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数字は語る…/(C)日刊ゲンダイ
消費増税の影響深刻! 家電・住宅メーカー「反動減」に悲鳴
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151925
2014年7月17日 日刊ゲンダイ
日銀の黒田東彦総裁は15日、7月の金融政策決定会合後の会見で「消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動減は、おおむね想定の範囲内」とした。
安倍首相もことあるごとに「消費は予想ほど落ち込んでいない」と口にする。
「どこを見たら、そんな悠長なことが言えるのか。あまりにも庶民感覚とかけ離れた発言です」(経済評論家の杉村富生氏)
家電量販店や住宅メーカー、外食の6月売上高を見れば、反動減の大きさを実感できる(別表参照)。
ヤマダ電機は前年同月比で13・7%減少。「全体的に消費増税後の反動減の影響が見られた。冷蔵庫やエアコンなど季節商品が伸び悩んだ」とした。
「量販店に冷蔵庫を買いに行ったら、A社の製品を先週末に比べ10万円も安く販売していると言っていた。27万円が17万円に値下がりです」(40代サラリーマン)
消費者にはお買い得だが、売る側は地獄だ。ビックカメラグループやエディオンも6月は2ケタ減だった。
「住宅メーカーも6月はムチャクチャに悪い。反動減がキツイ業界とはいえ、前年比で3割以上の落ち込みは尋常ではありません」(杉村富生氏)
積水ハウスは35%減、住友林業も34%減だ。15日に不動産経済研究所が発表した近畿地区(2府4県)の14年上半期(1〜6月)は、前年同期比22・9%減で、比較可能な94年以降で最低となっている。
「個別企業の売り上げ数値はどうしてもバラつきが出るので、経済全体を表すとは言い難いですが、それにしても3割を超す減少は想定以上でしょう」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
ところが内閣府は6月の景気ウオッチャー調査(街角景気)で、基調判断を「景気は緩やかな回復基調が続いており、反動減の影響も薄れつつある」とし、6カ月ぶりに上方修正している。
同調査には、「中元ギフト、七夕商材などが前年を下回っている」(北海道のスーパー役員)や、「消費増税後、3カ月連続で売上高、来客数ともに、今までで最悪となっている」(北関東の衣料品店長)という声もあった。
政府や日銀の「想定内」は、庶民感覚と相当ズレている。
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