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レバノン国内でも待望論/(C)日刊ゲンダイ
当選確実? 日産ゴーン社長「レバノン大統領転身」の現実味
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151995/1
2014年7月19日 日刊ゲンダイ
「レバノンの大統領になる気はあるか?」――。
これは17日午前、外国特派員協会(FCCJ)で行われた日産自動車カルロス・ゴーンCEO(60)の講演で飛び出した質問だ。
ゴーン氏は「私が貢献できるのは今のポストだ」と答えたが、大統領選への出馬を明確に否定はしなかった。
「FCCJでそういうご質問が出たことは確かですが、社内ではそんな話はまったく流れていませんし、大統領選出馬の可能性についてはコメントのしようがありません」(日産広報部)
ゴーン氏がレバノン大統領とは突拍子もない話のように感じるが、この質問が出たのには理由がある。
レバノンでは、事実上の大統領空位が続いているのだ。08年に就任したミシェル・スライマーン大統領が今年5月25日に任期を終えたため、新たな大統領を選出する国民議会が開かれたが、どの候補も法定数を獲得できず、5回も選挙が無効となった。それで、国連安全保障理事会が大統領選任を急ぐよう求める議長声明を出す事態になっている。
■血統主義国籍のレバノン
元レバノン大使の天木直人氏が言う。
「レバノンは複雑な国で、常にシリアとイスラエル、アメリカの狭間で外圧に翻弄されてきた。新しい大統領を選出できないのもシリア内戦の影響が大きい。シリアのアサド政権を支持するイスラム教シーア派と、シリア反体制のスンニ派の対立が激化しているからです。レバノンは伝統的に大統領はキリスト教、首相はスンニ派、国会議長はシーア派というすみ分けでバランスを取ってきた。宗教的な対立が統治を不安定にしています」
ゴーン氏は、ブラジル生まれ、フランス育ちのレバノン人。レバノンとブラジル、フランスの多重国籍を有する。レバノンは血統主義国籍で、父親がレバノン人のゴーン氏は大統領選挙出馬の有資格者だ。キリスト教徒でもある。出馬すれば、当選の可能性は高いらしい。
実際、レバノン国内ではゴーン大統領待望論がある。前回、前々回の大統領選でも、レバノンの英字新聞「デーリー・スター」が有力候補としてゴーン氏の名前を挙げていた。危機的状況にあった日産を再建したゴーン氏の経営手腕で、国家財政を立て直して欲しいという期待感があるという。
とはいえ、日産CEOで約10億円もの報酬を得ているゴーン氏にとって、レバノン大統領になるメリットはなさそうだ。
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