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原油高止められない中東をめぐる“4つのリスク”(週刊SPA!)
http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/229.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 7 月 15 日 23:40:15: igsppGRN/E9PQ
 

原油高止められない中東をめぐる“4つのリスク”
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140715-00679757-sspa-soci
週刊SPA! 7月15日(火)18時51分配信


 まさに、事態はドロ沼化の様相を呈してきたが、果たして、「停戦」に向けた何らかの手立てはあるのか……?

 7月13日未明、イスラエル軍部隊がパレスチナ自治区の一角、ガザ地区に侵入し、イスラム組織ハマスのミサイル発射拠点数か所を襲撃したと報じられた。イスラエル軍による本格的な「地上侵攻」は、2008年のガザ紛争以来。第3次中東戦争後「最大の流血」とまで言われたこのときも武器を持たない多くの市民が巻き込まれ、パレスチナ側の犠牲者は実に1300人以上にものぼったが、今回も連日の空爆ですでに「死者600人以上、負傷者1100人超」といった情報が飛び交っている。

 なぜ、事態はこれほどまでにこじれているのか。中東情勢に詳しい放送大学教授の高橋和夫氏が話す。

「前回、イスラエルがガザ地区に侵攻した2008年12月は、イスラエルに甘かったブッシュ政権の末期で、いわば“駆け込み”的な軍事侵攻でした。というのも、2009年1月に就任が決っていたオバマ大統領が、どのような対イスラエル政策を打ち出すか不透明だったため、オバマ政権スタート前にハマス弱体化させておくべきという思惑が働いていたと思われます。つまり、前回のイスラエルによる地上侵攻は『期限付き』だったが、今回はそれがないため歯止めの効かない状況となっている……。しかも、オバマは大統領就任当初からパレスチナ和平を進めようとイスラエルにヨルダン川西岸への入植を凍結するよう求めてきたが、それも無視されたたまま。加えて、シリアへの軍事介入を断念し、ウクライナ紛争でも何も手を打てなかった今、イスラエルにとってオバマは恐れるに足りない存在となっている。今回、すでに地上戦に突入したことも考えれば、紛争が長期化する可能性はひじょうに大きいと言える」

 イスラエル軍による空爆作戦に対抗し、ハマスが核施設を狙ったミサイル攻撃をおこなうなど、衝突が激化していた7月10日、国連安保理が緊急会合を開催。イスラエルとパレスチナ代表に自制を求めていたが、このときから双方とも非難の応酬に終始していた。

「安保理の緊急会合では、イスラエル代表がミサイル攻撃を受けた際の空襲警報を、議場でわざわざ再生してパレスチナを激しく批判する一幕もありました。これは“自衛”のための軍事侵攻であることを国際社会にアピールするためのパフォーマンスであり、イスラエル側の胸の内は、話し合いに応じるどころか、むしろやる気満々といったところでしょう。しかも、今回のイスラエル軍によるガザ侵攻はある意味『準備万端』で進めた節もある……。自国民が殺害され、ミサイル攻撃も受けるなど、地上侵攻の口実が揃ったところで満を持してゴーサイン出したのではないか」(高橋氏)

 日本のメディアでも、先行きの見えない中東情勢の混乱が深刻な原油高を招き、日本経済にも重大な影響をもたらす危険性があるとしきりに報道されている。

 折しも、イラクとシリアに跨り勢力を拡大し続けているISIS(イラクとシリアのイスラム国)が、6月29日に「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を指導者とするイスラム国家樹立を一方的に宣言したばかり。もともとイラク派兵に及び腰だったアメリカが限定的な介入に留まったことに加え、イランが、シーア派で固められたイラク・マリキ政権を支持しているため、長らく反目してきたアメリカとイランが手を組むなど、中東の勢力地図が一気に塗り替えられる可能性があるからだ。

