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金投資と金相場ニュースBlog 〜黄金の日日〜
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マレーシア航空機が撃墜されました。
情報が錯綜しています。
ウクライナの親ロ派のSAMが撃墜したとか、アメリカの傀儡政権のウクライナ空軍のスホーイが撃墜したとかです。
プーチンの政府専用機にマレーシア航空機が酷似していることなどから、サミットがえりのプーチンを狙ったとかいうのまであります。
犯人を断定するのは、まだ、時期尚早だと思われます。ウクライナの親ロ派、親米派の単独犯行ではなく、ロシアやイスラエル・アメリカの関与の可能性がないとはいえません。
仮に親露派がミサイルを打ち込んだとしても、マレーシア航空がコースを外れ紛争地域を通過したことに関して、パイロットが人質をとられていたとか、親ロ派の部隊の中にモサドが紛れていたとかいう可能性がないわけではないからです。
タイミングがちょうど悪かったのでさまざまな憶測や陰謀論があふれています。
同時期に開催されたBRICSサミットでは反米姿勢がはっきりと示されました。
アメリカが牛耳るIMF&世界銀行によるブレトンウッズ体制やワシントンコンセンサスが批判されました。そしてアメリカの支配者であるユダヤ金融資本家が発行権を握る基軸通貨ドルにNOがつきつけられました。
これに対して、アメリカユダヤ陣営側は、対露追加経済制裁を発動させました。また、ほぼ同じタイミングでガザに地上軍を侵攻させました。
ウクライナのマレーシア航空機撃墜は、対ロ経済制裁に消極的な欧州勢の反ロシア感情を煽る目的があったともいえますし、ガザの地上侵攻からメディアの注意をそらしたかったという憶測もできます。もちろん、親ロ派が民間機を撃ち落せばプーチンやロシアは国際的に批判され、親ロ派は、窮地に追い込まれることになります。これが狙いだったという味方も無理ではありません。
こういう陰謀論がでてくるのも、アメリカやその支配者であるユダヤ資本家には過去にお多くの前科があるからです。
自国民など味方を犠牲にしてまで相手を誘導して仕掛けさせて、その100倍返しにする自作自演のマッチポンプです。囮作戦、偽装先制攻撃調略、偽旗作戦など何パターンかあります。
テキサス独立戦争のアラモ砦、米西戦争開戦の口実になったメイン号事件、第一次大戦参戦の口実のルシタニア号事件、第二次大戦参戦の口実の真珠湾、反カストロ偽装工作(キューバ計画)のノースウッズ作戦、ベトナム戦争本格介入の口実になったトンキン湾事件、リビア空爆の口実のアキレ・ラウロ号事件、アフガン、・イラク侵攻の口実になった911事件。
このような陰謀論のいくつかは、立証も反証もされておらず真偽不明ですが、大半は多くの状況証拠からアメリカの自作自演であることが明らかになっています。
アメリカ人は好戦的なイメージがありますが、アメリカ国民は他国の戦争に政府が介入することにいつだって消極的です。関係のない国の戦いで自分たちの子供が殺されるのはいくら愛国心が高く単純ポジティブなアメリカ人でも嫌に決まっています。その国民の厭戦的な世論をひっくり返すためにはインパクトのある事件が必要でした。アメリカ人のなかのユダヤ人はごく少数派ですが、かれらがアメリカの支配者です。彼らは戦争によって多大な利益を得てきました。ユダヤ金融資本家にとっては他人が犠牲になっても自分が利益を得ればいいのです。その他人にはアメリカやイスラエルの国民、そして自分たち以外のユダヤ人も含まれます。彼らには国はありません。ユダヤ人同胞という意識もぶっちゃけないのかもしれません。あくまでも利己的な遺伝子といえます。
いまイスラエルがガザに地上侵攻していますが、その口実になった6〜19歳のイスラエル人の若者3人が行方不明になったというのもいつもの自作自演ではといわれています。
アメリカやイスラエルは、エジプトやシリアやウクライナで反政府軍を支援することで民主的に選ばれた反米政権を暴力で倒し、傀儡政府を樹立しようとしてきました(シリアでは失敗)。
エジプトのムスリム同胞団の政権が倒されて、そこからの支援を頼りにしてきたガザは疲弊しています。ロケット弾など打ち込む余力もなく最近はハマスもおとなしくしていました。ところが、いきなり若者三人が行方不明との言いがかりで、イスラエルに空爆を仕掛けられました。さらに地上軍の侵攻まで受けています。
