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大卒求人倍率は大幅に上昇/(C)日刊ゲンダイ
報奨金、ハワイ招待…新卒採用バブルで仰天インターン制度
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/152031
2014年7月23日 日刊ゲンダイ
大学生の就職戦線が異常にやさしい。15年卒業予定の大卒求人倍率は1・61倍。前年の1・28倍より大幅に上昇した(リクルートワークス研究所調べ)。大企業を中心とした景気回復の影響もあるが、団塊の世代の完全退職による穴埋め的要素もある。当然、学生の内定率も上がっている。
大学生の6月末時点の内々定率は62・1%。前年同月比6・0ポイントも上がった。平均内々定保有社数も1・6社。マイナビによると、6月末時点で複数の内々定をもらった学生がすでに35・6%もいる。
「新卒バブル状態です」
こう言って驚くのは人事ジャーナリストの栗原昇氏だ。
「優秀な学生を確保するため、企業は大金を投じています」
そのひとつが、「高額インターン制度」。
これまで企業はインターン学生に対し、就職説明会を行った上で、ちょっとした課題を与え、それに評価を加えて終わり……、というのが、お決まりのパターンだった。もちろん無報酬が主流だ。
ところが、“今どきの学生”は、そんな見せかけのインターン制度には反応しない。
「きっちり企業の中に入って仕事を学べるタイプ、しかも報酬が高いものが人気です」(東大大学院生)
たとえば、ITコンサル会社「ワークスアプリケーションズ」。学生の夏休みにサマーインターンシップを開き、日給として8000円支給するほか、優秀者には報奨金45万円を支給する。
1兆円上場で話題の「LINE」も、同じ夏休みの8月4〜29日にエンジニア向けのインターンを行うが、この報酬がなんと40万円。交通費はもとより、希望者には宿泊費も支給される。アルバイト賃にしては高く、実質的には学生への前渡し金みたいなものだ。
さらに豪華に「海外インターン」をウリにする企業も出てきた。「リクルートHD」は8〜9月の6週間、アメリカ・オースティンに学生を派遣してインターンシップを行う予定。もちろん、渡航費や滞在費は支給するし、日当1万5000円も支払う。
また、ご褒美型インターンもある。「P&Gジャパン」は勝ち抜き型ビジネスコンテストを行い、内容が最も良かったインターン生はシンガポールにご招待だ。結婚サービス業の「TAKAMI BRIDAL」のインターンも、優秀者4人をハワイに招待。バブル時代にあった内定者の拘束旅行のようで、いずれにせよ、これぐらいご褒美をはずまなければ、今の学生は来てくれないのだ。
「優秀な学生を確保するために、あらゆるエサをまいているわけです。このような状況で内定を複数持つ学生は、〈俺らは金の卵〉とばかりに明らかに図に乗っています。入社後も第二新卒を募集する企業はいくらでもあるでしょうから、ちょっとでも上司が気に入らないと、サッサと辞める新人が続出するでしょうね」(栗原氏)
来春にやってくる新人は、非常に扱いにくいと今から覚悟すべきだ。
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