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横浜の林市長とDeNAの中畑監督/(C)日刊ゲンダイ
人手不足倒産時代 上司は部下の“召し使い”で生き残る
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/151701
2014年7月9日 日刊ゲンダイ
仕事はあるのに人手がないために稼働できない、“人手不足倒産”の時代が到来した。部下に逃げられた上司は、それだけでも責任問題。では、上司はどうしたらいいのか? これからの上司は召し使いに徹するのがいいらしい。
5月の完全失業率は3・5%。リーマン・ショック前の07年7月以来の低水準だ。このため三大都市圏は慢性的な人手不足に陥り、アルバイト・パート時給は1000円に近づいている。
新卒内定率もぐんぐん上がり、早慶ランクの学生の間でも、「どうやって内定を断るか」が最もホットな話題だ。
こうなると、容易に想像がつくのが、再び「3年以内に辞める若者」が増えるということ。募集すればいくらでも人が来た時代なら、「辞めたいなら辞めろ」と言ってやれたが、今は人員の補充もままならない。今年5月の転職求人倍率は1・20倍で、新規求人数は過去最高を記録しているのだ(DODA転職求人倍率レポート)。
「うかつに社員を辞めさせてしまうと、上司は大きなペナルティーを科せられてしまいます」と言うのは、人事ジャーナリストの佐藤留美氏だ。
「この時代、<俺の背中を見ろ>だとか、<俺の言うことを聞け>といった旧来型のマネジメントは通用しなくなります」
■組織マネジメントの権威が提唱
では、どのような上司が求められるのか?
ある大手メーカーの人事課長は「理想はサーバント(召し使い)リーダー」と断言する。組織マネジメントの権威である米国のロバート・グリーンリーフ氏が提唱した概念で、部下におもてなしや奉仕の気持ちを持って接するという考え方だ。
林文子横浜市長(68)が5月に出版した「部下を〈お客さま〉だと思えば9割の仕事はうまくいく」(KADOKAWA)の内容がまさにこの通り。主婦からBMW東京社長、東京日産自動車販売社長になった林市長は、部下が失敗したら、「嫌な思いをさせてごめんね」と謝り、声掛けの最初は「元気そうだね」から始めるという。
某大手企業も、部課長研修に余念がない。
「私の場合、研修を受けて以来、部下一人一人に毎日のように声をかけ、<何か、仕事をする上で問題はない?>と聞いて回っています。そして実際に何か問題があれば、私が上に掛け合うなどして障害を取り除くようにしているのです」(営業課長)
スター選手の起用に気を使う米メジャーリーグの監督も同じ感じのようだが、欧米では上司が部下にへりくだるという考え方はすでに確立されている。
「“上司は部下の召し使いになれ”とはいささか暴論のように聞こえますが、それで部下の成績が上がれば、手柄は上司のもの。要は召し使いになったフリをして、部下のやる気を引き出すというマネジメントの一手法です」(佐藤氏=前出)
しょせん、部下は自分の手の内と思えば、召し使いだろうが奴隷だろうが、できる話だ。横浜の林市長も、そう思っているに違いない。
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