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すでに社長を14年務めるゴーン氏/(C)日刊ゲンダイ
ついに副社長も 幹部続々退社のゴーン日産に何が起きている?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153119
2014年9月5日 日刊ゲンダイ
日産のアンディ・パーマー副社長(51)が退任することでちょっとした騒ぎになっている。パーマー氏は95年に英ローバーグループから日産の欧州現地会社に転職。カルロス・ゴーン社長に抜擢されて、現在の地位に上り詰めた。日産を辞めて英国の高級車メーカー、アストンマーチンの最高経営責任者(CEO)に転身するという。
日産では7月にも高級ブランド「インフィニティ」部門のトップだったヨハン・ダ・ネイシン氏が、米ゼネラル・モーターズ(GM)の高級ブランド「キャデラック」部門のトップに転じたばかり。わずか2カ月で最高幹部クラスの人材が2人もライバル企業に移ったわけだ。
これに加えて昨年はルノー・日産連合の広報責任者だったサイモン・スプロール氏が米テスラ・モーターズに移籍。今年4月にはルノーのナンバー2だったカルロス・タバレス氏がプジョーシトロエングループのCEOに転じている。幹部が次々とゴーン氏のもとから去るという異常事態である。何が原因なのか。「ゴーン氏が退任しないからです」と分析するのは経済ジャーナリストの井上学氏だ。
「ゴーン氏が14年の長きにわたって社長を務めているため、ほかの幹部たちは昇進できない。それが不満を誘発しているのです。トップは居座るし、中国市場が冷え込んでいるため日産がこれからさらに大きくなるという確信も持てない。だから同業他社からの引き抜きに応じるのです。実はゴーン氏自身もリーマン・ショックの前に自分をGMに高く売り込もうとした時期があったが、いまは日産にしがみついている状況。当分辞めませんよ」
■漬物石のごとく君臨し続ける
かくしてゴーン氏の日産支配は続く。彼がCEOを兼務するルノーは日産株の43・4%を握り、高額な配当を得ている。もしゴーン氏が退任して日本人が社長に就任したら、増資などによってルノーの持ち株比率を減らされ、他社とのつながりを深めるかもしれない。そうならないよう、ゴーン氏が漬物石のように君臨し続けるというのだ。
気になるのはこの6月に話題になったゴーン氏の発言だ。日産の株主総会で「(日産は)海外企業に比べ役員報酬が低く、草刈り場になっている」と語った。そのため「ゴーン氏は幹部が引き抜きにあう可能性を察知し、危機感をあらわにした」とも報じられたが……。
「日産の外国人役員の年収は1億円近いはずで、彼らは報酬に対してはそれほど不満を抱いていない。お金につられて転職する可能性は低いのです。ゴーン氏の発言は自分の年収が高すぎるという批判をかわすためだった。昨年の報酬は約10億円。1人で全役員報酬の半分をもらった計算です」(井上学氏)
ワンマン経営者は将来ライバルになりそうな優秀な部下を潰すことが多いが、日産幹部たちが次々に辞任する裏には何があるのか。
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