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1億以上の役員報酬、商社と証券で増加 エイベックス・松浦社長4億、2億以上も続出
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140719-00010002-bjournal-bus_all#!bhXbeu
Business Journal 7月19日(土)3時0分配信
東京商工リサーチは3月決算会社の定時株主総会ピークを迎えた6月27日に、1億円以上の役員報酬ランキングをまとめた。その中から今回は、非製造業の大手企業経営者の役員報酬を見てみよう。グローバル展開している総合商社と証券の2業種で1億円プレーヤーが増加した。
商社では、三菱商事が前年同期の6人から8人、三井物産が4人から8人、伊藤忠商事が4人から6人に、それぞれ増えた。伊藤忠商事の岡藤正広社長(2億5900万円)と小林栄三会長(2億3600万円)が業界1、2位を独占し、岡藤社長は2年連続のトップとなった。
証券では、野村ホールディングス(HD)が5人から7人、大和証券グループ本社が5人から6人に増えた。トップは野村HDの永井浩二社長(2億9600万円)。前年同期の1.85倍となり、昨年トップだった大和証券グループの日比野隆司社長(2億9100万円)を抜いた。
銀行は下克上の展開となった。スルガ銀行の岡野光喜社長(1億9400万円)と岡野喜之助副社長(1億5600万円)がメガバンクのトップたちに差をつけ、1、2位を独占した。
スルガ銀行は静岡県沼津市に本店を置く「岡野家の銀行」。代々、頭取・社長は岡野一族で占められている。5代目の光喜氏は創業者の曾孫。「普通の会社は社長なのに、どうして銀行だけが違うの? と子供に聞かれても返答に困る。銀行はサービス業なのだから社長でいい」と、頭取から社長に呼称を変えたユニークな人物である。喜之助副社長は実弟だ。
成長が期待されている動画配信サービスの分野では、スマートフォンの普及でさらに勢いを増した。NTTドコモ、ソフトバンクの両社とそれぞれ合弁会社を設立し、スマホ向けの映像を配信しているエイベックス・グループ・ホールディングスは、松浦勝人社長(4億6100万円)をはじめ、ランクインした4人全員が2億円以上の役員報酬を得た。
小売業は2月決算が主力なので役員報酬開示企業は13社、15人にとどまる。建設業は2社、不動産業は4社、電力・ガス業はゼロだった。
●1億円以上の役員報酬ランキング(非製造業)
※以下、社名、役員氏名、報酬総額(前年同期報酬額。「――」は開示なし)
【総合商社】
(1)伊藤忠商事、岡藤正広、2億5900万円(2億3500万円)
(2)伊藤忠商事、小林栄三、2億3600万円(2億1200万円)
(3)三菱商事、小林健、2億3100万円(2億2600万円)
(4)三菱商事、小島順彦、2億700万円(1億9700万円)
(5)三井物産、飯島彰己、1億9300万円(1億5900万円)
【家電量販店】
(1)ヤマダ電機、山田昇、2億4300万円(2億6100万円)
(2)エディオン、久保允誉、1億8500万円(1億6900万円)
(3)ヤマダ電機、一宮忠男、1億6400万円(1億8100万円)
【紳士服チェーン】
(1)青山商事、宮前省三、1億5200万円(1億4700万円)
(2)青山商事、青山理、1億2300万円(1億1400万円)
【調剤薬局・ドラッグストア】
(1)日本調剤、三津原博、6億7700万円(5億9000万円)
(2)アイセイ薬局、岡村幸彦、3億8400万円(2億5700万円)
(3)マツモトキヨシHD、松本南海雄、1億6500万円(1億5500万円)
【外食】
(1)コロワイド、蔵人金男、2億4200万円(1億2000万円)
(2)スターバックスコーヒージャパン、関根純、2億2000万円(1億6300万円)
(3)ゼンショーHD、小川賢太郎、1億4500万円(1億2700万円)
【住宅・不動産】
(1)三井不動産、岩沙弘道、1億7700万円(1億7400万円)
(1)三井不動産、菰田正信、1億7700万円(1億7400万円)
(3)大和ハウス工業、大野直竹、1億6600万円(1億2500万円)
(4)ゴールドクレスト、安川秀俊、1億5400万円(1億5400万円)
(5)大東建託、熊切直美、1億5300万円(1億1100万円)
【銀行】
(1)スルガ銀行、岡野光喜、1億9400万円(1億3800万円)
(2)スルガ銀行、岡野喜之助、1億5600万円(1億600万円)
(3)三井住友FG、宮田孝一、1億2800万円(1億2700万円)
(3)三井住友FG、國部毅、1億2800万円(1億2700万円)
(5)高知銀行、伊野部重晃、1億2800万円(――)
【証券】
(1)野村HD、永井浩二、2億9600万円(1億6000万円)
(2)大和証券グループ本社、日比野隆司、2億9100万円(2億1500万円)
(3)野村HD、吉川淳、2億7000万円(1億6000万円)
(4)マネックスグループ、サロモン・スレデニ、2億5100万円(――)
(5)大和証券グループ本社、鈴木茂晴、2億4100万円(1億8800万円)
【動画配信サービス】
(1)エイベックス・グループ・HD、松浦勝人、4億6100万円(4億5100万円)
(2)ソフトバンク、ロナルド・フィッシャー、3億2300万円(1億6900万円)
(3)エイベックス・グループ・HD、千葉龍平、3億2100万円(2億6000万円)
(4)エイベックス・グループ・HD、林真司、2億2200万円(2億2100万円)
(4)エイベックス・グループ・HD、竹内成和、2億2200万円(2億2100万円)
※東京商工リサーチ調べに基づく(7月10日時点)。業界順位は編集部調べ。FGはフィナンシャルグループ、HDはホールディングスの略。
編集部
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