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資産運用、短期的変動に振り回され損しない方法?投資原本同額でも380万も利益に差
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140723-00010003-bjournal-bus_all#!bj1AUT
Business Journal 7月23日(水)3時0分配信
マーケットというのは、短期的には投資家心理で動き、長期的には企業業績に連動します。資産運用でなかなかうまくいかない一つの理由は、この投資家心理による短期的な変動に踊らされてしまうことにあります。株価というのは長期的には右肩上がりとなることを前提とすると、短期的に株価が下落することは投資家にとっては有利な状況なのですが、冷静な判断ができなければ自ら不利な状況に追い込んでしまうのです。
例えば、株価が上がりだすと市場につられて買い、下がると買わないまたは売りに出すという行動を取ったりします。しかし、これが運用で失敗する原因なのです。
この行動を回避するためにお勧めなのが、投信積立です。毎月一定金額で投資信託を購入する方法です。
●投資家心理に左右されないドルコスト平均法
まず、ここで「ドルコスト平均法」について説明をしたいと思います(冒頭の図を参照)。
これは、ある投資信託が1カ月目1万円、2カ月目1万5000円、3カ月目5000円、4カ月目1万円という値動きをしたとします。この投信を毎月3万円ずつ購入した場合と、3口ずつ購入した場合を比べたいと思います。
3万円ずつ購入した場合、4カ月間で購入できる口数はそれぞれ3口、2口、6口、3口となり、合計で14口買い付けることができます。ここでのポイントは、大きく値が上がった2カ月目には2口と少なく買い付け、大きく下がった3カ月目に6口買い付けることができることです。そして14口の平均買い付け単価は8571円となります。
一方、毎月3口ずつ購入した場合は冒頭の図のようになり、平均買い付け単価は1万円です。投資金額は両方とも同じ12万円なのですが、購入口数と平均買い付け単価に違いが生じます。
この毎月一定金額分購入する方法がドルコスト平均法で、高い時に少なく買い、安い時に多く買うことができるようになるのです。
●積立をするファンドによって大きな差に
では、投信積立をするに当たって、コスト(信託報酬)の安いインデックスファンドとコストの高いアクティブファンドの、どちらがいいかを考えてみましょう。
例えば、過去10年間、インデックスファンドである「ニッセイTOPIXオープン」と、アクティブファンドである「スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド」を毎月5万円ずつ投信積立をしていたとすると、600万円の投資元本に対して、ニッセイTOPIXが735万円になり、+135万円。一方スパークスは600万円に対して1116万円になり+516万円と、約380万円もの差がつきました。同じ日本株に投資をする投資信託に同じ金額、期間で積み立てたにもかかわらず、この差はどこから来ているのでしょうか?
リーマンショック後の両投信の下落率は、ニッセイTOPIXが▲56.5%、スパークスが▲64.4%と、それほどの違いはありません。大きく違うのは、そこからの回復力です。
最大下落後の回復率で比べると、ニッセイTOPIXの86.6%に対してスパークスは240.4%と、スパークスのほうがアベノミクス後のブルマーケット(上昇相場)をうまく捉えています。この2つの投資信託は共に日本株に投資をするので、マーケット全体の値上がり、値下がりのタイミングは同じです。しかし、ニッセイTOPIXが時価総額の大きな大型株中心に投資しているのに対して、スパークスは中小型株をメインに集中投資をするので、変動幅も大きくなりますが、上がる時には大型株中心のニッセイTOPIXより大きな値上がりが見込めます。
一括投資の場合は、下がったところで狼狽売りをしないためにも、下落率が小さいほうがいいですが、投信積立は自動的に時間分散しているので、変動幅の大きさが利益の源泉になるということを踏まえ、より変動幅の大きい資産クラスのアクティブファンドを選ぶべきです。具体的には、大型株よりも中小型株、先進国株よりも新興国株に投資をする運用成績の良いアクティブファンドが投信積立には向いています。
中桐啓貴/独立系FP法人ガイア株式会社代表取締役社長
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