04. 2014年7月10日 15:59:00
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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N8DTGY6S973701.html 【今日のチャート】弱気相場につながる逆イールドはまだ先か Chart of the Day 7月8日(ブルームバーグ):米連邦公開市場委員会(FOMC)が米株式市場で続く今の強気相場に終わりをもたらすのはまだ数年先となる可能性が高い。LPLファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏がこう指摘した。 今日のチャートは、米政府の10年債と3カ月物証券の利回り格差(黒)とS&P500種株価指数(緑)の推移だ。 クライントップ氏は6月30日のリポートで、米株式相場は1960年代以降、「逆イールド曲線」時の前後には一貫して下落していたと指摘。3カ月物の利回りが10年物を上回る逆イールドは、一般的にFOMCにおける政策変更が理由だ。同氏はFOMCの投票権を持つメンバーの金利見通しを基に、次の逆イールドは早くても2017年になりそうだとの見通しを示した。 ボストン在勤のクライントップ氏は、「弱気相場の始まりを示す最良の指標が心配の種を示唆するのはまだずっと先のようだ」と記している。 原題:Fed Policy Risk in U.S. Stocks Seen Years Away: Chart ofthe Day(抜粋) 更新日時: 2014/07/09 07:01 JST http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0FF04P20140710 コラム:「新興国通貨危機」は終わったのか=吉田悦章氏 2014年 07月 10日 12:51 JST 吉田悦章 国際協力銀行 参事役 [東京 10日] - 今からおよそ1年前、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長(当時)による議会証言での量的緩和縮小を示唆する発言をきっかけに、多くの新興国通貨が大幅に売られた。 経済紙上では「新興国通貨」というくくりで危機的ムードを煽るように報道され、インド、インドネシア、ブラジル、南アフリカ、トルコの各通貨の総称として米系証券会社が名付けた「フラジャイル・ファイブ(脆弱な5通貨)」という言葉も流行った。その後、年明けには、クリミア情勢の急変を機にウクライナの通貨フリブナが切り下げとなり、その直前にはアルゼンチン・ペソも急落するなど、ここ1年ほど、新興国為替市場では不安定な状態が続いている。 この理由として、米国の量的緩和縮小を指摘する向きは少なくない。いわく「それ以前から続く米量的緩和策による過剰流動性を背景に新興国にホットマネーが流入しており、その巻き戻しが起こっている」「これからは米国を中心に先進国の景気が回復するため新興国から先進国への資金シフトが生じている」など。 しかし、筆者は現在、職務として為替市場を含む新興国経済を日常的にモニタリングしているが、量的緩和の段階的縮小(テーパリング)、あるいはその観測が新興国通貨安を導いたという構図が当てはまるのは、一定の条件が成立した一部の場面に限られると評価している。以下、このことを詳しく説明しよう。 <テーパリングの影響は4つの理由から希薄化> 米系証券会社が2013年8月にリリースした報告書の中で言及された「フラジャイル・ファイブ」の要諦は、経常赤字、物価高、低成長の国の通貨が売られやすいということだった。確かに、上述した対象5カ国の経済はそれらの条件を満たしており、実際、バーナンキ発言後に5カ国の通貨は程度の差こそあれ全て減価した。 ところが、各国通貨の推移をバーナンキ発言前も含めてやや長めに観察すると、「テーパリング観測(の高まり)により新興国通貨が売られた」との見方は、必ずしも常に当てはまるわけではない。 13年初め以降、例えば南ア・ランドは鉱山ストや景気停滞などを受け3月中に年初比10%程度安くなったが、ブラジル・レアルは逆に3月には同5%程度増価している。バーナンキ発言のあった5月22日以降しばらくの間は、これら5通貨のみならずその他を含めた新興国通貨が総じて売られており、上述の見方は当てはまる。確かに、その後も発表される米国経済統計の強弱により、FRBによるテーパリング決定のタイミングが前後するとの見方からこれらの通貨は大きく振り回されたが、主に以下の4つの理由により、テーパリング観測の影響は徐々に薄れていったと評価している。 第1に、テーパリングが市場の取引材料として陳腐化していったこと。