★阿修羅♪ > 経世済民89 > 450.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
スズキとVWの「業務資本提携」解消 それぞれの事情と思惑(NEWS ポストセブン)
http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/450.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 7 月 29 日 07:49:05: igsppGRN/E9PQ
 

スズキとVWの「業務資本提携」解消 それぞれの事情と思惑
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140729-00000009-pseven-bus_all#!bpdyhB
NEWS ポストセブン 7月29日(火)7時6分配信


 2008年のGM(米ゼネラル・モーターズ)との破局に続き、これで二度目となる“国際離婚”は、果たして円満に別れられるのだろうか――。

 2009年にドイツのフォルクスワーゲン(VW)と業務資本提携を結びながら、経営の主導権をめぐって対立。2011年11月よりロンドンの国際仲裁裁判所に決着を委ねていた国内軽自動車メーカーの雄、スズキのことだ。

 裁判でスズキが求めているのは、VWが提携時に保有したスズキ株19.9%の買い戻し。一部報道では、互いに一歩も譲らず長引いていた仲裁結果が年内にも出される見通しだというが、「VWの継続保有が認められれば、さらに持ち株比率を高めてスズキの乗っ取りに動く可能性もゼロではない」(経済誌記者)と、さらなるドロ沼化を予想する向きもある。

 しかし、「このまま資本関係を続けていても、両社にとって何のメリットもない」と話すのは、自動車ジャーナリストの井元康一郎氏だ。

「HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)など先進エコカーの技術で他社の後塵を拝していたスズキにとって、このままでは単独での生き残りは難しいという恐怖心から、VWとの提携にこぎつけた経緯があります。ボッシュやシーメンスといったドイツのメガサピライヤーと対等に話のできるVWの持つ膨大な次世代エネルギー技術は“宝の山”だったはずです。

 でも、提携してみたら思ったほどHVやEVが主流の時代にはならず、スズキが攻め入る新興国市場でも、むしろ安いエンジン車をどう売るかが課題となっていました。そこで、スズキは自前の高性能なエンジン設計技術を使って、短時間・低コストで“勝てなくても負けないクルマづくり”ができるようになったのです」(井元氏)

 小型車の「スイフト」が他社の追随を許さず、クラス最高の1リッターあたり26.4kmの燃費を達成できたのも、単独での地道なエンジン開発の努力が実った証拠だ。

 一方でVW側にも「今さらスズキに頼らなくても」との思いが強いはず。

「スズキの徹底した小型車開発の低コスト体質や、インドはじめ新興国に果敢に進出するタフネゴシエーションぶりは、VWにとっても利用したかったでしょう。でも、VWも自前で共通プラットフォーム戦略を築き、コストを下げてもいいクルマができる自信をつけています」(前出・井元氏)

 こうした両社の事情を考慮すれば、スズキが多少のペナルティーを払っても、資本関係の完全解消という「和解」が成立するのが自然な流れといえる。

 だが、仮にVWとの関係を清算できたとしても、スズキには早くも“再々婚話”の噂が持ち上がっている。経済ジャーナリストの福田俊之氏がいう。

「VWのライバルである世界7位のイタリア・フィアットはスズキにディーゼルエンジンを売っていますが、CEOのセルジオ・マルキオーネ氏がスズキに秋波を送っています。鈴木修会長を『尊敬している』と持ち上げ、スズキとの提携拡大によってアジア市場を強化したいと目論んでいます。

 海外メーカーだけではありません。国内ではホンダが軽自動車の比率を高めたり、日産と三菱自動車が軽自動車の共同開発をしたりと、軽市場が主戦場になっています。ダイハツ工業はすでにトヨタ自動車の傘下になっているので、今後、いつスズキとの協業を持ちかけるメーカーが出てもおかしくありません」(福田氏)

 御年84歳、スズキのカリスマ経営者である修氏は、「基本的には自主独立路線を貫くが、スズキの看板を汚さずに多大なメリットを享受できるなら、他社に媚を売るのも厭わない」(全国紙記者)といわれるほど“したたか経営”で知られる。

