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世界的超商いになっている株式市場(NEVADAブログ)
http://www.asyura2.com/14/hasan90/msg/117.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 8 月 26 日 22:39:05: igsppGRN/E9PQ
 

世界的超商いになっている株式市場
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4733321.html
2014年08月26日 NEVADAブログ


今、世界中の株式市場は超薄商いになっており、それで買い上げが進むという、極めて不自然な動きをしています。

ニューヨーク市場は、平均では7672万株の商いに対して、昨日は5739万株しかなく2000万株も少ない商いとなっていたのです。

東京市場では、今日の売買代金は1兆5319億円しかなく、昨日まで3日連続減少し今日はかろうじて1兆5000億円台となりましたが、閑散そのものでした。
*日経平均は92円安となっていました。

世界中で薄商いで株価が強含みとなっているもので、積極的な買いが入っていないのが分かります。

活況なき値上がりで、果たして<ニューヨーク史上最高値更新へ>と浮かれて良いものでしょうか?


 

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コメント
 
01. 2014年8月27日 10:35:00 : nJF6kGWndY

浮かれている奴も多いな

http://jp.reuters.com/article/jp_forum/idJPKBN0GP1HS20140827?sp=true
コラム:株高を正当化する米経済の循環回復=武者陵司氏
2014年 08月 27日 10:03 JST
武者陵司 武者リサーチ代表

[東京 27日] - 一種の「高所恐怖心」と呼ぶべきなのか。米国株の高値更新と軌を一にして、悲観的な経済構造論が勢いを増している。

資本主義は格差を拡大させるというトマ・ピケティ氏の「21世紀の資本論」や、需要不足を問題視するローレンス・サマーズ氏の「長期停滞論」は、本人たちの意図から外れて、経済悲観論を正当化する材料とされているようだ。

「格差拡大」と「需要不足」という両氏の構造的認識は正当で意義あるものだが、当面の経済見通しを左右するものではない。現在の米国経済は、後述する3つの要因からアップサイドの余地が極めて大きいと考えられる。

まず基本認識として持つべきは、2008年のリーマンショック以降、米国経済はその後遺症により循環的景気回復が極めてスローであり、本来の景気拡大がまだ実現していないということだ。野球の試合に例えれば、景気回復サイクルはまだ4―5イニングあたりにとどまっており、景気拡大がピークを迎える9イニングまでには、まだ相当な時間的余裕があることを意味する。

具体的には、1)住宅・設備投資における大きな未充足の潜在需要が顕現化し始めるのも、2)賃金上昇が家計所得そして消費を押し上げる好循環が始まるのも、3)クレジットサイクルがレバレッジの追求などによって拡大局面に入っていくのも、これからである。サマーズ氏が主張するような政府の関与による需要創造や劇的なイノベーションなどを通じた供給力革命がなくとも、ペントアップデマンド(繰越需要)だけで景気拡大の余地は十分に大きい局面に突入すると言える。

当然、米連邦準備理事会(FRB)も、リーマンショック以降の成長率の下方屈折について、治癒が不可能な宿命的問題との立場はとっていない。米金融当局の評価は、危機によって引き起こされた需要ショックが供給サイドにネガティブなヒステリシス効果(いったん引き起こされた変化が修正された後でも長く影響を残す履歴効果)を与え、潜在成長率を引き下げたというものである。

したがって、金融政策は本来需要政策であるが、未曽有の緩和の継続によって供給力を押し上げる効果が期待でき、潜在成長率を押し上げる、という主張である。実際、以下に説明するように、FRBが求める供給力増加を伴う力強い経済拡大がようやく現実のものになろうとしている。

<緩慢さは「景気の若さ」の証し>

まず、注目すべきは住宅市場だ。周知の通り、米国では2011年以降、住宅価格が底入れし回復しているにもかかわらず、新築一戸建て住宅販売は極めて緩慢な動きを示している。ただ、新規供給不足がストックベースでの住宅需給の劇的な改善をもたらしている。

