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パワーに変えるべし/(C)日刊ゲンダイ
デキるビジネスマンは実践 「嫉妬」との上手な付き合い方
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2014年7月11日 日刊ゲンダイ
嫉妬に狂った男の事件が相次いでいる。横須賀の22歳女性が顔や首などをハサミでメッタ刺しにされて殺されたストーカー事件は、復縁できない43歳男のねたみによる犯行だった。殺人事件は極端なケースとしても、男の嫉妬がトラブルを招くことはビジネスシーンでもよくある。しかし、嫉妬のエネルギーをうまくコントロールすれば仕事がうまくいく。「嫉妬のお作法」の著者で、心理カウンセラーの川村佳子氏(写真)に聞いた。
40代のAさんは20代の頃すぐに人とぶつかっていた。仕事中にだれかが企画を褒められていると「なんであいつばかり。どうして俺は認められないんだ」と心の中で怒る。そんな怒りがふとしたときに爆発する。自分の企画書を受け取った上司に「お疲れさん」と言われたときだった。
「あいつの企画はすぐ評価するのに、どうして僕のはスルーするんですか! あいつばかりズルい」
Aさんは勝手に自分を低くみて「あいつ」に嫉妬していただけ。周りも上司が公平なことは、よくわかっていた。その一件以来、「あいつ」をより敵対視し、「ロクな仕事もしないで」とケンカ腰に。周りとも衝突するようになり、居づらくなって会社を辞めた。
勝手な嫉妬相手のウワサを吹聴して、足を引っ張ったこともある。当時は、周りとの衝突を繰り返し、3〜6カ月で仕事を転々としていた。キャリアは築けず、今も年収は400万円と低い。
「嫉妬しやすい人は周りと自分を比較し、自分を低くみたり、自分を肯定できなかったりして、嫉妬するのです。Aさんをカウンセリングすると、小さい頃、弟ばかり認められて自分は認められていないという気持ちがありました。それが、大きくなってから認められたいという気持ちにつながり、それを推し量るため周りと比較するようになったのでしょう」
男は、「評価」や「カネ」「学歴」が嫉妬の対象になる。最初は我慢するが、異動や査定で「評価」や「収入」が下げられたりすると、攻撃性が出る。だが、嫉妬は「第5の感情」ともいわれ、つき合い方次第では大きなエネルギーになる。
「嫉妬するのはなぜかというと、相手の結果のみに注目するからです。相手もそれなりに努力して、成果を得ている。そこに注目して、自分の努力に意識を向ければいい。相手が2時間かけて企画書をまとめたなら、『俺は1時間半で仕上げよう』と。もうひとつは、相手への意識をさりげなく、『おまえのプロジェクトはすごかった。おまえがうらやましくて、俺もやる気が出たよ』などと口に出すことで、嫉妬心を自分の目標に変えるのです」
松下幸之助も自分が嫉妬の塊であると自覚した上で、嫉妬が程よければ情が高まるとも言っていた。
嫉妬をパワーに変えられる人は、「嫉妬は、相手からのプレゼント」と思って行動する人。人や物事に嫉妬するのは、本人に強い関心があるからこそで、嫉妬をキッカケに相手より頑張るようになるという。極論すれば、半沢直樹みたいに「大和田常務に負けるか」とライバル視して、パワーにするのだ。
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