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2007年にサブプライム危機が発生、1年後に株価は世界的に暴落した photo Getty Images
次は2017年に何かが起こる。金融危機10年周期発生説の根拠
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40088
2014年08月09日(土) 真壁 昭夫「通貨とファイナンスで読む世界経済」 現代ビジネス
以前から10年周期の金融危機が話題になることがあった。10年周期の金融危機とは、1980年代以降、末尾に7が付く年に金融危機が起きていることを指す。例えば、1987年にはブラックマンデーが起きた。
1997年にはアジア通貨危機が起き、2007年にはサブプライム問題が顕在化した。こうしてみると、確かに、10年周期で金融市場に危機的な状況に陥ってきた。このサイクルに従うと、「2017年にも何か起きる」と考えるのは当然かもしれない。
そうした金融危機の発生の背景に、米国の金融政策が緩和から引き締めへと転換されたことがあった。金融政策が転換されることで、金融市場から投資資金が逃げ出したことが金融市場に重要なインパクトを与えたと考えられる。
■米国の景気循環の波動
一般的に、自由主義経済には景気循環の波動が存在する。最も短い波動は在庫循環の波で、一般的には3年程度と言われている。わが国の経済には、在庫に関する明確な波が存在すると見られる。
一方、米国経済のケースでは、約10年の建設需要の波が景気の波を形成しているとの見方が有力だ。そのため、米国の金融市場の動向にも、ひとつのサイクルが10年という波が存在すると見られている。
その意味では、10年周期の世界的な金融市場の変動サイクルには、それなりの説得力があった。そうした状況下、景気の変動と金融市場のサイクルを結び付ける要素が金融政策だ。それは、金融政策の変更が、金融市場に変調を与える要素になっているからだ。
■QE3の終了と2017年の金融危機
FRBは今年の初めから金融緩和策第3弾(QE3)を段階的に縮小して、2014年10月までに終了することを決めている。この流れに従うと、2015年中には政策金利が引き上げられることになると見られる。
一連の流れは、明らかにFRBが金融政策を引き締め気味に変更することだ。そうした措置によって、株式などの金融市場から一部の資金が流れ出すことは避けられないだろう。それによって、株式市場などが不安定な展開になることが考えられる。
そうした引き締め効果が徐々に効果を発揮すると、株式市場が調整局面を迎えることは十分に想定される。そうした調整幅が大きくなると、世界の金融市場にマイナスの影響を与えることになる。2017年金融危機説は、あながち荒唐無稽とは言えないかもしれない。
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