをつくらなければならない。詳細は控えますが、広告の内容と、それをお客様に届けるポスティングに工夫をしました。その効果もあって、営業成績は社内のトップクラスまで上り詰めることができ、誰もが驚くほどの年収を手にしました。辞めると告げた時には、かつて私を罵倒していた上司や、その上の役員からも引き留められました。
--今は、どのような仕事をしているのですか?
楯岡 義理の両親が不動産業を営んでいたこともあり、その事業を継ぎました。今は不動産業だけではなく、学生や若手ビジネスパーソン向けにブラック企業対策のセミナーを行っています。実体験があるからこそ、相手の痛みをわかることができます。今となっては、在籍していたブラック企業に感謝したいくらいです。
--ありがとうございました。
ブラック企業に入社してしまったことを憂えていても何も変わりません。それならば、今の環境を過ごしやすく変えてしまえば、仕事の効率が上がり、良い成果を挙げることができるようになるかもしれません。
尾藤克之/経営コンサルタント
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