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九州のレタスが東京に届かない、旬のサンマが北海道から届かない、トラック新規制の衝撃(7/28 日本経済新聞)
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Monday, July 28, 2014 東京江戸川放射線
北海道のサンマが西日本に、九州のレタスが東日本に届かない――。こんな事態が現実味を帯びてきた。原因は今年1月から適用されているトラックの新規制。安全を確保し過重労働からドライバーを救うはずの規制なのだが、逆に、高いハードルを越えられない中小零細の運送業者を「仕事の放棄」に追いやっている。過酷な労働集約の上に効率化が進んできたという日本の物流の現実が、矛盾となって吹き出した。
■高速バス事故の余波
「今年は関西の人たちにはうまい刺し身を食べさせてやれないかもしれない」――。
サンマの国内水揚げ量の6割を占める北海道。中でもトップクラスを誇る釧路市で7月上旬、サンマの荷受け関係者を集めた懇談会が開かれた。8日の北海道東部の流し網漁解禁を控え、議論の中心になったのはトラック輸送の厳しさだった。
釧路から関西方面にサンマを運ぶ日数はこれまで3日だったが、今年は少なくとも4日はかかりそうだという。たった1日延びただけと思うかもしれないが、鮮魚にとっては致命的。「4日では鮮度が保てない。冷凍も考えないといけない」(地元水産加工会社)。生と冷凍では、刺し身だけではなく焼きサンマにしても味が大きく変わる。水揚げ量が増える8月下旬が迫るが、北海道水産物荷主協会は「実際に西日本にどうやって運んでいいのか、まだ手探り状態が続いている」と頭を抱える。
「神戸コロッケ」や「RF1」などの総菜店を展開するロック・フィールド。食材調達担当者は今夏、サラダなどに欠かせないニンジン、ダイコン、レタスなどが、主力の静岡工場(静岡県磐田市)に届かない事態を警戒する。こうした暑さに弱い野菜は、夏場、東北や北海道、九州の高原など涼しい遠方地から集めている。だが今夏に限っては、トラック運送会社から突如「納期に間に合わない」「運べなくなった」と連絡が入るリスクがあると、春先に取引業者から耳打ちされていた。
なぜこうした「食卓の異変」が起きているのか。原因を遡ると2012年4月に関越道で発生した高速ツアーバスの事故に行き着く。金沢・富山―関東を片道3000円台で運行するバスが藤岡ジャンクション付近で防音壁に激突。乗客7人の命が失われ、乗客乗員39人が重軽傷を負った、あの惨事だ。
「眠気を感じたのに運転を続けた」。前橋地裁は今年3月25日、自動車運転過失致死傷罪などに問われたドライバーに対し、懲役9年6月の実刑判決を言い渡した。ドライバーの責任もさることながら、事故から明らかになったのは、安全よりコストを優先しがちの運送事業者の姿勢だった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK24H0O_U4A720C1000000/
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