空き家の減少と長期トレンドからの下方かい離、世帯増加を下回り続ける新規需要、親との同居率の増加、持ち家比率の急低下(=潜在的持ち家需要の高まり)など、すべては住宅新設需要が十分に蓄積されていることを示す。

次に設備投資はどうか。対国内総生産(GDP)比率は回復しているとはいえ、こちらも過去のトレンドと比較すると依然、下方かい離が顕著だ。しかし、稼働率が回復し、設備の老朽化が進み更新需要が高まっていること、そして米製造業の国内回帰がみられること(長期減少傾向にあった製造業雇用は2011年から拡大に転じている)など、プラスの需要要因は積み上がっている。ことに米国の企業設備年齢(ビンテージ)が1960年代以降最高の水準まで上昇していることは、設備更新需要の大きさを物語る。すでに設備投資の先行指標である非国防資本財受注(航空機除く)は過去のピークを越えた。

ちなみに、GDP統計において、住宅投資と設備投資は、景気の拡大・縮小に伴って、大きく変動する需要項目である。この裁量的支出の対GDP比率が2008年のリーマンショック後、戦後最低まで低下し、1929年の世界恐慌以来の大不況をもたらした。今それが回復に転じているものの、その水準はなお過去の景気のボトムにある。

例えば民間住宅投資の対GDP比率について言えば、住宅バブル時の6%超は行き過ぎだが、戦後平均が5%だから、足元の3%は低すぎる。言い換えれば、裁量的支出が今後伸びていくという循環回復の余地は極めて大きいと言える。

<格差拡大は本当に資本主義の宿命か>

では、雇用拡大と賃金上昇が家計所得と消費を浮揚させる経路はどうか。

失業率は、リーマンショックから約1年後の2009年10月のピーク(10%)から今年6月には6.1%まで低下したが、雇用回復ペースは緩慢である。失業率の改善は主として職探しをあきらめた人が増えることで労働参加率が低下したためであり、就業人口比率は低迷を続けている。FRBが問題視している労働市場のスラック(需給の緩み)は依然として大きいことは事実だ。

しかし、賃金に対して先行性があるといわれる全米独立企業連盟(NFIB)の賃上げ計画をみると、今年に入り大きく改善しており、今後の賃金上昇加速が期待できる。今は着実な雇用増加と賃金上昇により、家計所得増に弾みがつきやすい局面だと言える。

家計所得増は消費と住宅投資を一段と押し上げていくだろう。1985年以来の米国の労働分配率と景気循環サイクルを並べて比べてみると、景気拡大の前半で労働分配率が低下し、中盤で底打ちし、後半にかけて上昇するという規則性がうかがえる。現状に照らせば、2000年から続いた労働分配率低下の長期トレンドが終焉し、上昇に転じる局面にあることがみてとれる。

労働分配率の上昇はキャッシュフローを引き下げ、企業部門に蓄積されてきた資本余剰の解消を促すと考えられる。前出したピケティ氏は、資本主義のもとでは資本のリターンが経済成長より大きくなり格差拡大に帰結すると指摘している。確かにリーマンショック不況から今日までの回復局面では資本の過剰蓄積が高まる一方であったが、今後の景気回復サイクルの後半場面では設備投資の増加、自社株買いや配当の増加、M&Aなどの活発化により資本余剰は急速に減少に転じよう。滞留していたスラックが有効に活用されていく好循環に入りつつあると筆者はみている。

<「FEDモデル」でみれば米株はまだ割安>

最後に信用循環について触れておきたい。この観点からみても、現在の景気局面は循環初期の段階にあると言える。レバレッジは著しく圧縮されたままであり、懸念されるバブルが高まる心配は足元では全くないと言っておこう。

長期経済変動を規定する信用サイクル(実質負債成長率)をみれば、2011年に底入れして間もないことがわかる。家計債務の対可処分所得比率は大きく低下し、企業債務の対GDP比率もまったく上昇していない。ビジネス向け貸し出し推移に目を転じても、大きく減少した後の回復初期にあることは明らかだ。

