03. 2014年9月04日 09:54:05
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債券先物は上昇スタート、米債高受け買い先行−日欧金融政策を見極め 9月4日(ブルームバーグ):債券先物相場は上昇スタート。前日の米国債相場が反発した流れを引き継いで買いが先行した。 長期国債先物市場で中心限月の9月物は前日比1銭高の146円17銭で取引を開始し、146円20銭まで上昇した。日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の335回債はまだ取引が成立していない。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジストは、債券相場は先物や米国債の戻りの流れを受けて上昇スタートと指摘。ただ、「買いが一巡した後は、日欧の中央銀行の決定をにらんで様子見ムードが強まりそうだ」と言う。 3日の米国債相場は上昇。10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp)低下の2.40%程度。ウクライナ紛争を解決に導く取り組みに対する疑念が投資資金を米国債に向かわせた。欧州中央銀行(ECB)が4日の会合で一段の緩和措置を打ち出すとの見方も米債利回りの上昇を抑えた。 日本銀行はこの日、前日から開催の金融政策決定会合の結果を発表する。消費税率引き上げの影響で国内経済は落ち込んでいるが、消費者物価は日銀の想定通りに推移しており、追加緩和期待は盛り上がっていない。ブルームバーグがエコノミスト31人を対象に8月25日から28日に行った調査では、今回は全員が現状維持を予想した。 今回の日銀決定会合結果などを踏まえ、午後3時半から黒田東彦総裁が定例記者会見を行う。 みずほ証券の早乙女輝美シニア債券ストラテジストは、「年末以降の消費者物価指数(CPI)上昇率の切り返しを見通す日銀にとって、特段の動く理由は見当たらない」と指摘した。 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 池田祐美 yikeda4@bloomberg.net;東京 山中英典 h.y@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net山中英典, 青木 勝 更新日時: 2014/09/04 08:55 JST ドル・円は104円台後半、ECB会合や米雇用指標に注目 9月4日(ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=104円台後半で推移している。前日の安倍内閣改造を消化し、市場の関心はこの日の海外時間に開かれる欧州中央銀行(ECB)の政策委員会やあすの米雇用統計に移っている。 午前8時20分現在のドル・円は104円85銭前後。前日の東京市場では一時105円31銭と1月10日以来のドル高・円安水準を付けた後、ドル売りが優勢となり、海外時間には米長期金利の低下を背景に一時104円74銭まで値を切り下げている。 ユーロ・ドル相場はロシア、ウクライナ両国の大統領がウクライナ東部での停戦に向けた措置で合意したことを受け、海外時間に一時1ユーロ=1.3160ドルまでユーロ買いが進んだが、その後はもみ合う展開となり、足元では1.3151ドル前後で推移している。 三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)は、基本的にユーロは下落する方向だが、今回のECB会合で追加緩和が見送られることへの警戒でユーロが少し買い戻され、「ドルが下がって、少しドル・円の頭が重くなってしまった」と解説。もっとも、「長い目ではドル高の方向」を見ていると言う。 ユーロ・円相場は海外時間に1ユーロ=138円28銭と7月15日以来のユーロ高・円安水準を付けたが、その後137円68銭まで値を戻し、同時刻現在は137円89銭前後で取引されている。 ECB ブルームバーグのエコノミスト調査 によれば、ECBが4日の会合で主要政策金利を0.1ポイント引き下げ過去最低の0.05%にすると予想しているのは57人中6人、残る51人は据え置きを見込んでいる。 英マークイット・エコノミクスが3日発表したサービス業と製造業を合わせた8月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値は52.5に下方修正され、昨年12月以来の低水準となった。また、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した7月のユーロ圏小売売上高指数は前月比0.4%低下と予想以上に悪化した。 山下氏は、今回のECB会合について、市場の期待は強いが、「わざわざこの9月に何か緩和をしなくてはいけないかというと、決め手に欠ける」と指摘。もっとも、今回見送りでも、「これから先に関しては、必要があればQE(量的緩和)など、そういった含みが残される」とし、いずれは追加緩和に動くとの思惑で「またユーロが売られやすくなっていくというのは継続する」とみている。 この日は国内でも日本銀行の金融政策決定会合の結果が発表され、午後には黒田東彦総裁の会見が行われる。金融政策は現状維持が見込まれているが、4月の消費増税後の景気低迷を示す経済指標を受けて、市場では追加緩和観測が再び強まっており、黒田総裁の会見内容が注目されている。また、海外時間にはイングランド銀行(英中銀)の金融政策も発表される。 