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バンダイが2日発売し、即品切れとなった「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」と付属品のメダル
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140807/ecn1408071140003-n1.htm
2014.08.07
「セドラー」という言葉を、筆者は、8月2日のNHK午後7時のニュースで初めて聞いた。古本を安く買って、高く転売する行為を「セドリ」と称することを知っていたので、意味に違和感はなかったが、耳になじみのない単語だった。
ニュースが取り上げたのは、「妖怪ウォッチ」に関連するおもちゃの新発売にあたって人気が過熱しており、その原因の一部に通称「セドラー」と呼ばれる転売屋の買い付け行為があるとの事実報道と、問題提起だった。
家電量販店に並ぶ長蛇の列、抽選結果の発表、抽選に外れておもちゃを買えなかった子供の残念そうな感想、セドラーへの電話インタビュー、さらに識者のセドラーの行動に規制が必要かもしれないという意見、セドラーの行為には触れずに増産に努めるというメーカーの声などを紹介する入念な内容だった。
世界各地で紛争や事故が起こり、猛暑と事故多発の夏休みに、これだけの時間と内容で報じるのだから、NHKとしては、かなり力が入っている。
天下のNHKのニュースなので、セドラーの行為を直接悪いと決めつけたわけではない。しかし、問題のおもちゃの値段が定価の5倍になっていることの強調、残念がる子供の声と映像、規制に傾斜した意見を持つ識者の発言と並ぶと、印象操作の方向としては、セドラーに対して批判的な構成だったように思う。
私見では、「セドラーのやっていることは決して悪くないし、むしろいいことだ」という側の識者のインタビューがあって、はじめて中立のバランスが取れたと思う。顔出しできない自称セドラーの、電話インタビューで当事者の言い分を言わせるだけでは、セドラー側の印象が悪い。
筆者は、残念ながら、この件ではNHKからお呼びが掛からなかったが、以下、このニュースをご覧になった読者の認識のバランスを取るために、セドラーを少々弁護する。
まず、高く売れそうなものを、自分でリスクを取って安いと思う値段で買って、高く転売しようとする行為は、単に法的に認められた権利であるだけでない。小は個人のネットオークション参加者から、大は総合商社に至るまでが関わる商行為と同質だ。この行動は、正しい価格の発見に貢献し、かつ、より必要だと思う人に商品を届ける点でも、資源の適性配分の実現に貢献している。
消費者庁等の官庁は多分理解すると思うが、規制には全くメリットはなく、世の中をより不便にするだけだ。加えて、規制して取り締まりきれない脱法業者がいると、彼らの利益を飛躍的に増やす。(反社会的勢力に利用されかねないと脅しておく)
それにしても、メーカーはもっと上手な値付けや、売り方を考えないともったいない。 (経済評論家・山崎元)
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