為替市場の変動要因を、実際の資金フローなどに基づくファンダメンタルな部分と、思惑に基づく期待先行的な部分に分けると、バーナンキ発言直後は両者の要因が強く影響していたものの、タイミングはともかく「いずれテーパリングが決定される」との見方が市場に徐々に浸透する中で後者の部分は薄れていった。 実際、13年12月のFRBの決定により14年1月から月額証券購入が縮小された場面では、織り込み済みということで全般的な新興国通貨売りは生じていない。 第2に、各国が自国通貨安に対処する施策を実施したこと。フラジャイル・ファイブの5カ国はいずれも、政策金利の引き上げや為替市場介入などの措置をとった。インドに至っては、金輸入禁止などの大胆な輸入制限措置も含めて通貨防衛を図った。また、通貨安への対処が目的ではないが、インドにおいては経済学者のラグラム・ラジャン氏が、インドネシアでは当時財務相だったアグス・マルトワルドヨ氏がそれぞれ新たな中央銀行総裁として着任したことも、市場参加者からの信認回復に寄与したと考えられている。 第3に、そうした効果もあって、実際に各新興国からの資金流出は落ち着いていたこと。各国の証券投資フロー統計をみると、概ね6―8月に流出超となった国においても、9月近辺を境に流入超に復している。要するに、第1の理由の前段で述べた資金フローという実需に基づく各国通貨売りの要因は剥落しているということである。 第4に、第1として述べた点の裏返しでもあるが、テーパリングに代わり、クリミア情勢やトルコの内政、その他の国の国政選挙など、地政学リスクや各国個別の火種へと取引材料がシフトしていったことがある。例えば、インドネシアについては今なお大統領選をめぐる不透明感が悪材料視されやすい一方、人民党の予想外の単独過半数という形で決着したインドについては概ね安定した動きとなっている。 <広域な「新興国売り」リスクは小さい> これらを総合的に考慮すると、13年初以降の新興国通貨市場は、以下の3つの局面に分けることができる。 まず、バーナンキ発言までの第1局面。これは、経常赤字国通貨を中心に軟調に推移した「ファンダメンタルズ相場」と言える。次に、バーナンキ発言により新興国通貨が売り浴びせられて以降、各国の政策対応がみられる13年末前後までの第2局面。その前半は、新興国通貨全般に売り圧力がかかった、あるいは米国経済指標の強弱に伴うテーパリングのタイミングなどの見通し・思惑に振り回された「テーパリング相場」であり、後半にはそうした通貨安への各国政策対応の巧拙が通貨の強弱につながる面もあった。 14年に入って以降、本稿執筆時点は第3局面にある。アルゼンチン・ペソ、カザフスタン・テンゲ、ウクライナ・フリブナなど、通貨安の「新参者」を伴いつつ、鉱山ストなどもあってファンダメンタルズの弱い南ア・ランドや大統領選をめぐる政局不安や経常収支悪化懸念を抱えるインドネシア・ルピアなども含め、各国個別要因に悪材料のある通貨は売られやすい状況となっている。 こうした状況において、全世界的あるいは地域的な通貨危機が近々発生する可能性は低いだろう。これまでみてきたように、米国の量的緩和縮小は、全世界的あるいは広域的な 「新興国売り」にはつながりにくい。 また、通貨下落圧力に関する耐性をみても、例えば1997年のアジア通貨危機時に比べても各新興国は格段に高い耐性を有していると考えられる。新興国全般の経常収支は96年には3%程度の赤字であったが、13年には1.5%程度の赤字。また、外貨準備高も96年に比べ14年初時点で国内総生産(GDP)比や外貨建短期債務比でみて概ね2倍となっている。 しかし、念のため言えば、今後、新興国通貨が安定的に推移すると筆者は見込んでいるわけではない。個別にみれば、政治・外交情勢をめぐる不安や構造的な経常収支問題など、不安材料を抱える国も少なくない。今後の新興国通貨を見通す上では、「新興国」というくくりではなく、そうした共通要素を考慮しつつも、個別国の各材料を見極める眼がより一層求められるということである。 *吉田悦章氏は、国際協力銀行の外国審査部参事役。ハーバード大学留学を経て一橋大学卒業後、日本銀行へ。国際局、金融市場局、調査統計局などで国際金融市場・制度や日本経済に関する調査に従事。2007年より国際協力銀行にてイスラム金融などを担当。08年より早稲田大学ファイナンス研究センター客員准教授として大学院にて講義。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N8GWNC6JIJVB01.html ドル・円がじり安、米金利低下や軟調な株価が重し−101円半ば 7月10日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=101円台半ばでじり安。米金利の低下を背景にドル売りが優勢となった海外市場の流れが続く中、日本株の軟調もドル売り・円買い圧力につながっている。 ドル・円は早朝に付けた101円66銭から一時101円50銭まで軟化し、午後1時55分現在は101円55銭前後。