イエレンFRB議長が議会で説明したように、債務は全体として圧縮された状況にあり、金利は低下、企業の利益は増加し、資産価格は上昇している。つまり、債務/資本倍率は大幅に低下し、インタレストカバレッジ、すなわち企業の債務保有負担能力は大きく上昇しているのだ。リーマンショック後に史上最高水準まで上昇したクレジット市場のリスクプレミアムが過去最低水準まで低下しているのも、この信用状況からは当然と言える。

このように考えてみると、足元の株高がバブルであるという批判がいわば高所恐怖症であり、的外れであることをわかっていただけよう。そもそも、「予想益回り=10年国債利回り」というFEDモデルから算出した米国株のフェアバリュー(適正価格)は、米S&P500指数で5048ポイントと計算される。現状は、このフェアバリューに対して約60%のディスカウントとなっている。

株価純資産倍率(PBR)でみれば、米国株はITバブルピークの5倍から低下しているものの、約3倍と今も主要国の中では最も高い。これをバブルと決めつける向きもあろうが、高PBRは高い株主資本利益率(ROE)に象徴されるように米国企業の収益性が優れているからであり、決して過大とは言えない。

なぜなら、米上場企業は株主に対して合計時価総額の5.1%にあたる巨額の資金還元を配当(1.9%)と自社株買い(3.2%)を通じて行っており、それは長期国債利回りの2倍に相当する高いリターンであるからだ。企業の健全な収益創造のもとで、十分な株式価値が存在している証しである。M&A、自社株買い、株高はすべて余剰資本(歴史的低金利をもたらしている原因)が有効に活用される過程で起きる必須のプロセスであると言えよう。

むろん、景気は循環するものであり、やがては後退局面に入る。また、サマーズ氏やピケティ氏が指摘するような経済構造上のアキレス腱が米国型資本主義に内在し、長期的観点に立てば、供給制約の顕現化などを通じて潜在成長率の底上げを阻む可能性を筆者も否定しない。いずれ解決策が必要になろう。

しかし、そうした構造論はあくまで長期の課題であり、少なくとも今後3年以上は続くと予想される米国経済と株式市場の好循環シナリオを覆すものではない。念を押すが、循環的景気回復はまだ始まったばかりである。

*武者陵司氏は、武者リサーチ代表。1973年横浜国立大学経済学部卒業後、大和証券に入社。87年まで企業調査アナリストとして、繊維・建設・不動産・自動車・電機エレクトロニクスなどを担当。その後、大和総研アメリカのチーフアナリスト、大和総研の企業調査第二部長などを経て、97年ドイツ証券入社。調査部長兼チーフストラテジスト、副会長兼チーフ・インベストメント・アドバイザーを歴任。2009年より現職。


02. 2014年8月27日 14:25:10 : xvY2Zd3qPg
4〜6月期のGDPの発表を5日後に控えた8月8日、日経平均は454円安と急落し、1万5000円を割り込んだ。
ところが、この日を境に、株式相場はがらりと様相を変えた。21日まで9営業日の続伸となり、800円を超す上げ相場となったのである。
市場に「相場の流れを作ったのは日銀だ」という見方が存在する。日銀は異次元の金融緩和策の一環として、日経平均やTOPIXといった株価指数に連動するETFを購入していたのだ。日銀は合計で900億円前後のETF購入を断行したというのである。これが外国人の売りに買い向かう形になり、下げ相場の加速を抑えただけでなく、買い方の出動を促して相場反転のきっかけを作る役割を果たしたとされている。
つまり、今の相場は・・・・・


03. 2014年8月27日 14:29:39 : nJF6kGWndY

浮かれてバブルを煽っている奴ばかりでもない


コラム:S&P500の大台突破は「ニューノーマル」になるか
2014年 08月 27日 10:08 JST
Martin Hutchinson

[ニューヨーク 25日 ロイター BREAKINGVIEWS] - S&P総合500種が25日の取引時間中に初めて2000の大台を突破したことで、市場に「新たな標準(ニューノーマル)」が生まれたと考えたくなる。しかし、新しいパラダイムには眉に唾をつけてかからなければならない。

