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米ニュージャージー州アトランティックシティーのカジノの前にあるビーチで遊ぶ人々(ブルームバーグ)
カジノは“万能薬”にならず 米アトランティックシティーのホテル破綻
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140908/bsk1409080500003-n1.htm
2014.9.8 07:26 SankeiBiz
米ニュージャージー州アトランティックシティーにあるレベルカジノホテルは、ラスベガスまで航空機で足を延ばすのが面倒だと感じるウォール街のバンカーたちの遊び場の一つになると考えられていた。
ところが現在、同ホテルはこのプロジェクトの陣頭指揮を執った銀行と資産運用会社にとって金食い虫のようになっており、2日に営業を停止した後も損失は膨らみ続けると予想されている。
24億ドル(約2525億円)をかけて建設されたこのリゾートは2度にわたって連邦破産法11条の適用を申請。10カ月間にわたって買い手を探していた。売却されなければ、裁判所の承認の下で計1億2500万ドルを提供した米ウェルズ・ファーゴとJPモルガン・チェースが新オーナーとなる可能性がある。
以前は米3位の投資信託運用会社、キャピタル・グループとモルガン・スタンレーも投資していた。
同リゾートの2012年4月の開業はタイミングが悪かったうえに建物の設計も振るわず、現地市場を読み誤った。
「ウォール街の歴史」の著者であるマンハッタン・カレッジのチャールズ・ガイスト教授(金融論)はレベルカジノホテルのケースについて、バンカーらが持っている知識からそれた判断をすると事態が悪い方向に向かう可能性があることを示していると指摘する。
ガイスト教授は「レベルカジノホテルのチェックインカウンターは11階にあり、エスカレーターで向かわなければならなかった。ホテル事業を理解している者が計画または投資するようなホテルではなかった」と語る。
このケースは、ニュージャージー州のクリスティー知事ら地方自治体の首長にとってもアトランティックシティーの将来を考える上で参考になるはずだ。同知事はこの地域について協議するサミットを8日に開催する。サミットではカジノ以外の事業展開が提言される可能性がある。
不動産王のドナルド・トランプ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで「アトランティックシティーに関しては競争が激しすぎる。ペンシルベニア州やメリーランド州との競争が非常に激しい。カジノはあらゆる問題を解決する万能薬だと誰もが考えているため、結局はうまくいかないだろう」と述べた。(ブルームバーグ Christopher Palmeri)
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カジノ先進国アメリカの現実 閉鎖相次ぎ失業者も
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000034117.html
09/07 17:39 ANN
安倍総理大臣が成長戦略の1つとして検討している「カジノ解禁」。秋の国会でも議論が進むとみられていますが、カジノ先進国のアメリカでは「バラ色」とは言えない現実があります。
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