前日の海外市場では101円86銭まで値を切り上げる場面も見られたが、公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で早期利上げの可能性を示唆する内容はなく、米国債利回りが低下に転じるとともにドル売りが優勢となった。 ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のエマ・ローソンシニア通貨ストラテジストは、議事録について「最近発表された良好な経済指標を認めるだろうとの期待があったが、そうではなかった」と指摘。「市場が失望させられ、ドルが売られるということが一貫したトレンドになっている」と語る。 ユーロ・ドル相場も海外時間に付けた3日以来のドル安値の1ユーロ=1.3649ドルに並ぶなど、ドルが小安く推移。ユーロ・円相場は1ユーロ=138円台半ばで円が強含みとなっている。 一方、オーストラリア・ドルは下落。この日発表された6月の豪雇用者数は予想を上回ったが、正規雇用者数が減少し、失業率も予想を上回った。また、中国の6月の貿易収支は、輸出、輸入とも市場予想を下回る伸びとなった。 FOMC議事録 米連邦準備制度理事会(FRB)が9日公表したFOMC議事録(6月17、18日開催分)では、政策は大半が「景気見通しの変化」に左右されるとし、政策金利引き上げのタイミングに関する新たな手掛かりは示さなかった。現行の債券購入プログラムについては、経済が予想通りに改善した場合は、10月の会合で最後に150億ドル縮小し、プログラムを終了させることで意見が一致した。 議事録で金融緩和からの出口戦略の詳細が明らかになるとの憶測から、米国債相場は軟調に推移していたが、議事録発表後は小幅高に転じ、2年債利回り は一時、1週間ぶりの水準に低下。10年債利回り は2.54%と1日以来の低水準を付けた。 三井住友銀行市場営業部ニューヨークトレーディンググループのグループ長、柳谷政人氏(ニューヨーク在勤)は、「議事録が出るまでは若干タカ派を期待していた動きだった」が、内容は「想定していた範囲というか、想定していたより」ハト派だったと説明。その上で、米雇用統計が好調だったにもかかわらず、ドル・円は少しずつ水準を切り下げており、「今は下を警戒した方がいい」と指摘している。 9日の米株式相場は3日ぶりに反発。一方、この日の東京株式相場は上昇して始まったが、その後マイナスに転じている。朝方発表された5月の機械受注は、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」が前月比19.5%減と過去最大の減少幅となった。 柳谷氏は、米国株について、きのうは反発したものの、決算シーズンに入ることで、上値が抑えられる可能性はあると指摘。「そうすると、今の地合いからいって米国債は買われると思うので、全体としてドル売りになってしまう」と言い、ドル・円も「日本政府も今のところあまり円安志向という感じでもなさそうだし、ひょっとしたら少し下がるかもしれない」と語る。 更新日時: 2014/07/10 13:58 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N8H56E6M62HF01.html 年内の追加緩和予想ついに過半数割れ、10月緩和なお最多も減少−調査 7月10日(ブルームバーグ):消費税率引き上げの影響も想定内との見方が強まり、物価も堅調に推移するなど経済・物価情勢がおおむね日本銀行の見通し通りに推移していることを受けて、年内の追加緩和予想がついに過半数を割れた。ブルームバーグ・ニュースの調査で明らかになった。 エコノミスト34人を対象に3日から8日にかけて行った調査では、7月14、15日の金融政策決定会合は全員が現状維持を予想した。追加緩和の予想時期は10月が12人(35%)と最多だったが、1カ月前の前回調査(42%)からは減少。年内の追加緩和予想は13人(38%)にとどまり、初めて過半数を割り込んだ。 「追加緩和なし」と追加緩和は「来年4月以降」との回答は15人(44%)と前回(36%)から増え過半数に迫る勢い。SMBCフレンド証券の岩下真理チーフマーケットエコノミストは「日銀としては、消費者物価(コアCPI、消費増税分を除く)で1%台を維持できれば合格点。黒田東彦総裁は夏場に1%台近傍まで低下すると指摘したが、それなら焦って追加緩和する必要はない」としている。 大和証券の野口麻衣子シニアエコノミストは「日銀は年度内に追加の緩和策を実施しない可能性が高まった」と指摘。「今後、エネルギー価格の上昇や、消費税率再引き上げなどを背景に消費者が体感するインフレ率が高めで推移することが見込まれる。こうした状況が人々の物価感を押し上げることにも期待しつつ、日銀は当面、たんたんと現行の資産買い入れペースを維持していくことになりそうだ」という。 