株価収益率(PER)は20倍未満と過去の平均をわずかに上回るだけで、金利水準もまだ低い。だが国内総生産(GDP)との比較で見た米企業利益はピークに達している。この利益が長期的な平均に戻ると想定すれば、S&P総合500種は3分の1程度下落してしまう。

S&P総合500種銘柄のPERの過去平均は15倍強。現在はこれよりやや高いとはいえ、過去のピーク水準は大幅に下回る。つまり一段の株価上昇余地があることを示唆する。ただ、PERが再び過去平均並みになれば、S&P総合500種は1500強へと、今の水準からほぼ25%下がることになる。

低金利も持続的な株高の支えだ。米連邦準備理事会(FRB)のモデルの前提として知られる理論に、株式の益回りは長期国債利回りと等しくなるはずだというものがある。もっともこのモデルは1990年代はおおむね通用したが、それ以降は正確性を欠くように見える。同モデルの計算では、足元の米10年債利回りが2.4%なら、S&P総合500種は4200程度となる。

ただ、他の指標からはS&P総合500種がいずれ下落することがうかがえる。例えば米商務省経済分析局の統計によると、今年3月までの1年間の税引き後企業利益の対GDP比は平均10.8%で、2012年に記録した過去最高に迫っており、過去60年余りの平均の7.2%をはるかに上回っている。

グローバル化とアウトソーシングによるメリットが米多国籍企業の利益率を大きく押し上げた面はある。しかし低コストでの借り入れの貢献度もそれなりで、これは永遠には続かない。今後企業利益が下振れ、対GDP比で過去平均程度になるとしたら、今のPERで考えると、S&P総合500種は約33%下がって1300強となるだろう。

金利はしばらく低水準にとどまり、米企業が達成した利益率拡大の一部も、少なくとも当面は維持できるかもしれない。しかしそれは金利の動きが逆になった場合の悪影響も強力になることを意味する。金融市場においては、新パラダイムというものは得てして長続きしない。

●背景となるニュース

*ニューヨーク株式市場のS&P総合500種は25日午前、史上初めて2000の大台を突破した。


04. 2014年8月27日 18:13:48 : BQEGvN04No
ニューヨークダウも日経平均もそれぞれ両国の経済全体を代表しているわけではない。

アメリカは1%の富裕層を代表する巨大企業30社の数値、日本は上場大企業225社の指標。法人ばかりそれも大企業を優遇し利益と内部留保を大きくする政策をとっているから結構高くなる。

日米とも一般国民の生活がよくなっているわけではない。


05. 2014年8月28日 07:17:37 : jXbiWWJBCA
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GR0RB20140827
アベノミクスは成長戦略に注力を、2年・2%こだわらず=浜田参与
2014年 08月 27日 18:58 JST
[東京 27日 ロイター] - 安倍晋三首相の経済ブレーンで内閣官房参与を務める浜田宏一・米イエール大名誉教授は27日、ロイターのインタビューに応じ、今後のアベノミクスは供給力の強化に向けて「第3の矢」である成長戦略に注力すべき局面にあるとの認識を示した。

特に国際競争力を高め、国内に投資を呼び込むための大胆な法人実効税率の引き下げを主張。税率を25%程度まで引き下げるべきと語った。

2015年10月に予定されている消費税率2%の引き上げについては、1%ずつ段階的に引き上げることも選択肢との認識を示した。金融政策運営について、供給制約が意識されつつある中で、一段の緩和がインフレを生じさせる可能性に言及し、日銀が目標に掲げる物価2%の2年程度での達成にこだわる必要はないと語った。

<法人税25%程度へ引き下げ必要、消費税は段階的上げも選択肢>

安倍首相は9月3日に内閣改造を行う方針を表明しているが、浜田氏は、今後のアベノミクスの展開について「第1、2の矢から第3の矢に軸足を移し、第3の矢を真面目に追求すべき局面」とし、成長戦略に注力すべきとの認識を示した。