「現在のイラクが消滅するかもという『イラク2分割論』が取り沙汰されていますが、現状では、すでにイラク北部をクルド人が、北西部をスンニ派のISISが、そして南部をシーア派が支配する『3分割』状態に陥っています。ただ、ISISがイラク全土を支配するか否かより、むしろ現在支配する北西部で彼らが何を引き起こすかが懸念される。現にISISは、イラク北西部で核兵器の材料となるウランや、猛毒のサリンやマスタードガスなどの化学兵器を入手したとの情報もある……。そして何より気掛かりなのは、アラブの盟主、サウジアラビアがこの地域の最大の不安定材料になるかもしれないという点です」(高橋氏)

 言うまでもなく、サウジアラビアは世界最大の原油埋蔵量を誇り、日本の原油輸入先のトップでもある。アラブ諸国の中でも長らく「親米国家」とされてきたサウジアラビアだが、ここ数年、“アメリカ離れ”の傾向が顕著になってきたのも事実だ。

「ISISがイスラム国家の建国宣言をしたことで、現在、彼らの元には多くのカネと人が集まっていますが、これを支持しているのがアラビア半島のスンニ派の人々です。なかでも、『スンニ派の盟主』であるサウジアラビアの富裕層(個人)が主に資金援助していると見られており、シーア派のイラク・アサド政権を倒すためにこれまでISISを利用してきたサウジアラビア政府も、こうした資金の流れを取り締まってこなかった。つまり、自らの国には直接的な脅威とはならないと高を括っていたのです。ところが、サウジアラビア政府が気づいたときには、ISISはコントロール不能になるほどの巨大なモンスターと化していた……。今回のISISの勢力拡大で、『スンニ派大国』のサウジアラビア国内に、ISIS支持の動きが広がれば、とてつもない地政学的リスクが生まれることになる。シリア内戦に続き、イラクでのISISの勢力拡大。加えて、今回のガザ侵攻と、サウジアラビアの不安定化……。これら同時進行で起きている“4つのリスク”が極大化すれば、世界的な原油高騰の流れ止められない事態となるはず」(高橋氏)

 7月7日の時点で、レギュラーガソリンの小売価格は11週連続で上昇しており、この勢いは当分収まりそうにない。10日に発表された日本の国内機械受注統計が「対前月比19.5%減」となったことで、アベノミクスに“大ブレーキ”がかかったといった報道もあるが、原油高による輸入インフレが顕著になれば、国内経済へのさらなるダメージも覚悟しなければならない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>


 

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コメント
 
01. 2014年7月16日 00:50:58 : TGZjS8iB2r
>今回のISISの勢力拡大で、『スンニ派大国』のサウジアラビア国内に、ISIS支持の動きが広がれば、とてつもない地政学的リスクが生まれることになる。

今はサウド家=サウジアラビア政府というよりも、サウド家の支配を快く思っていない王族や富裕層が個人的に支援しているらしいから、サウド家も少なからず影響は受けるだろう。


02. 2014年7月16日 04:43:36 : UMgutnFues
サウジに「アラブの春」が遅ればせながら
訪れるかもしれない。

そもそも、国王だろうが大統領だろうが
一握りの支配者が巨万の富を独り占めしていること自体
その国の国民からすれば許されることではない。

いくら「安定」を誇るサウジであっても
いずれは「変革」に直面するだろう。

だから原油は下がらない。


03. 2014年7月16日 08:08:31 : nJF6kGWndY

どこまで行くか

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140711/268524/?ST=print
景気回復の重石になる原油価格
2014年7月16日(水)  永濱 利廣


