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セブンが停滞しない理由は「朝令暮改」と「降格」にあり?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140722-00000002-sasahi-soci
週刊朝日 2014年7月25日号より抜粋
週刊朝日の長友佐波子編集長が、フロントランナーの女性にインタビューする連載企画「佐波子編集長のフロントランナー女子会」。今回はセブン&アイ・ホールディングス取締役執行役員秘書室長兼セブン&アイグループダイバーシティ推進プロジェクトリーダーの藤本圭子氏に話を聞いた。
* * *
長友:秘書の仕事ってわかるようでわからないんですが……。
藤本:たとえば朝は8時から8時半の間に出社して、メールをチェックし、昨日の売り上げの数字を見ます。その数字に疑問を感じますと、関係部署に原因を聞いて、自分なりの仮説を立てておきます。そういうときは、会長が出社されると必ず「今日は何でこんな数字なんだ」と理由を尋ねられますので、自分なりの仮説がないといけないんです。
長友:その情報って自然に藤本さんに集まってくる?
藤本:そうですね。
長友:それが会長の見解と違ったら、指摘されます?
藤本:「そうかなぁ」と言われたら、もう一度、関係部署に確認をします。
長友:担当者が「よくわからないです」ってときは?
藤本:それはありませんね。数字が跳ねたり、落ち込んだりするときは、商品の導入率だとか天候与件だとか、必ず原因があります。その状況に応じて鈴木が「このメンバーを呼んで」と決めて、すぐにミーティングをするので、関係部署に「こういうことなので、こんな資料が必要かもしれません」と連絡しておきます。
長友:定例会じゃなくて、今日はこの社長を呼んで、となるわけですか。
藤本:はい。日々の変化に対応するには、昨日の方針が覆されるなんてしょっちゅうです。誤解を恐れずに言えば、朝令暮改なんです。すばやくニーズに応える、ということですね。
長友:呼ばれた人が海外出張で来られないときなんかは、誰を呼ぶか、藤本さんが差配されるんですか?
藤本:いえいえ、そんな。「差配する」というよりは、組織ですからだいたい決まっていますし、この情報が欲しいときにはこの人、こういうテーマは誰に相談するとか。いつどの順番でボタンを押すか、というのも秘書の仕事ですので。ですからとにかく人の動きをウオッチしています。
長友:社内でどの人がどんな動きをしているとか?
藤本:あるいは、緊張感があるかないかとか。社内を歩くだけで緊張感がない部署はわかります。私は常々、緊張感がないところで、いい仕事はできないと思っていますから。
長友:でも御社は経営のトップにあんなすごいカリスマがいて、緊張が萎縮になったりしません? 失敗を恐れて石橋をたたいて渡れなくなっちゃうとか。
藤本:そういうことはあまりないかもしれないですね。人事異動においても、昇格の一方で残念ながら降格というのもたまにありますが、「降格になったらもう先はない」なんて思う人はいないと思います。
長友:降格ですか!?
藤本:はい。成績が上がらなければ降格しますし、役員でさえ同じ条件です。
長友:へ〜〜〜。
藤本:でもそれは、その人の人格を否定しているわけではなく、たまたまそのとき成績を上げられなかっただけで、敗者復活戦はいつでもありますから。
長友:実際にまた昇格できるし、一回失敗したってまた取り戻せばいいという、企業文化と土壌がある?
藤本:あります。だから企業として沈滞、停滞しないんじゃないでしょうか。
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