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日本の経常赤字の原因は天然ガス・原油ではない
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4723636.html
2014年08月08日 NEVADAブログ
財務省が発表しました今年上半期の国際収支速報(5075億円の赤字)を読みますと、マスコミで報道される内容とは違う姿が読み取れます。
貿易収支 6兆1124億円の赤字
<解説>
自動車や科学光学機器を中心に輸出が増加したものの、液化天然ガスや原粗油を中心にした輸入が増加が上回ったことから、貿易収支は赤字幅を拡大した。
では、具体的にはどうなったのでしょうか?
輸出 35兆507億円(+1兆990億円:+3.2%)
主要地は対中国(+4,965億円)、体EU(+4,168億円)が増加となっており、中国・EUだけで9,133億円の増加となっており、ほぼ90%を占めます。
ところが、品目発表では、自動車(+2,228億円)、科学光学機器(+864億円)、プラスティック(+809億円)が主要品目となっており、これら3つを足しましても、3,901億円しかなく、35%しか占めていません。
他の65%はどうなったのでしょうか?
次に、輸入を見てみたいと思います。
輸入 42兆6501億円(+3兆8858億円:+10.0%)
主要地は、対中国(+1兆1382億円)、対アセアン(+5,388億円)となっており、これらを併せますと、1兆6770億円となり、43%しか占めていません。
品目別では、液化天然ガス(+4,054億円:数量は2%増)、原粗油(+3,553億円;数量は−3.4%)、半導体等電子部品(+3,223億円、+29.4%)となっており、これらを併せますと27%しか占めていません。
他の73%はどこに行ってしまったのでしょうか?
輸出増加の65%、輸入増加の73%が「解説されていない」解説など意味があるでしょうか?
また、原粗油を見ますと数量ベースでは3.4%の減少となっており、日本は輸入を減らしているのが分かります。
天然ガスも数量増加率は2.0%しかなく、ほぼ横ばいになっているのが分かります。
10%、3兆8858億円も輸入が増えていますが、<液化天然ガスと原粗油>を併せましても、増加額はわずか7607億円しかなく、増加占有率は19.5%しかないのです。
日本の貿易構造が激変していることをあえて隠そうとしている今回の発表は、何の意図があるのでしょうか?
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