米雇用統計 米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、米国の景気は夏季に引き続き拡大した。ただ、経済成長ペースの 「大幅な変化」を報告した地区はなく、雇用・賃金・物価のトレンドも ほぼ変わらずだった。 米国ではこの日、週末の雇用統計に先駆けて、8月のADP雇用統計と7月の貿易収支が発表される。 山下氏は、雇用統計について、「これから利上げに向かっていくというプロセスを考え直すというか、方向転換を迫るほどの数字にはならないだろう」と予想する。その上で、米国の利上げ開始時期が早まるという話にならないと、ドル・円も「なかなか105円が110円になるというふうには行きにくい」と指摘。半面、日銀が追加緩和に動けば「意外と軽く上がっていく」が、「そういう感じの相場にはまだちょっと時間がかかる」とみている。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 小宮弘子 hkomiya1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net青木 勝, 崎浜秀磨 更新日時: 2014/09/04 08:32 JST ドラギ総裁の「失われた10年」リスク高まる-日本の90年代彷彿 9月3日(ブルームバーグ):日本の大手債券投資家らは、ユーロ圏が日本のような「失われた10年」を経験するリスクが高まったとみている。低インフレの中で欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が量的緩和(QE)を検討している状況が、1990年代の日本を彷彿(ほうふつ)させるからだ。 大和住銀投信投資顧問やDIAMなど少なくとも4社(合計運用資産約2500億ドル=約26兆2200億円)は、ドイツなどユーロ圏諸国の国債利回りがさらに低下すると見込む。ユーロ圏へのデフレの脅威が債券相場の上昇につながっている。 大和住銀投信投資顧問の国部真二外国債券運用部長は、欧州はデフレ圧力と低成長に直面しQE導入を考えていると指摘、その点から欧州債の利回りは「日本化」するとの見方を示した。 ドイツ10年債利回り は先週、過去最低の0.866%を付けた。QEが始まれば日本並みの0.5%付近も視野に入ってくると、国部氏はみている。 ユーロ圏のインフレ率 は8月に0.3%まで低下。2011、12年に債務危機の深刻化に見舞われた欧州は既に、「失われた10年」に半分踏み込んでいる。 7月からドイツ債を選好しているというDIAMは、欧州の経済状況は悪化しているとの見方を示す。岡三アセットマネジメントの山田聡債券運用部長は、欧州経済は十分に弱いのでECBが年内には日本銀行型のQEに踏み込むとみている。欧州は「日本が通ってきた道と少し似ている部分がある」と同氏は今月1日のインタビューで述べた。 原題:Draghi Lost Decade Risk Rises for Japanese Picking BondRallies(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Wes Goodman wgoodman@bloomberg.net;東京 Mariko Ishikawa mishikawa9@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Dobson pdobson2@bloomberg.netNicholas Reynolds, Mark McCord 更新日時: 2014/09/04 08:25 JST 伊藤教授:GPIF改革後に円は弱含むだろう 9月3日(ブルームバーグ):年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの運用見直しとガバナンス改革を訴えた政府の有識者会議で座長を務めた政策研究大学院大学の伊藤隆敏教授は、 GPIFが競争力を高める方向に動くのに伴い円は弱含むとの見解を示した。 伊藤氏はGPIF が戦略見直しの終了後により多くの株式を購入する可能性があると指摘した。米ニューハンプシャー州で金融安定センター(CFS)が主催した会議での発表後に発言した。GPIFは3月時点で運用資産126兆6000億円の約55%を国内の債券に投資している。 同氏は最終的に日本の株価はプラスの影響を受け、円相場には下落方向の効果が見込まれると述べた。 GPIFの運用見直しに伴うインフレ目標への影響については、市場にインパクトを与えることが改革の目的ではないと説明した。 また塩崎恭久元官房長官が厚生労働相に就任したことに関しては、安倍晋三首相がGPIFの改革推進に真剣であることを示す極めて良いサインだと個人的に受け止めていると語った。 原題:Yen to Weaken After Pension Fund Reforms, Panel AdviserIto Says(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Rachel Evans revans43@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.netGreg Storey 更新日時: 2014/09/04 07:14 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NBCH046S972801.html 今日の株式見通し=横ばい圏内、イベント前で様子見ムード広がる展開 2014年 09月 4日 08:32 JST [東京 4日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、横ばい圏内でのもみ合いが見込まれる。前日の米国株市場はまちまち。ドル/円(JPY=EBS>は104円後半と円安の進行に一服感がみられるなど、外部要因が日本株の支援材料にはなりにくい地合いにある。日銀金融政策決定会合後の黒田東彦総裁の会見や、今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会、週末の米雇用統計など重要イベントを前に、朝方から様子見ムードが広がる展開となるとみられる。