これに対してアメリカは、「イスラエルはロケット弾攻撃から身を守る権利がある。われわれはイスラエルを完全に支持する」と述べてイスラエルを擁護しました。アメリカに媚びへつらう日本の安倍政権もこれを追認しています。
911事件や今回のウクライナでのマレーシア航空の撃墜は劇場的であり、大衆は、感情ヒューリスティックにより大きなインパクトを受けます。命は平等だという建前からすると子供や女性の命がその他の人の命より重いわけでもないですが、子供が何人亡くなったとかが報道で強調されます。事故現場などの動画や写真が繰り返しメディアで流され鮮明さを植え付けます。また、メディアは亡くなった一個人にフォーカスをあることでリアルに悲劇を印象づけます。
もっとも、そういう情緒的バイアスを抜きにしてドライに死亡結果だけみるとまた印象が変わってきます。
マレーシア航空撃墜で298人が死亡しました。これに対して、ほぼ同時期発生しているイスラエルのガザ侵攻での死者はすでに400人を超しています(12日間で死者338人、けが人2500人超、イスラエル側の死者は1人)。被害者は現在進行形で増加しています。イスラエルのガザ侵攻のメディアの取り扱いはマレーシア航空撃墜の事故に比べて小さく、世間の注目度の相対的に低いものになっています。しかし、実際の被害者はマレーシア航空撃墜をはるかに上回っています。
事件の重大性を死んだ人の単純な足し算で図りそれを比較することの是非は別として、インパクトだけで被害を過大に見積もるバイアスが人間にはあることに注意しないといけません。
真珠湾攻撃はアメリカ人にとって強烈なインパクトを残しました。アメリカの国民世論は、第二次大戦も第一次大戦のときと同じように、関係のない他国の戦争に首を挟むことに当初は大反対でした。しかし、ルシタニア号事件のときと同じで、国民世論はリメンバーパールハーバーの標語にのせられて一気に戦争賛成に傾きました。
真珠湾でのアメリカ側の死亡者は約2400人ですが、そのリベンジによって日本が被った犠牲者数は約300万人です。
ちなみに航空特攻は強烈なインパクトがあって人々の情緒を揺さぶりますが、全作戦の死者の合計が約4000人と全戦死者のなかでは極小数の割合しかしめていません。大和の水上特攻一回での死者は3751人です。特攻隊員の美化は戦争の悲惨さの強調よりも戦争美化につながる危険があります。
なお、日中戦争で日本が殺した中国の民間人は1000万人を超えたともいわれています。
また、単純な死者数の結果だけいえば、飢餓や天災(過失による人災も含む)での被害はもっと多いのが過去の世界の歴史の中にたくさんあります。中国では内乱のたびに膨大な数の人が死んでいます。
911でのアメリカの死者は3000人ですが、それを口実に侵攻を受けたイラクでは19万から66万人(民間人が7割)の死者がでています。ちなみにアメリカ兵(グリーンカードが欲しい貧しい移民が中心)の死者も4400人と911で死んだ金持ちのアメリカ人の数を越えています。
アフガニスタンでも民間人の死者は2万、アメリカ軍人の犠牲者は2000人を越えています。
米兵の被害が多すぎることで世論が厭戦気分になっていることの対策として、アメリカは廉価な無人攻撃機をつかっています。
そのため民間人の犠牲が増えています。約5000人がこれで殺されています。
アメリカはこれを全て誤爆で片付けています。
しかし、パキスタンでの民間人の巻き添え死の割合は15%(18%〜26%)、イエメンで16%前後、ソマリアで7〜33.5%という調査結果がでています。
これだけの確率で民間人が死ぬのがわかっているのに、殺すつもりはなかった故意はなかったは通用しません。
これは、過失致死ではなく未必の故意のれっきとした殺人です。国際法上、法的には認められた戦争での殺生ではありません。
今回のマレーシア航空機撃墜も、親ロ派の誤射の可能性が一番高いように思えますが、この誤射も未必の故意がないとはいえません。そうなれば、アメリカの誤爆同様言い訳は出来ません。これにロシアが関与しているとすればロシアも非難を免れないでしょう。
ただ、1人殺すのも2人殺すのも同じというわけにはやはりいきません。
キレイ事では1人の命は地球より重いといいますし、最大多数の最大幸福という功利主義が必ずしも正しいとも思いませんが、より多くの人間を殺したもののほうがその罪が重いとみるのが自然といえます。
そういう見方からすると、アメリカが、インパクトを抜きにした単純な人を殺した数では一番多く、その意味でアメリカの罪がロシアなどよりもはるかに重いといえます。
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