好調のJR九州、上場計画の目玉に暗雲？鉄道事業の赤字、基金頼み経営から脱却なるか（Business Journal）
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投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 7 月 09 日 07:47:15: igsppGRN/E9PQ

●当方の投稿です。
http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/105.html#c2

国鉄を分割・解体した政府自民党は、自分たちが正しいことを行ったことを証明するために、JR各社の株式上場を急ぐのである。本州三社は既に上場しているが、経営が厳しいと言われている三島会社についても上場を狙っている。基金がなければ倒産必至の三島会社である。このうち、JR九州についてはうまく行っているように見える。

前述の投稿でも触れたが、JR九州が新型特急電車や近郊型電車を投入できるのは、経営安定基金を高利回りで運用しているからだ。これはプロレスで言う「反則」であり、経営安定基金のない上場会社のJR西日本の在来線の電車の老朽化が進んでいる。国鉄時代からの近郊型電車113系、115系を、寿命延長工事を繰り返して30年以上使用している。通勤型の103系電車など、JR東日本やJR東海では既に全廃されているのに、JR西日本では現在でも寿命延長工事を行なって使用している。

JR九州管内は一部を除き交流電化であるが、同じ交流電化のJR西日本北陸本線の電車が、国鉄時代からの475系電車が今なお残っているのに対し、JR九州では全廃しており、どう見ても経営安定基金の高利回りの運用がなければ不可能だと思うのである。JR西日本の近郊型電車は、関西のアーバンネットワークを除くと老朽化が進んでおり、乗客の少ないJR九州が新製の電車を次々投入できるのは、絶対におかしいのである。JR九州を株式上場すさせるのは、経営安定基金を政府に返還してからの話だ。

JRになってから酷くなったのが、普通列車の短編成化とロングシート化。これについては、JR東海が酷い。夏休みに青春18きっぷで東京から大阪に行くとする。東京発のJR東日本の電車は、15輌編成だ。ところが熱海で乗り換えると、JR東海はたったの3輌編成。しかもロングシート。進行方向に座りたければ、新幹線にお乗りくださいと言う訳だ。さすが葛西は、あこぎな商売をしよるわい!!

JR九州もこれに似ており、815系電車や817系電車は2輌編成、しかもロングシート。これだけで乗る気が失せる。自動車通学ができない高校生が、いやいやながら乗っているのだ。座れないから立ったままで、すし詰め輸送。座りたければ特急電車にお乗りくださいと言う訳だ。

深刻なのは、幹線で乗客も多い鹿児島本線。さすがに2輌編成ではダメだと思ったのか、3輌編成を投入したが、それでも朝の通学時間帯はすし詰め輸送。これは、人間を人間らしく運んでいないと言う証明である。当方、オーストラリアだが、外国では着席サービスが常識だ。人間は人間らしく乗る権利があるのだ。短編成の電車に人間を詰め込むのは、人間らしく扱われていない証拠だ。これ、人権問題でもある。

運賃の安い通学定期を利用する高校生など、狭い車内にぶち込んでおけばいいのだ。これくらいの認識しかないように思われる。だが、これでは鉄道ファンが育たない。彼らは高校を卒業して自動車運転免許を取得するようになると、中古車を手に入れて乗るようになる。何でこんな話をするかと言えば、九州は雪が降らない地域が大半で、スタッドレスタイヤも不要な地域が多いからだ。雪が降ったから鉄道を使おうと言う需要が、まず期待できないことを意味する。

中長距離の移動はバスが多い九州。バス王国と言われる九州は、雪が降らないことも手伝っていると思う。この交通形態は、何か東南アジアと共通するところがあるように見える。とすれば、JR九州の鉄道需要は今後、ますます期待できない。政府としては、早々に株式を上場して逃げ切りたいところだろう。それから先が大変だ。

九州地区の電化は交流方式だと書いたが、この方式は電車の価格を高くする。つまり、現在の電車が老朽化すれば、この先どうするかの問題がある。今でこそ経営安定基金の高利回りの運用で新型電車を投入しているものの、経営安定基金がなくなれば、お先真っ暗。裏を返せば、お先真っ暗だからこそ、株式売却を急ぐのだろう。