http://www.asyura2.com/14/hasan89/msg/215.html
Tweet |
(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ
あの団塊上司がまた職場に…再雇用オジさんとの付き合い方
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/151855
2014年7月15日 日刊ゲンダイ
「元部長、定年退職でやっと辞めてくれたと思ったら、再雇用でまた同じ職場に戻ってきちゃった」
こう言うのは、ある金融機関の法務部門主任A氏(35)だ。
A氏の会社の定年は65歳。昨年、義務化された「改正高年齢者雇用安定法」を先取りしていた。それはいいのだが、最近、65歳以上でも継続雇用される制度ができ、ややこしいことになってしまった。
「60〜65歳は別の部署で仕事をしていたが、契約社員となり、本人希望も入れて元の職場で補助的な業務を行うことが当たり前になっている。ラインから外れているから、本人も怖いものなし。我々、“元部下”に対して、いまだ上司ヅラして、〈何の話してんの?〉なんて首を突っ込んでは余計なアドバイスをしてくる。しかも、そのアドバイスが時代遅れでピントがずれまくっているんです」
迷惑はそれだけではない。職場を嫌な空気にすることだとA氏は嘆く。
「給料は定年前の半分以下になり、〈やってられないよな〜〉とかあからさまな嫌みや愚痴を言うんです。働かせてもらえるだけ御の字だってのに」
おまけに、その元部長は、ちょっと暇になると「おい、たばこ吸いに行くから付き合えよ」とか言ってくるらしい。
「自分が出してもらえない会議の様子が聞きたくて、〈さっき、何の話してたの?〉なんてしつこく聞いてくるんです」
似たような苦情はまだある。メーカー勤務の女性Bさん(37)は、別の部門の部長だった団塊再雇用者が、実質的な部下となり困惑している。
「執行役員まで行った結構なおエライさんだった人に、データをひたすら移行する作業をお願いしているので恐縮してしまう。コホコホなんて咳なんかされると、〈このじいちゃん、大丈夫かな?〉といちいち心配になり、〈休みながらやって大丈夫ですよ〉と優しくするのにも疲れます。なんだか、介護みたいです」
Bさんによると、再雇用を希望する人は大概、「家に居場所がない人たち」だと言う。
「高度経済成長期のモーレツサラリーマンだから、家庭を顧みず奥さんや子供に嫌われて相手にされてないんですね。だからもう、みんな会社に来ると“構ってちゃん”状態。話しかけて欲しくてウズウズしている感じで、その様子がウザいんです。自分たちはじいさんじゃないと思っているから、自称リベラルで物分かりのいいそぶりを見せるんですけど、内心は男尊女卑志向そのものです」とBさん。
現役世代は、そんな彼らとどう折り合っていくべきなのか。国は70歳雇用を目指しているし、団塊の4割は政府のアンケートに「69歳まで働きたい」と答えているが、驚くことに、同じ約4割が「70歳以上も働きたい」と答えているのだ。5年後も彼らは職場にいる可能性が高い。
人事ジャーナリストの栗原昇氏がこう言う。
「再雇用者にその場限りの仕事をさせている会社にも落ち度はある。元部下が、元上司を使いにくいのは当たり前。せめて団塊の彼らの最終評価は役職の高い役員にしてもらうべき。そうすれば、再雇用者も〈あの人に評価されるために頑張ろう〉となるものです」
社長や専務から「君、あまり部下を困らせるなよ」と言われたら、誰だってハッと気づくものだ。「そうか、オレはお荷物なんだ」と。それを前提に、しなやかに控えめに職場で生き残る。これが最大のコツだ。いがみ合っても解決策はない。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。