日経平均の予想レンジは1万5600円─1万5800円。 前日の米国株市場ではダウ工業株30種.DJIが上昇した一方、ナスダック総合指数.IXICとS&P総合500種.SPXは下落した。ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領がウクライナ東部の和平実現に向けた措置で合意したことが好感され、買いが先行したものの、アップル(AAPL.O)が4.2%の大幅安。クラウドサービスにセキュリティー面での不安が浮上し、証券会社が投資判断引き下げの検討を発表したことで売られ、指数を押し下げた。 一方、一時8カ月ぶりの円安水準となったドル/円は104円後半にまで下落。シカゴ日経平均先物9月限は大証終値比15円高の1万5710円となっている。こうした流れから、朝方は主力輸出株を中心に小安く始まる展開が予想される。 日銀の金融政策決定会合をめぐっては、サプライズなしとの見方が市場には広がっている。ただECBの追加緩和観測や、週末に発表される米雇用統計への関心は高まっており、これらを見極めたいとの市場心理から日中は様子見ムードが広がりそうだ。また日経平均は先週末から終値ベースで300円近く上昇しており、「内閣改造というイベントが一つ終わったことで、いったんは利益確定売りの動きが出やすい」(野村証券エクイティ・マーケットアナリストの佐藤雅彦氏)との見方も出ている。 きょうの主なスケジュールは、国内では日銀金融政策決定会合の2日目。結果発表と、大引け後には黒田東彦総裁の会見が予定されている。また積水ハウス(1928.T)が中間期決算を発表する。海外では欧州中央銀行(ECB)理事会・記者会見のほか、7月の米貿易収支などが発表される。 前営業日終値 年初来高値 年初来安値 日経平均.N225 15728.35 16164.01 13885.11 +59.75 2014年1月6日 2014年4月11日 シカゴ日経平均先物9月限 15710(円建て) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GY2QC20140903 塩崎新厚労相、公的年金の投資多様化を支持 By ELEANOR WARNOCK 2014 年 9 月 4 日 08:46 JST 更新
記者会見する塩崎恭久新厚労相(3日) Bloomberg 【東京】内閣改造で厚労相に就任した塩崎恭久氏(63)は3日、1兆2000億ドル(127兆円)に上る日本の公的年金は現在および将来の受給者のために運用先を多様化すべきだと述べ、安倍晋三首相の中核的政策を後押しする方針を示唆した。 塩崎氏は、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に関する自分の任務は、これまで日本国債に偏ってきた運用を分散することで、法律が規定していること―安全かつ効果的に投資すること―を行うことだと述べた。ただ、基金の具体的なポートフォリオについては「専門家の議論に任せるべきだ」とした。 塩崎氏は、労働市場の流動性を高め、企業ガバナンスを強化することを強く提唱している。同氏が厚労相に選ばれたとのニュースが流れると、安倍政権の下でGPIFがもっと多くの資金を株式市場に入れる可能性があるとの見方が広がり、3日の株価は上伸した。厚労省の管轄下にあるGPIFは資産の半分以上を日本国債に投資してきた。 安倍政権は既に同基金の投資多様化を求めている。政治家たちは、年金生活者への支払いを確保し、これらの人たちが政府や日本銀行が目指す穏やかなインフレを乗り越えられるようにするため、運用を変えることが必要だとしている。 GPIFは9月中にも新しい投資ポートフォリオを明らかにすると見られる。資金の規模から見て、配分の変更が小さなものであっても、数十億円が日本株式や海外資産に流れ込んでくることになる。塩崎氏は会見で、組織の変更も検討すべきだとし、ガバナンスを明確にすることが重要だと語った。 同氏はこれまでのインタビューや講演で、GPIFの運営形態を変える前にGPIFが投資でより大きなリスクを取ることに警告を発してきた。またGPIFでは権限が理事長に集中しすぎていることや、低コストな運営をする圧力を受けていることにも懸念を示していた。 大和証券のストラテジスト塩村賢史氏は、塩崎氏の姿勢から見て、厚労省はGPIFの見直しで、一部の市場参加者が期待しているよりも慎重になる可能性があるとし、「塩崎氏は短期的にはリスクを取らず、一歩ずつ進めるかもしれない」と話した。 関連記事 改造内閣発足―安倍首相会見ライブブログ 内閣改造ライブツイート 日本の貯蓄力を解き放て―年金基金の統治改革と分散投資を 【オピニオン】アベノミクスを救い得る改革―インフレと輸出の失敗を超えて 欧州でアベノミクス研究必要論―欧州経済の日本化 http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970203736504580132520841555954?mod=wsj_nview_latest |