追加緩和なし予想も JPモルガン証券の菅野雅明チーフエコノミストは「今後、日本経済が潜在成長率を上回るペースで成長する限りにおいては追加緩和は必要ない。2%の安定的なインフレ目標達成は2015年中は困難だが、労働需給のタイト化から3−4年後には達成可能なので、焦る必要はない」と指摘。「追加緩和は外的ショックなどで、成長率見通しが大きく下方屈折するような場合にのみ必要だ」という。 野村証券の松沢中チーフストラテジストも金融政策見通しを変更し、「追加緩和なし」を予想。「供給制約に直面している日本経済・インフレを政策的にさらに押し上げようとしても、経済にとってメリットよりデメリットが及ぶ。特に輸入増加は経常収支悪化を通じて、アベノミクスの持続性を脅かす可能性が高い」とみる。 同氏は「日銀短観の設備投資計画が示すように、日本企業が自発的に設備投資を通じて供給制約の問題に取り組み始めたのならば、回復は製造業へと広がりを見せ、よほど外需が落ち込まない限りは日本景気が下振れるリスクは小さい」と指摘。 その上で、「国債市場がファンダメンタルズの変化に対して全く反応せず、取引自体が著しく低下している現状に鑑み、日銀は現在の国債購入ペースを単純に来年末まで延長することにコミットすることを避けたいと考えているだろう」という。 根強い10月追加緩和予想も 一方、新たな経済・物価情勢の展望(展望リポート)が策定される10月に追加緩和が行われるとの見方もなお根強い。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストは「コアCPIの前年比は8月に1%を割り込み、日銀が想定していた中長期の期待インフレ率の上昇、フィリップスカーブの上方シフトは不発に終わる」と指摘。「日銀は9月調査短観における景況感の悪化を受けて、10月前半会合で追加緩和に踏み切る」とみている。 日銀ウオッチャーを対象にしたアンケート調査の調査項目は、1)今会合での金融政策予想、2)追加緩和時期と手段や量的・質的金融緩和の縮小時期および「2年で2%物価目標」実現の可能性と目標修正の可能性、3)日銀当座預金の超過準備に対する付利金利(現在0.1%)予想、4)コメント−。 更新日時: 2014/07/10 11:20 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0FF0EL20140710 6月消費者態度指数、2カ月連続で改善=内閣府 2014年 07月 10日 14:39 JST [東京 10日 ロイター] - 内閣府が10日発表した5月消費動向調査によると、消費者態度指数(一般世帯)は、前月から1.8ポイント上昇の41.1となった。2カ月連続で上昇した。前年比は3.2ポイント低下となった。
「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の4項目が改善した。 1年後の物価見通しについては、「上昇する」との回答が前月から横ばいで83.3%だったのに対し、「低下する」は0.1%ポイント減少、「変わらない」は0.2%ポイント増加した。 内閣府は消費マインドの判断を前月の「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」に上方修正した。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0FF05U20140710 豪失業率6月は6.0%、過去10年で最悪に並ぶ 2014年 07月 10日 13:32 JST [シドニー 10日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した6月の雇用統計によると、就業者数は季節調整済みで前月比1万5900人増加し、失業率は6.0%となった。 ロイターがまとめた市場予想は、就業者数が1万2000人増、失業率が5.9%だった。 就業者数は市場予想を上回ったが、失業率は、過去10年で最悪を記録した今年1月の水準に並んだ。求職者が増えたことが背景。 市場では、失業率が天井を打ったとの期待が後退している。 コモンウェルス銀行のチーフ・エコノミスト、マイケル・ブライズ氏は「強弱まちまちな内容だった。就業者が増えたのは好材料だが、失業率は6%というショッキングな水準だった」と指摘。 「差し引きで見れば、国内経済は力強く、雇用を生み出しているが、失業率が再び低下基調に戻るにはかなり時間がかかるという中銀の見方も裏付けられた」と述べた。 同国では人口が年1.7%増えており、長期的に失業率の悪化に歯止めをかけるには、月間平均で少なくとも1万5000人の雇用創出が必要。豪中銀は、当面金利を据え置く方針を示している。 先物市場は来年に入っても、かなりの期間、政策金利が据え置かれるとの見方を織り込んでいる。豪ドルの反応は限定的だった。 フルタイム雇用者は季節調整済みで3800人減少、パートタイム雇用者は1万9700人増加した。 |