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第3次ホテル戦争の舞台裏 高級外資系、なぜ相次ぎ進出?東京五輪に向け最終章へ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140710-00010005-bjournal-bus_all#!bbLTWS
Business Journal 7月10日(木)3時0分配信
2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、東京は第3次ホテル戦争と呼ばれる開業ラッシュに沸いている。
主役は外資系高級ホテル「アンダーズ東京」。港区に6月11日に開業した複合ビル「虎ノ門ヒルズ」の最上部の47〜52階で営業している。アンダーズ東京は米ハイアットグループの傘下で、客室は164室、宿泊料金はスタンダードルーム(50平方メートル)で1泊6万円前後から。広さ210平方メートルのスイートルームは1泊100万円前後だ。外資系ホテルの中では、「パークハイアット東京」(新宿区)より安く、「グランドハイアット東京」(港区)より高い。宿泊客の半数は外国人を想定している。虎ノ門ヒルズの開発を手掛けた森ビルは、グランドハイアット東京の運営会社でもある。
第3次ホテル戦争は、御殿山ガーデン「ホテルラフォーレ東京」(品川区)が13年12月3日に「東京マリオットホテル」として新装開業したことで戦端が開かれた。東京マリオットの経営は森トラスト・ホテル&リゾーツ。森ビルから枝分かれした不動産会社だ。マリオット・インターナショナルは売上高で米国最大のホテルチェーン。名古屋、沖縄に続いて東京が3施設目となる。客室は249室で、1室当たりの広さは平均38平方メートルとやや狭い。
14年内には千代田区大手町の複合高層ビル「大手町タワー」にアマンリゾーツグループ(シンガポール)の「AMAN TOKYO(アマン東京)」が進出する。大手町タワーは旧富士銀行本店跡地の再開発事業で、みずほフィナンシャルグールプ本社、みずほ銀行本店が入居している、みずほグループの本丸だ。
アマンリゾーツグループは1988年に、タイの世界有数のリゾート・観光地であるブーケットに「アマンプリ」を開業して以来、ハイクラスなリゾートホテルを展開、業界をリードしてきた。国内の高級リゾートホテルの多くも「アマン風」のコンセプトやデザインを取り入れている。現在、「究極の隠れ家」といわれているアマンが金融の本拠地にどんなホテルをつくるのかが注目されている。
●高級ホテル「御三家」の変遷
外資系高級ホテルの日本進出が目立ち始めたのは90年代から。先陣を切ったのが前出のパークハイアット東京。米国映画の舞台になるなどして、あっという間に人気ホテルに躍り出た。
続いて目黒区の恵比寿ガーデンプレイスに登場した「ウェスティンホテル東京」。グリーンマーブル(緑の大理石)のロビーは米ニューヨークを彷彿とさせると話題になった。このほかにも92年には、結婚式場として有名な文京区・目白の椿山荘の敷地内に「フォーシーズンズホテル椿山荘東京」が開業した。超高級ホテルブランドとして名高いフォーシーズンズホテル&リゾーツの国内初の拠点であった(12年にフォーシーズンズとの提携契約を終了し、現在は「ホテル椿山荘東京」として営業)。
新たな外資系高級ホテルが、帝国ホテル、ホテルオークラ(現・ホテルオークラ東京)、ホテルニューオータニの国内御三家に代わって“新御三家“と名付けられた。
さらに、2000年代に入ると日本橋の再開発で三井ビル旧館跡地にオープンした「マンダリンオリエンタル東京」(中央区)、東京ミッドタウンに生まれた「ザ・リッツ・カールトン東京」(港区)、日比谷再開発によって誕生した「ザ・ペニンシュラ東京」(千代田区)が“新新御三家”と、もてはやされた。
●外資系ホテルの東京進出、なぜ相次ぐ?
外資系ホテルの東京進出ラッシュが続く背景には、世界的なブランド力を誇り、かつ外国人の目から見ていわゆる高級ホテルと呼べる国内系ホテルがないためだといわれている。外資系高級ホテルの特徴は、スタンダードタイプの部屋でも外国人の体格に合わせた大きめのベッドでバスルームも広く、平均的な客室面積は50平方メートル。宿泊料金は最低でも4万円が目安になる。
国内の旧御三家もリニューアルに取り組んでいるが、客室面積は広げられず、30平方メートル台の客室が多い。こうした中、20年の東京五輪を控え、国内の旧御三家の一角を占めるホテルオークラ東京は建て替えで対抗する。15年8月末に本館の営業を停止し、2棟の高層ビルを建設。東京五輪前年の19年春に営業を再開する。総事業費は1000億円以上となる。
16年には、金融機関のビルが立ち並ぶ千代田区大手町の一等地に、星野リゾートが運営する高級温泉旅館「星のや 東京」が完成する。三菱地所らが手掛けている大手町東地区再開発プロジェクトの一環だ。東京都心に、ビル1棟丸ごとの温泉旅館が出現する。18階建てビルの最上階に天然温泉浴場を設置し、84室の和風客室となる。客室料金は1泊5万円前後となる予定で、外国人観光客の中でも富裕層を取り込みたい考えだ。有名な日本料理店も出店し、日本の「お・も・て・な・し」を前面に押し出す。
再開発事業の一環として、三菱UFJフィナンシャル・グループは星のや 東京、みずほフィナンシャルグループはアマン東京、三井住友フィナンシャルグループはマンダリンオリエンタル東京を誘致した。第3次東京ホテル戦争は。メガバンクの代理戦争という面も持つのだ。
今後は新たに、米ニューヨークで人気の「ブティックホテル」と呼ばれるお洒落なデザイナーズホテルが東京に増えるのではないかと、ホテル関係者らの間では予想されている。
編集部
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