 VWとの“離婚係争”を教訓に、この先スズキがどこまで他社とのアライアンスに興味を示すのか。その行方によっては、また大掛かりな自動車業界再編のきっかけを作らないとも限らない。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 無段活用 2014年7月29日 09:47:24 : 2iUYbJALJ4TtU : sdvHytcOzn
>「HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)など先進エコカーの技術で他社の後塵
>を拝していたスズキにとって、このままでは単独での生き残りは難しいという恐怖
>心から、VWとの提携にこぎつけた経緯があります。ボッシュやシーメンスといった
>ドイツのメガサピライヤーと対等に話のできるVWの持つ膨大な次世代エネルギ
>ー技術は“宝の山”だったはずです。

違う。インドなどの新興国に食い込みたかったVWがスズキに秋波を送ったのだ。
スズキは現地法人がインドで断トツのシェアを持っている。またスズキのコンパク
トカーづくりの技術をVWは欲しかった。

それが崩れたのは、VWがスズキを自社の1ブランドとして扱い始めたから。VWの
子会社扱いされたことに、誇り高い鈴木会長は怒った。両社はアライアンスを組ん
だのだ。スズキが身売りした訳じゃない。

"Rupo"の後継が"up!"。デザインはいいと思ったが、VWにはその下がない。「たか
が軽」とタカを括って、しっぺ返しを食らった、ということに思える。


02. 2014年8月02日 23:41:33 : AQLSPLIkCw
イタリアのフィアットについて触れられているが、同社は幅広い分野で活動していたのも今は昔。世界的な競争の激化に対応し、事業の選択と集中を進めている。フィアットの鉄道車輌部門は有名だったが、同部門はフランスの重電・鉄道車輌の大手アルストムに吸収された。

大きな賭けだと思われた、経営破たんしたアメリカの自動車メーカー、クライスラーの再建を行なっており、軌道に乗っている。これが成功すれば、フィアットに取っても次のステップが必要だ。同社はアジア・オセアニア地域に弱い。フィアットの自動車をオーストラリア、ニュージーランドで見かけることは稀だ。

この地域に強いスズキとの資本、業務提携は、フィアットの次の目標になっているはず。かつて同社のジョヴァンニ・アニエッリ会長は、1968年の時点で「世界に残る自動車メーカーは、10社程度になる。」と公言した。それ以降、他社との提携を次々と発表してきた。1968年秋にフィアットは、フランスのシトロエンと資本・業務提携を結んでいる。(註 この提携は1974年のシトロエン経営破たん、プジョー傘下入りで資本提携は終了。業務提携はプジョーが継続している。)

イタリアの世界的なシトロエン愛好家サイト、 シトロン・ペーパーの紹介です。
http://www.citronpaper.it/

両社の資本・業務提携を伝える、シトロエン広報誌、ダブル・シェブロン15号です。
LE DOUBLE CHEVRON n°15 (nouvelle serie) Hiv. 1968

Accord FIAT Citroen
http://www.citronpaper.it/Echoes/DC15%20hiv68/04.JPG
●当時のシトロエン社長、ピエール・ベルコー氏の写真です。

http://www.citronpaper.it/Echoes/DC15%20hiv68/05.JPG
●当時のフィアットグループ会長、ジョヴァンニ・アニエッリ会長の写真です。

この提携によって、当方がオーストラリアで乗っているシトロエンCXが開発されたのです。(註 同車のエンジン搭載方法、駆動方法がフィアットのダンテ・ジアコーサ工学博士の開発した方式で、ダンテ・ジアコーサ方式と呼ばれる。)

Wikipediaのイタリア語版に、シトロエンCXのギアボックスはフィアット傘下のランチア・ベータのものだと書かれています。

Citroën CX
http://it.wikipedia.org/wiki/Citro%C3%ABn_CX


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)  recommend
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民89掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民89掲示板  
次へ