http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/662.html
Tweet |
ニューヨーク証券取引所のトレーダー。株価をめぐり、専門家の間でバブルか否かの論争となっている=7日(AP)
NY市場、金融危機前上回る水準 米経済、バブル懸念
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140810/fnc14081014300002-n1.htm
2014.8.10 14:30 産経新聞
【ワシントン=小雲規生】米国経済にバブル懸念が広がっている。株式市場はすでに金融危機前の水準を大きく上回る水準。7月下旬からは国際情勢の悪化を受けて頭打ちの状況だが、8日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均はウクライナ情勢の緊迫緩和期待で前日比185.66ドル高と大幅に反発した。イラク空爆をも買い材料とする投資意欲の高さで、市場関係者の間からは過熱感を指摘する声が出ている。
◇
「株式市場は近い将来、大幅な修正を迫られる」。グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)元議長は7月末、米メディアのインタビューでそう過熱感に警鐘を鳴らした。
グリーンスパン氏は「株価がひどく過大評価されているとは思わない」とも付け加えているが、金融市場を自由に操る「マエストロ」の異名をとった人物の発言だけに市場ではバブル崩壊への懸念が拡大した。
ダウ工業株30種平均は7月16日に1万7138.20ドルの史上最高値を記録。2007年9月に付けた金融危機前の最高値を約23%も上回る水準だ。過去の企業収益から株価の適正水準を分析する手法でバブル崩壊を的中させた実績があるイェール大学のシラー教授も、株価は「合理的ではない水準」にあると指摘する。
背景にあるのはFRBが08年から続けるゼロ金利政策で出回った資金が米国経済の拡大にあわせて株式市場に流入しているという事情だ。同様の傾向は住宅市場の過熱感、旺盛な新車販売市場にも反映されている。米国の株価は7月下旬以降、中東など国際情勢の悪化やアルゼンチンのデフォルトを機に若干下落傾向にあり、バブル崩壊の序章だとみる向きもある。
ただし市場関係者の間では7年間の値上がり分は年利に換算すると3%程度のペースであることから、「必ずしも高い水準であるとはいえない」との指摘もある。超低金利のなかで資金が株式に回るのは市場の合理的な動きで、根拠のないバブル現象とはいえないとの見方も少なくない。
FRBのイエレン議長は雇用環境の回復が十分ではないとの見方から、ゼロ金利解除の前倒しには慎重な姿勢だ。このため市場関係者の間では、「すぐに株式市場から資金が引き揚げられることはない」との声も根強く、しばらくはFRBの金融政策の動向をにらみながら、「バブルか否か」の論争が続きそうだ。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。