 日本の石油会社が産油国から輸入する原油価格が上昇している。6月分の長期既契約の価格によると、サウジアラビア産の代表油種で前月比2%上昇しており、半年ぶりの高値となっている。
 原油価格が上昇すれば、企業の投入コストが上昇する一方で、その一部が産出価格に転嫁される。このため、変動費の増分が売上高の増分に対して大きいほど、利益に対する悪影響が大きくなる傾向がある。最近では2007年から2008年にかけて原油価格が高騰した。その際、レギュラーガソリンの価格は全国平均で1リットル当たり180円を超えた。また、公共交通機関の利用が増えた一方で、燃油サーチャージの高騰で海外旅行客が減り、自家用車を利用した外出も激減した。
 最も象徴的な影響としては、2008年に景気後退の引き金を引いたことである。企業では投入コストの上昇を通じて企業収益が大きく圧迫され、価格上昇が最終製品やサービスまで転嫁された。このため、家計にとっても消費者物価の上昇を通じて実質購買力の低下がもたらされ、売上面からも企業収益に悪影響が及んだ。そして、個人消費や設備投資の悪化を通じて2008年3月からの景気後退局面入りを認めざるを得なくなったという経緯がある。2008年と言えば、サブプライムローン問題をきっかけにマネーが先進国の金融商品から商品市況にシフトし、特にWTI先物価格は1バレル147ドルにまで上昇した。
 以上の事実を勘案すれば、仮にイラクなどの地政学的リスクの高まりによる供給不安が原油価格を押し上げれば、日本経済に悪影響が及ぶことは否定できない。
資料1 原油価格の推移

(出所)トムソン・ロイター
家計の負担増は月1788円に達する
 円建ての原油先物価格を見ると、今年1〜7月までの平均価格は1バレル1万795円に達し、昨年平均から4.8%上昇している。一方、2008年には急騰の後の急落により年平均で1バレル9649円にとどまったが、前年比で見れば19.8%も上昇したことになる。
資料2 円建て原油先物価格

(出所)トムソン・ロイター
 そこで、各物価統計を用いて円建てドバイ原油価格と各物価の前年比の関係を見ると、川上の財ほど押し上げ圧力が強まるようだ。事実、2011年1月〜2014年3月の原油価格と各物価の時差相関係数を調べると、国内企業物価で1カ月後、消費者物価と企業向けサービス価格で5カ月後が最も高くなる。そして、円建てドバイ原油価格の1%上昇はそれぞれ国内企業物価を約0.10%、消費者物価を約0.027%、企業向けサービス価格を約0.021%押し上げる関係があることが分かる(資料3)。
 従って、この関係を用いて今年の原油価格が2008年と同程度の上昇率となった場合の影響を試算すれば、円建て原油価格が19.8%上昇することにより、国内企業物価が19.8%×0.10%≒1.98ポイント程度の押し上げ圧力となる。それに続くのが消費者物価で19.8%×0.027≒0.54ポイント程度、そして企業向けサービス価格も19.8%×0.021%≒0.42ポイント程度の押し上げ圧力となり、幅広く物価に影響が出る。
 特に、消費者物価が上昇すれば、家計にも負担増をもたらす。このため、2013年における2人以上世帯の月平均支出額約33.9万円(総務省「家計消費状況調査」)を基にすれば、0.54ポイントの消費者物価の上昇は家計負担を33.9万円×0.54%≒1788円/月程度、年に換算すれば約2.1万円以上増加させる計算になる。
資料3 円建てドバイ原油価格との時差相関係数
(2011年1月〜2014年3月)

(出所)トムソン・ロイター、日銀、総務省データをもとに計測
円安の好影響を上回る原油高の悪影響
 一方、資本金1000万円以上の非金融法人企業の経常利益を要因分解し、2000年代後半以降の円建て原油価格と時差相関係数を調べると、円建て原油価格の1%上昇は1四半期後の売上高要因に+0.16ポイント、2四半期後の変動費要因にそれぞれ-0.65ポイント程度寄与する関係があることが分かる(資料4、資料5)。従って、今年の円建て原油価格が2008年並みに19.8%上昇すると仮定すれば、今期の売上高要因が3.3ポイント増益に働くのに対し、変動費要因が12.9ポイント減益に働き、都合今期から来期にかけての経常利益を9.6%程度押し下げることになる。
資料4 経常利益と円建て原油価格

(出所)財務省
資料5 円建てドバイ原油価格との時差相関係数
(2005年1Q〜2014年1Q)

