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(C)日刊ゲンダイ
「ブラック企業大賞」候補は役所の“お墨付き”企業がズラリ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152263
2014年7月31日 日刊ゲンダイ
今年も「ブラック企業大賞」のノミネートが発表された。弁護士や労組関係者らによる実行委員会が、労働法に抵触したり、パワハラ・セクハラ体質を抱える悪質な会社や団体を認定する。今年は第3回になるが、浮き彫りになったのが、中央官庁のブラック企業に対する甘さだ。
ノミネートの1社、「リコー」は、11年に1万人を減らすリストラ計画を発表している。それに伴って、1600人の希望退職を募った際、特定の対象者を“追い出し部屋”に送り込んでいた。メディアでも大きく報じられ問題視された一件だ。
ところが、経産省は13年に同社を「ダイバーシティ経営企業100選」に選定。多様な人材を活用して成果を挙げる“ホワイト企業”としてお墨付きを与えている。その理由を経産省にたずねたが、「折り返す」と言ったままで回答はなかった。
SMAPの木村拓哉がCMキャラクターを務める「タマホーム」もノミネートされている。13年9月、11年に過労死した男性社員の遺族が同社を相手取り提訴した。07年には「注文住宅着工件数2年連続日本一」という広告で公正取引委員会から排除命令を受けてもいるのだが……。
「タマホームは13年3月に、設立15年で東証1部上場を果たしました。それに貢献したのが、09年から“企業の顔”を務める木村拓哉です。そのキムタクが主演するフジの月9ドラマ『HERO』は、文科省が『道徳教育にふさわしいドラマ』と推薦している。ブラックが疑われる企業のイメージが強いタレントの主演ドラマとタイアップするのはいかにも間が悪い」(霞が関事情通)
当の文科省は「木村さん個人ではなく、ドラマの根底にあるテーマと私たちが目指す道徳教育がマッチした」(担当者)と弁明するが、ブラックの広告塔が「道徳」もないだろう。
ちなみに、文科省の認可する私立正智深谷高校(埼玉県)も、非常勤講師が違法な偽装請負で働かされ、ブラック企業大賞の“候補入り”をしている。
昨年、厚労省は「ブラック企業」の疑いがある企業を立ち入り調査。約8割に法令違反があったと発表しているが、本気で撲滅する気はあるのか。
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