第1の矢である金融政策によって「需要に働きかける政策が成功した」と評価しつつ、需要の高まりに伴う供給制約が意識される中で「経済の生産余力が少なくなっている。今後はサプライサイドを増やさなければない」と指摘。法人税率引き下げのほか、規制緩和や女性の労働参加、環太平洋連携協定(TPP)の推進などの重要性を挙げた。

中でも「軸となるのが、法人税のドラスティックな引き下げだ」と強調した。政府は現行の35%台の法人実効税率を数年間で20%台に引き下げる方針を示しているが、浜田氏は「根本的に法人税制を改革し、租税特別措置中心の税制から国際競争力がつく法人税制に変える必要がある」とし、「世界的に法人税の引き下げ競争が起きている中で、微少の引き下げでは効果がない。少なくとも25%程度への引き下げが必要だ」と提唱。財源問題についても、租税特別措置の見直しのほか、「日本に投資を呼び込むことで日本経済に活気が出れば、課税ベースを増やす方向になる」との見解を示した。

その上で、成長戦略の実現に向けて「第3の矢の成功には、政権を担う人が本気で官僚や関連業界などの抵抗勢力に打ち勝つ覚悟を持つことが重要だ」とし、「幸いにも安倍首相も(菅義偉)官房長官も抵抗勢力を抑え込む姿勢が見える。しっかり応えようとしている」と期待感を表明した。

安倍首相は2回目の消費税率引き上げの是非を年末までに判断する意向を示しているが、浜田氏は大胆な法人税引き下げ実現を前提に「強く反対するわけではない」と述べつつ、1%ずつ段階的に引き上げることも選択肢との見解を示した。

<さらなる需要刺激はインフレ発生も、2年で物価2%にこだわらず>

消費増税による駆け込み需要の反動減の影響で、4─6月期の実質経済成長率は前期比年率6.8%減と大きく落ち込んだが、1─3月、4─6月の国内総生産(GDP)の変動は消費増税の影響という特殊要因もあり、先行きは「それほど悲観していない」と指摘。4月の消費増税は「消費者にとって打撃だった」としながらも、「他の政策をうまくやれば、以前のように悲観的な状況に陥るとは思えない」と述べた。

GDPや個人消費など足元のさえない指標を受け、市場では日銀による追加緩和観測も再燃しつつあるが、消費増税による反動減の影響という「ショックが発生している時に、金融政策の先行きを足元の数字で決めることは適切ではない」と語った。

その上で、供給制約が意識されている中で「それを無視して需要を付ければ、(供給の)天井にぶつかり、金融緩和を続けていくこと自体ができなくなってしまう」と主張。一段の緩和によってインフレが生じる可能性にも言及し、「私はインフレが欲しいわけではない。(日銀が目標に掲げる)2年で物価2%にこだわる必要はない」との見解も示した。

もっとも、今後、日本経済が底割れするような懸念が高まったり、労働市場を中心に需給が大きく緩むようなことがあれば「日銀によるサポートが必要」とし、7─9月以降の経済状況を注意深く見ていく必要があると強調。2回目の消費増税の影響を緩和するために政策対応が必要との判断になった場合には、補正予算など財政措置よりも「金融政策で対応するべき」との認識を示した。

*内容を追加して再送しました。

(伊藤純夫 金子かおり)


06. 2014年8月28日 07:18:03 : jXbiWWJBCA
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GR0NT20140827
次の「推進剤」探す市場、景気不安で日銀追加緩和に期待も
2014年 08月 27日 17:01 JST
[東京 27日 ロイター] - 米ジャクソンホールなど海外イベントを材料にした円安・株高の動きは一服し、市場は次の「推進剤」を探し始めている。焦点の1つは日銀追加緩和の有無だ。黒田東彦日銀総裁の景気や物価認識は依然として強気だが、消費増税の悪影響が目立ち始めているなか、市場の追加緩和期待も次第に大きくなってきている。

<米利上げ、織り込みにはまだ早く>

7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、米ジャクソンホール会議と夏のイベントを経て、イエレン議長率いる米連邦準備理事会(FRB)は「思ったほどハト派ではない」(国内証券)との認識が広がった。

