それもこれも日銀や財務省が行き過ぎた円高を放置し、産業の集積を破壊してしまった事に責任がある。

ICやLSIに、カスタムICとかカスタムLSIと言うのがある。一般にICやLSIは、汎用(はんよう)電子部品だと思われている。自社需要だけでなく、他社にも積極的に販売する。製造規模を大きくして量産効果を出し、価格を引き下げるのだ。パナソニックの例だが、汎用電子部品を購入できるサイトがある。

★Panasonic　法人向けサイト
Panasonic汎用電子部品のWeb購入サイトをご紹介致します。
http://industrial.panasonic.com/jp/i/00000/panakuru/panakuru.html

●これに対して、自社だけで消費する特定分野の需要を満たすためにつくられるのが、カスタムICやカスタムLSIだ。汎用電子部品はコストは高いが、他社製品に対して性能面で差をつけられる。日本の電子産業の競争力の源であったと言える。

富士通のサイトにも、このカスタム電子部品の紹介がある。

カスタムLSI
http://jp.fujitsu.com/microelectronics/products/memory/fram/framcustom/

●富士通は、この分野を切り捨てようとしている訳だ。必要な電子部品は汎用品で充分だと考え、それらは他社から購入すれば、安く手に入ると思っているのだろう。だが、それは甘い。

当方は中国大陸製のBCLラジオを持っているが、使用されている半導体は日本製やアメリカ製ばかりだ。どれも汎用電子部品。これを使っている製品は、性能も他社と横並びになるため、性能を競うのではなく、不毛な安売り競争に突入するしかなくなるのである。

これに気づいたのは、以外や以外。ソニーだ。半導体の製造会社だったソニー長崎を東芝に900億円で売却したが、後から買い戻した。ゲーム機に使用するカスタムLSIを確保するためには、やはり自社生産しかないのである。

私は仕事でＮＣの工作機械を扱っているが、機械を制御しているコンピーター、インバーター、サーボなど、02さんの言うようなカスタムＩＣ、ＬＳＩがぎっしり詰まっています、古い機種は比較的汎用の部品が多い、それでもカスタムＩＣは付いています。

メーカーさん保守は必要です、守って下さいね。
２０年以上前のＮＣ基盤でもメーカーさんは修理してくれる、大助かり。

ＮＣ基盤が修理出来ないために、ＮＣを丸ごと入れ替えるとか、機械を入れ替えるに成ると、中小の加工メーカーは皆死ぬな。