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防水性をうたうギャラクシーS5だが、サムスンのスマホは新興国メーカーの攻勢を受けてシェアを減らしている(AP)
サムスン&現代自、共倒れ必至…大企業依存の韓国経済に大打撃 決算見通し
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140829/frn1408291820005-n1.htm
2014.08.29 夕刊フジ
韓国を代表するツートップ企業が大きく揺らいでいる。スマートフォンが頭打ちのサムスン電子は7〜9月期も業績不振が続くとの観測が強まり、株価は年初来安値水準で低迷している。現代(ヒュンダイ)自動車も強かった国内市場を切り崩され、為替のウォン高が重荷となっている。両社の失速は大企業依存の韓国経済にも大打撃となる。
サムスングループの英国法人が公開した動画がちょっとした騒動となっている。動画は、サムスンのスマホの最上位機種「ギャラクシーS5」が氷水をかぶり、次の参加者として米アップルの「iPhone(アイフォーン)5s」などライバル機種を指名するという内容のものだ。
もちろん、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の支援を呼びかける「アイス・バケツ・チャレンジ」をもじったものだが、ギャラクシーS5は防水機能があり、指名された3機種は防水機能がないことから、チャリティーを自社製品の宣伝と競合機種のネガティブキャンペーンに利用したものだとひんしゅくを買った。
サムスンの焦りが感じられるエピソードだが、無理もない。世界のスマホ市場でサムスンの牙城が日に日に崩されているのだ。
英調査会社によると、今年第2四半期(4〜6月)の中国のスマホ市場で、サムスンのシェアは、“中国のアップル”と呼ばれる新興の「小米(シャオミ)」に抜かれ、2位に転落した。レノボなど他の中国メーカーの猛追も受けている。インド市場でも地元メーカーがサムスンを上回ったとの調査もあり、急成長市場の新興国では、低価格スマホを武器にした地元メーカーが台頭している。
一方、高機能機種では、9月にもアップルが満を持してiPhoneの新機種を発表する見通しだ。クリスマス商戦に向けて大きく販売を伸ばす可能性があり、競合するギャラクシーS5は苦しい立場となる。
利益の約7割をスマホに依存しているというサムスン電子の4〜6月期の営業利益は24・6%減となり、3四半期連続減益となった。市場では7〜9月期についても、前年同期を大きく下回る利益水準になるとの観測が広がった。同社の株も売り浴びせられ、4〜6月期決算発表前日の7月30日から比べて、1カ月足らずで約12%もの急落に見舞われた。
現代自動車では「儲けの方程式」が崩壊している。2000年代以降、米国など海外市場で急成長し、日本メーカーを猛追してきたが、それを可能にしたのが、為替のウォン安と、国内市場で圧倒的なシェアを握り、儲けていたことだ。
ところが、一転して円安ウォン高となったことで米国など海外市場で価格優位性を失いつつある。加えてリコールや燃費水増しも発覚するなど、品質の問題も浮き彫りになってきた。
国内市場にも異変が生じている。傘下の起亜自動車を含めた韓国内シェアが今年上半期、7年ぶりに7割を切ったのだ。BMWやフォルクスワーゲンなどドイツ勢を中心に輸入車の販売が急増している。4〜6月期の営業利益も13・7%の大幅減となるなどお家の一大事だが、そこにのしかかるのが労働争議問題だ。
平均給与は9400万ウォン(約940万円)と高水準の現代自だが、労働組合はさらに、定期賞与金を通常賃金に含めることや前年の最終利益の30%相当のボーナス支給などを要求し、22日から部分ストライキを開始。労使の交渉は長期化する可能性が大きい。
ロイター通信によると、現代自では労組設立以来27年間のうち4年以外は毎年ストが実施され、総額14兆4000億ウォン(約1兆4400億円)相当の生産に影響が出ているという。
今年4月現在のサムスングループの資産総額は331兆4000億ウォン(約33兆1400億円)と国内トップ、現代自グループは180兆9000億ウォン(約18兆900億円)と民間で2位。両社の資産額は韓国の名目国内総生産(GDP)の約36%に相当する。
『韓国経済崖っぷち』(アイバス出版)の著書がある週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏はこう指摘する。
「韓国経済はサムスンや現代自に依存しているが、両社はいまや非常事態に陥っており、経済全体が沈滞から抜け出せないだろう。ウォン高で製造拠点を海外に移す動きが進めば、産業の空洞化も懸念される」
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