利益確定売りをこなしながら、日米株やドル/円JPY=EBSが底堅いのはそのためだが、相場を押し上げる材料としては早くもパワーを失いつつある。

ドル/円は104円前半、日経平均.N225は1万5500円前半で足踏み。米テーパリング(量的緩和縮小)の終了が10月に迫っているとはいえ、米利上げは早くとも来年半ば以降との見方が多い。方向感は決まったとしても「米利上げを織り込むにはまだ早い」(邦銀)というわけだ。

このため、市場では早くも次の「推進剤」を探す動きが出始めている。「海外材料は一巡した。経済指標が少し振れる程度では、米金融政策に対する市場認識は変わらないだろう。これからはドルの材料ではなく円の材料が注目されそうだ」(岡三オンライン証券・投資戦略部部長の武部力也氏)という。

<注目されたジャクソンホールの黒田総裁講演>

「秋相場」の焦点の1つは日銀の追加緩和だ。消費増税の影響を受けて大きなマイナスとなった4─6月期国内総生産(GDP)だけでなく、7月以降の経済指標も「反動の反動」の動きが鈍く、一度は後退した追加緩和期待がマーケットで再び盛り上がりを見せ始めている。

緩和期待派の手掛かりとされているのが、米ジャクソンホールでの黒田総裁の講演内容だ。

黒田総裁は、デフレ経済の長期化で「春闘」のメカニズムが機能しにくくなったと指摘。今年の春闘では、政府からの賃上げ要請もあり、企業が久しぶりのベースアップ(ベア)に踏み切る動きが広がったものの、「今後とも賃金が適正なペースで上昇していくためには、賃金を引き上げるための協調メカニズムを構築することが必要」とした。

そのうえで、日銀が掲げている物価目標は「そうしたメカニズムの中で、企業が賃金を決定する際のメルクマールとなり得る」と指摘。日銀が予想物価上昇率を2%にアンカーすることで、それが労使交渉や企業・家計行動の前提になるとの見方を示した。

名目賃金の重要性を指摘したうえで、名目賃金を引き上げるための「協調メカニズム」の中での、日銀の物価安定目標の重要性を強調したことで、市場ではある見方が広がりをみせている。

複数の市場関係者は、2%に達しない場合は、協調メカニズムが働かず、そうした可能性が高くなったと日銀が認識した段階で、追加緩和を選択するのではないか、とみている。

また、シティグループ証券・チーフエコノミストの村嶋帰一氏は「消費増税の悪影響は大きくなっている。地方の悪天候も消費下押し要因だ。来年の春闘までにインフレ期待を2%近辺に向けてアンカーとすべく追加金融緩和に踏み切る可能性がある」と話す。

<強気な日銀、それゆえサプライズに>

ただ、黒田総裁は景気認識に関しては依然強気だ。ジャクソンホール会議に参加の際も、記者団に対して、4─6月期GDPは落ち込んだものの、消費税の反動は多少和らいでおり、雇用や名目賃金、企業の設備投資は底堅いと指摘。「輸出はやや弱いが、内需は基調としてしっかりしている」とし、経済見通しを変える必要はないと語っている。

ロイターは26日、日銀は9月3─4日に開く次回の金融政策決定会合で、消費税率引き上げに伴う反動減の影響が足元で和らぎつつあるとし、判断を小幅引き上げる方向で議論すると報じた。雇用・賃金の改善で、消費は下支えされると判断しているためだという。

こうした強気な日銀の姿勢があるため、マーケットでも日銀追加緩和を強く織り込み始めているわけではない。行き過ぎた円安は貿易赤字国となった日本にトータルでみてマイナスの影響を与える可能性がある。

だが、「民間の景気認識とギャップが開きつつある」(外資系証券)との声も浮上。それゆえに、もし追加金融緩和が実施されれば、大きなサプライズになるともいえる。「外国人投資家は、わかりやすい日銀追加緩和の材料には大きく反応する。もたつく相場を押し上げる推進剤になりそうだ」(インベストラスト代表取締役の福永博之氏)との期待は広がりを見せつつある。

(伊賀大記 編集:田巻一彦)


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