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任天堂、遠のく経営再建 内部で経営陣の対立深刻化、“岩田社長降ろし”も表面化
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140802-00010002-bjournal-bus_all#!btgrGM
Business Journal 8月2日(土)3時0分配信
任天堂の業績不振が深刻化している。一時は家庭用ゲーム機で世界市場を席巻し、一世を風靡した任天堂だが、スマートフォン(スマホ)にインターネットからゲームをダウンロードして楽しむソーシャルゲームの台頭に押されるなどして、赤字決算から脱却の見通しが立たない。任天堂社内では、家庭用ゲーム機に固執する岩田聡社長を退陣させようとする動きも活発化しつつあり、さながらお家騒動の様相を呈しているという。
任天堂が5月7日に発表した2014年3月期連結決算によると、本業のもうけを示す営業損益が464億円の赤字(前期は364億円の赤字)と3期連続の営業赤字に沈んだ。また、売上高は5717億円と前期比で10%減ったが、1月に下方修正した目標値をさらに180億円強下回った格好となった。据え置き型ゲーム機「Wii U」など「勝負をかけた」(任天堂関係者)主力の家庭用ゲーム機販売が落ち込んだことが主な要因とみられている。
市場関係者からは「不祥事や事故の影響であるならともかく、売上高目標をここまで下方修正するとは、まさに異常事態だ」(アナリスト)と驚きの声が上がっている。ただ、任天堂には潤沢な手元資金があるため、今回の業績悪化がただちに経営上の危機に発展することはないという見方が強いものの、「経営の立て直しに手間取るとユーザーのみならずマーケットから完全に見放される恐れがある。経営再建の絵図をマーケットに示すことは急務」(同)との警告も聞かれる。
そんな任天堂だが、再建をめぐり内部では激しい対立が生じていると同社関係者が明かす。
「経営陣の中では『元凶は岩田氏』との認識が共有されている。というのは、社内では『スーパーマリオ』などの人気ゲームコンテンツをスマホ向けに制作することを求める声が強いが、岩田氏はこれを強く拒否しているのです。『任天堂の強みはゲーム機本体とソフトを一体で開発するところにあるのだ』と繰り返す岩田氏は、開発畑出身のプライドからか、頑強に『ネット』を拒絶し、『ゲーム機』にこだわるのです。創業者として長年君臨した山内溥前社長が昨年秋に亡くなったことで、岩田氏に逆らえる者が誰もいない。一部の経営陣が岩田氏を排除するべく画策している、との情報がしきりに流れています」
●一触即発状態の任天堂内部
こうした声と同様に、「岩田氏のソーシャル嫌いには、取りつく島がない」という声が任天堂周辺からは多数伝わってくる。もともと任天堂が買収したソフト開発メーカー・ハル研究所出身のプログラマーだった岩田氏は、当時の任天堂社長だった山内氏に経営者的素質を見込まれ、後任社長に選ばれた。任天堂に転籍し、わずか2年後の社長抜擢であった。創業家以外からの初の社長起用ということもあり、岩田社長の誕生は異例中の異例として社内外で受け止められた。
「特徴的なのは、岩田氏は任天堂の社長になってからも、経営に加えてプログラマーとしての仕事を手掛け続け、ゲーム開発に携わってきたことです。開発出身であるというプライドにはすごいものがある。だから任天堂生え抜きの役員に対して岩田氏は、『口ばかりで体を張っていない』という批判をもっている。生え抜きの重役たちは逆に、買収会社上がりの岩田氏が社長になって、自分たちの意見に耳を貸さないことが不愉快で仕方ないのです」(前出とは別の任天堂関係者)
こうした社内の反発は、「反岩田派」の動きとして表面化しつつある。同関係者によると、岩田氏の経営路線に反対する経営陣はここへきて、逝去した山内氏の長男、克仁氏(企画部長)を後継社長に推す動きを見せ始め、任天堂内部は一触即発状態だという。
経営再建が社内の権力争いの具と化してしまっているとしたら、かつての「ゲームの雄」の復活は遠いといえよう。
編集部
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