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格安スマホ、真の実力を検証 ネットのヘビーユーザーにはNG、通話料はドコモ並みで割高(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/704.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 8 月 13 日 06:30:25: igsppGRN/E9PQ
 

格安スマホ、真の実力を検証 ネットのヘビーユーザーにはNG、通話料はドコモ並みで割高
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140813-00010001-bjournal-bus_all
Business Journal 8月13日(水)3時0分配信


 “LCCスマホ”こと格安スマートフォン(スマホ)がイオンやビックカメラなどから発売され、話題を集めているのは、当サイト記事『格安スマホ、人気の理由と弱点 高価格維持の大手キャリアの牙城崩す可能性は?』でもお伝えした通りだ。

 イオンが日本通信のSIMカードとLGエレクトロニクスの「Nexus 4」をセットにして4月4日より販売したLCCスマホは、端末料金、データ通信、音声通信の基本コストすべて合わせて月額2980円というリーズナブルな価格で人気を集め、8000台限定で発売するやいなや各地で売り切れが続出。

 追随するようにビックカメラが、仮想移動体通信事業者(MVNO)のひとつであるインターネットイニシアティブ(IIJ)のSIMカードとコヴィア製の3G対応機「FleaPhone CP-F03a」を4月14日よりセット販売し、1000台限定ながらイオンを下回る月額2830円で提供。こちらは月に通信量1GBまでであれば通信速度が14.4Mbpsで使え、1GBの容量を超えると200kbpsに制限されるというもの。

 一見、価格が安く通信速度面でも優位なビックカメラに軍配が上がりそうだが、セットとなっているスマホがイオンよりもスペック面でだいぶ劣るため、2社のLCCスマホは甲乙つけがたい印象だ。

 いずれにしても、イオンやビックカメラのほかにも、関西電力系通信会社のケイ・オプティコムや家電量販店のエディオンが参入しており、ヨドバシカメラも参入予定となっているので、LCCスマホ市場が活況化しているのは事実である。

●動画再生はムリ

 従来のスマホは月額料金が基本料だけでも7000円以上かかることが大半で、LCCスマホはそのウィークポイントを見事に拭い去っているわけだが、もちろんデメリットもある。LCCスマホに興味はあるが躊躇しているという人の多くは、おそらく通信速度が200kbps前後とかなり遅いことをネックに感じているのだろう。3大キャリアのLTEであれば受信時最大150Mbpsを誇り、単純計算なら通信速度は750分の1。文字通り桁違いとなってしまっているのだ。

 実際、LCCスマホのユーザーからは、インターネット上で厳しい声が上がっている。

「数分の動画を開くまで十数分待ち。ストリーミング再生はムリ」
「LINEでサイズが大きい画像を開こうとしたら10秒以上かかった」
「そもそもYouTubeやAmazonのトップページを開くだけでも5〜8秒ぐらい余裕で待たされる」
「動画や画像がはめ込んである今どきのサイトはサクサク見られないと思ったほうがいい」

 やはりネットで動画や大きい画像をスムーズに見たいのであれば、LCCスマホは避けたほうがいいというのが実情のようだ。

●ネットを利用したい人は、絶対に買ってはいけない?

 ITジャーナリストの三上洋氏は、LCCスマホを次のように評する。

「2年前ぐらいに発売された型落ちのスマホに通信SIMを組み合わせるという販売方法は、うまく考えたなと思います。今までも格安のSIMカードのみを販売している業者は多々ありましたが、その場合は白ROM(契約情報が記録されていない状態)のスマホを自分で用意する必要があるなど、ある程度の知識が必要で簡単に手が出せないほど敷居が高かったのです。しかし、このLCCスマホは逆に、今までスマホを持っていなかったり、ネット関係に疎い層にこそ適しています。この発想には感心しました。ただ、よく“売り切れ続出”や“大人気”のようにいわれるイオンスマホですが、そもそも8000台という小規模販売なわけですから報道先行の面もあるとは思います」(三上氏)

 ではズバリ、三上氏から見たLCCスマホはオススメといえるのだろうか?

「オススメはしないです。私は買いませんし使いません。少なくともスマホでネットを普通に使いたい人には適していない。動画を楽しみたいという人は絶対に買ってはいけないと断言できます。また、通信速度が200kbps前後という点が目立ちすぎていますが、実は通話料も30秒21円で、NTTドコモなどが出しているLTEスマホの割高な通話料と同じなのです(カケホーダイを除く)。10分話したら420円もかかってしまうので、通話をたくさんする人は、基本料の安さを実感できないほど月々の料金がかかってしまうと思いますよ」

 つまりサクサクとインターネットを利用したい人にも、電話を頻繁にかける人にも向いていないということになる。

●イオンの狙いと期待される進化

 そうなると、一体イオンやビックカメラは、どのように利益を上げる青写真を描いているのか疑問だ。

「それでも需要は十分にあると見越しているのでしょう。今までスマホを敬遠していてまだガラケーを使っている人にとっては、ちょうどいいのかもしれません。特にあまり携帯電話やインターネットを必要としない年配者には最適なのではないでしょうか。家族や知人とLINEのメッセージ機能でやりとりしたり、電話としてはほぼ着信専用にするといった割り切った使い方をするのであれば、コストパフォーマンスの高さを実感できるはずです」(同)

 三上氏は、イオンが乗り出した理由はそこにあるとにらんでいる。

「地方に行けば行くほどガラケー所持率がいまだに高いわけですが、イオンは全国各地に店舗展開している一大チェーンであり、各地域にそのブランド力が根付いている。地方の主婦層や高齢層に訴求できる販路を持っていたため、実際にそういったライトユーザーへのアプローチがうまく当たったという印象です」

 一方、現在普通のスマホをバリバリ使いこなしている人の2台目のスマホとしても重宝するのではと三上氏はいう。

「日本通信のSIMであれば通話環境が最も整っているドコモの回線を使用することになるので、1台目のスマホがソフトバンクモバイルやKDDI(au)という人であれば、現在使用しているスマホが使えない時の保険として、ドコモ回線が使用できるLCCスマホをサブで持つというスタイルもアリだと思います」

 最後に、今後LCCスマホが通信業界でどのような立ち位置となっていくのか、予想してもらった。

「残念ながら現時点では、ドコモ、au、ソフトバンクを巻き込んでの価格競争を起こせるほどのインパクトはありません。しかし、もうすでにLCCスマホ同士での競争は起こりつつあるので、今後はますます過熱していくのではないでしょうか。今までマニア向けというイメージが強かった通信SIMも、激安端末とセットにすればライトユーザー層にも売れるということをイオンが実証してくれたことが大きく、これからもさまざまな企業が参入してくると思います。競争が盛り上がれば通信速度や通信容量が向上して、かなりマシに使えるかなというレベルのものも出てくるでしょうから、将来が楽しみなジャンルではありますね」

 今後はサービスやスペックをアップさせていき、ぜひとも日本の携帯電話市場に価格破壊の風穴を開けてもらいたいものだ。

昌谷大介/A4studio


 

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