(出所)トムソン・ロイター、財務省データをもとに計測
海外への所得流出は過去最大の可能性
 より現実的な経済全体への影響について、内閣府「短期日本経済マクロ計量モデル(2011年版)」の乗数を用いて試算すれば、今年の原油価格が2008年と同程度の上昇率となった場合、今年度の実質GDP成長率を0.22ポイント押し下げる要因となる。このように、足元の円安・原油高はマクロ全体で見ても、無視できない悪影響が生じる可能性がある。
 また、原油価格と我が国の交易利得(損失)には強い相関がある(資料6)。交易利得(損失)とは、一国の財貨と他国の財貨との数量的交換比率である交易条件が変化することによって生じる貿易の利得もしくは損失のことであり、輸出入価格の変化によって生じる国内と海外における所得の流出入の損失を示す。そしてこの関係に基づけば、2014年4〜6月期、7〜9月期の交易損失は季節調整値でそれぞれ25.1兆円、25.9兆円程度となり、2014年1〜3月期に過去最高を記録した同24.5兆円をさらに上回る可能性がある。
資料6 円建てドバイ原油価格と我が国交易利得・損失

(出所)トムソン・ロイター、内閣府
 近年はシェール革命により米国の原油輸入が減っており、世界の需給条件の緩和を反映して原油価格の抑制要因となっている。しかし、シェール革命で米国が中東情勢の安定にあまり力を入れなくなると、依然として中東原油に大きく依存している日本は、その影響を受ける可能性がある。このため、今後も中東情勢の緊迫が持続すれば、ドバイ産の原油価格はさらなる供給懸念の状態が続こう。一方、今後は米国経済がQE3(量的緩和第3弾)の出口終了に伴い利上げ観測が高まることが予想され、原油の取引通貨であるドルはさらに上昇する可能性がある。従って、今後もしばらく原油の輸入価格は高水準で推移し、中期的に見ても原油の輸入価格が高止まる可能性がある。
 これは、日本のように原油をはじめとした資源の多くを海外に依存する国々にとって所得が資源国へ流出し続ける環境にあることを意味する。従って、資源の海外依存度が高い日本経済は資源価格上昇の悪影響を相対的に受けやすく、構造的に苦境に立たされやすい環境にあるといえよう。
原油価格が消費税率引き上げ判断を左右する可能性も
 なお、足元の原油先物価格は先月後半をピークに足元では落ち着いた動きになっている。しかし、イラク情勢の緊迫化による原油高騰のインパクトが現実のものとなれば、政府が今年12 月に最終判断するとされている来年10 月の消費税率引き上げの判断に大きく影響を及ぼすかもしれない。
 というのも、判断の際に最も重視される経済指標が、今年12 月に公表される7〜9月期のGDP二次速報値とされているためである。このため、本来原油価格が落ち着いていれば年率換算で2%を上回るはずだった経済成長率が、イラク情勢の悪化による原油高騰に伴い成長率が年率換算で2%を下回ることも想定される。
 足元の景気に関しては、消費増税に伴う駆け込み需要の反動による落ち込みから、夏場にかけて回復するとみられている。しかし、今後の景気動向を見通す上では、中東情勢緊迫化による原油高騰といったリスク要因も潜んでいることには注意が必要であろう。



永濱利廣の経済政策のツボ
アベノミクスの登場で経済政策から目が離せなくなりました。政府や日銀の動き方次第で仕事や暮らしは大きく変わります。独自の経済分析に定評のあるエコノミストが、常識や定説にとらわれない経済政策の読み解き方を伝授します。


04. 2014年7月16日 15:51:08 : zmwTAVcudA
ガソリン、12週連続値上がり=イラク情勢で170円目前
時事通信 7月16日(水)15時5分配信

 資源エネルギー庁が16日発表したレギュラーガソリンの1リットル当たりの店頭価格(全国平均、14日時点)は、前週より0.2円高い169.9円と12週連続で値上がりした。長引くイラク情勢の混乱で膨らんだ原油の輸入費用を販売価格に転嫁する動きが出たためで、5年10カ月ぶりの高値水準となった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140716-00000077-jij-pol


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