http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/250.html
Tweet |
効率化が極度に進む社会で、あなたの居場所はあるか?
日本人の好きな効率化がワーキングプアを生み出す元になる
http://www.bllackz.com/2014/07/blog-post_16.html
2014年7月16日 Darkness - ダークネス
あなたは仕事をする上で、常に効率化を優先して働いているはずだ。効率化しないと企業は競争に負けてしまう。そして、効率化しないと、顧客にも見捨てられる。
企業はありとあらゆる業務を効率化することによって生産能力を引き上げ、ひいては競争力を向上させる。効率化は、言わば企業の生き残りと成長のために、必要不可欠なものである。
しかし、あなたが効率化を優先し、企業と共に一丸となってそれを推し進めれば進めるほど、あなたはワーキングプアに追い込まれる。そして、最終的にリストラされる。
なぜなら、効率化の究極の姿は、サラリーマンの労働者化であり、さらに労働者の削減であり、全自動化だからである。
言うまでもないが、人間は非効率な存在である。だから、人間の絡む部分が少なくなればなるほど効率化していく。
つまり、企業はあなたのやっている仕事を、機械やプログラムに置き換えることができるようになって「あなたが要らなくなる」と、効率化が完成したと思う。
■記事を書くのも、人間が関与する必要なない時代に
最近、AP通信が決算発表記事を自動作成する技術を導入すると発表された。
今まで、私たちは人に読ませる記事を書くためには人間がそこに関与しなければならないと思っていた。
しかし、スポーツ記事や決算記事や株式の記事等、ある程度フォーマットが決まっている記事は、すでにプログラムで生成できるようになりつつある。つまり、人間が関与しなくてもよくなっている。
これによって、AP通信は四半期で300本の記事を一気に4400本まで増やすことが可能になるという。もう、AP通信はこの方法でスポーツ記事を量産しており、欧米人は知らない間に機械が書いた記事を読んでいることになる。
これが推し進められると、いずれは機械が様々な分野で記事を書くようになり、人間の記者は要らなくなる。
今はまだ情報記事の分野にこういったプログラムが使われているだけだが、やがては世論や会社の方針等をビッグデータで読み取って、感情の入った高付加価値の記事もプログラムが書けるようになる。
効率化が推し進められると、記者はいらなくなる。つまり、今から「新聞社で記者になりたい」と考えるような人間は、10年後には用済みのリストラ候補かワーキングプアになるのも同然だという言い方もできる。
このAP通信の例は、人間でしかできないと思われていた分野でも安泰ではないと指摘するのに充分な例である。
10年後、あなたは普通にプログラムが作り出した小説を読んで、泣いたり笑ったりしているかもしれない。出版社とは、小説を生み出すプログラムを管理する会社になっている可能性もある。
■そこにいた大部分の人間が不必要になる
技術がもっと進んでいくと、マンガ等もプログラム制作になって、やがて企業がプログラムで作品を作り出すようになって作家は要らなくなるかもしれない。
映画もすべてがCG(コンピュータ・グラフィック)で作られるようになり、俳優すらも要らなくなる。
現在は、群衆や悪役や背景がCGで作られているが、そのうちに主人公自体もCGがやることになれば俳優はよほどの個性と知名度を持っていないと生き残れないだろう。
人間の質感がリアルな俳優とCGとの区別が分からなくなると、恐らくポルノ産業も100%CGが担うことになる。そうなれば制作会社は人間の管理が要らなくなり、効率化が進んでいく。
効率化が進んでいくと、「まさかそんなところまで」と思うところまで自動化されるのだ。最終的には、そこで生計を立てていた多くの人たちの価値が激減して低賃金化、あるいはリストラ対象になっていく。
もちろん、すべての分野で人間が排除されてしまうわけではない。いくらオートメーション化が進んだとしても、一部の知名度のある人間は必ず生き残る。
しかし、そこにいた大部分の人間が不必要になり、その価値が減少することになるのも事実だ。価値が減少すると、賃金も減少する。
漫然と生きている人間の大部分は、効率化が進んで行くと、その業界から切り捨てられて一掃されることになる。つまり、大部分が、もう生き残れなくなってしまう。
クリエイティブな世界でさえも、1%の勝ち組と99%の負け組に分離されて、99%が業界から切り捨てられる。よく覚えておかなければならないのは、「効率化」こそがそれを推し進めるということである。
■効率化という地獄の中で生き残れるか?
本来は代替えが利かないと思われていた分野でさえも、圧倒的な技術の進歩で「効率化」が推し進められて、要らない人間が捨てられていく。
それならば、代替えがいくらでも可能なサラリーマンの労働は、もっと危険にさらされていると言ってもいい。
あなたのやっている仕事に、大きな「効率化」の波がやってきて、それが機能するようになると、最後には「あなた」が要らなくなるのだ。
当面はその仕事ができるとしても、あなたの存在自体が効率性の足かせになっていると会社が判断したら、あなたは効率化によって捨てられる。
どうしてもそこにいたければ、あなたは賃金低下を受け入れざるを得ない。それで生きていると、とたんにワーキングプア化していく。
企業は常に効率化を志向しているので、あなたに効率化を進めさせて、効率化に成功すれば、あなた自身が捨てられることになっていく。悪い冗談のような話だが、それが現代社会で起きている皮肉な現象である。
グローバル化は激しい競争を生み出しており、企業は業務を徹底して効率化させてコストの大半を占める人件費を削ろうと日夜考えている。
コストとは人件費である。人件費とはあなたの給料である。「コストを下げる」とは、あなたの給料を下げることである。
効率化を進めるというのは、コストを削減するということである。コストを削減するとは人件費を削減するということである。人件費とはあなたの給料である。効率化を進めるとは、あなたの給料を削減するということである。
日本人の好きな「効率化」は、大量のワーキングプアを生み出す元になる。しかし、企業は競争に勝ち抜くために効率化を無視できない。
あなたは効率化という地獄の中で、果たして生き残ることができるだろうか?
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。