堀江貴文「マーケティング不在の本は売れないよね」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140705-00000006-sasahi-ent
週刊朝日 　2014年7月11日号

　元・株式会社ライブドア代表取締役CEO、堀江貴文氏は「バイラルマーケティング」の影響力を身をもって感じたという。

＊　　＊　　＊

　とあるオンライン・メディアで某食品メーカー社長と対談をすることになった。日本経済が低迷しているのは、マーケティングの不在だという話で同意した。

　新興国・発展途上国では、自動的に人口が増えて経済発展をするので、いい製品をつくって営業すれば自動的に製品が売れていく。つまりマーケティングの必要はなかったりする。ただ単にテレビ局に広告会社経由でCMをバンバン流せばいいだけの話だ。だから高度経済成長期の日本はそれでよかった。

　でもバブルがはじけて経済が低迷して、この20年間、企業はもちろんのこと、日本のあらゆる分野でマーケティングの不在が露呈してしまっている。

　グローバル企業ではマーケティング部門が会社の中心にあるし、マーケティング部門出身の社長も珍しくない。だからこそ、これからの日本企業やさまざまな団体はマーケティングに力を入れるべきという話になったのだが、これは出版業界にも言えることだろう。

　私はたくさんの書籍をつくっているが、これまでは出版社任せで一切マーケティングに関わってこなかった。『ゼロ』の出版で、初めて私がマーケティングに徹底的に関わった。通常は著者の仕事ではないのだろうが、出版社があまりやってくれない分野なので仕方がない。

　編集チームと私で徹底的にマーケティング戦略を練りまくった。できることはすべてやるという考えで、すでに34万部の発行部数までいっている。だが満足はしていない。なんといってもミリオンセラープロジェクトだから、まだ3分の1しか達成していない。これからもっと知恵を絞っていかなければいけない。

　このマーケティング不在というのは教育のせいもあるだろう。とにかく人と違うことをしてはいけない。特殊なことは考えずに、敷かれたレールの上を走ればいいという考えではマーケティングはうまくいかない。常識を否定することから始めなければならない。

　本を売るのであれば、これまでは新聞や雑誌の広告や電車の広告など定番の広告手法はあったが、これからはバイラルマーケティングの時代だ。そして、みんなスマートフォンを使っているので、これを使わない手はないだろう。

　バイラルマーケティングの力はものすごい。HONZという書評サイトで書評がバズる（話題になる）とすぐに2、3万部の重版がかかるレベルらしい。ページビューはそれほどではないし、新聞の発行部数に比べれば雀の涙程度だが、書評サイトのユーザは本が大好きなユーザばかりなので、物凄く効果があるのである。

　ソーシャルメディアの時代は、きめ細かくマーケティングをしてROI（費用対効果）を最大化しなければいけない。私がプロデュースする新雑誌も徹底してその辺をやっていこうと思っている。雑誌は終わっていると言われているが、逆に言うとそれがチャンスでもある。紙の雑誌での新しい成功モデルをつくってやるくらいの勢いで新しいマーケティング手法にもチャレンジしていこうと思う。

コメント
01. 2014年7月05日 17:32:28 : 2haLSdurgM マーケティングとは それほど必要でないものを高値で買わせるためにどのような製品をどのような戦略でどのように宣伝して売れるようにするかの活動のこと。購買者にどうやって欲しがらせるか、購買者の所有欲をどうやってくすぐるか。このあたりがテーマとなる。 消費者の利益とか生活とかは別の話。
02. 2014年7月05日 21:05:19 : KCwzFvXLtA 「バイラルマーケティング」って、小森純とかピース綾部とか熊田曜子とかほしのあきとかがやってたやつでしょ？ 売れるかもしれないけど、買った人の幸せまで考えないと、ねぇ…
03. 2014年7月05日 21:28:38 : kar9AMpUrk マーケティング以外ゼロだったのがライブドアではないのか。 多分彼のいう「マーケティング」とは、実態のないものをにいかに愚民化した人たちにありがたく思わせて売りつけるかということだろう。 マスコミ、政治家に取り込み、1：100の株式分割等で虚業会社の株を個人投資家に売り込んだようなことを立派な「マーケッティング」といいたいのだろう。 結局、粉飾決算で一般投資家に多大な迷惑をかけ、死者まで出した責任は全く感じていなよういだ。 やっぱり、世の中金だ、「マーケティング」♪「マーケティング」♪〜バカがいる世の中などチョロいものだということだろう。 せめて「マーケティング」にだまされない本を書いてみたらどうか。
04. 2014年7月05日 21:38:14 : bFpA2V6PUc ロシア人の物理学者達が、テスラのワーデンクリフのタワーを再建し、世界に電気供給するキャンペーンを始めた http://songcatcher.blog.fc2.com/blog-entry-332.html
05. 2014年7月06日 08:24:06 : ZtP70sRirY 豚
06. 2014年7月06日 08:27:57 : FdFL9evGys 　 　 そう、 糞飾欲豚ﾎﾘｴの大好きなｴﾝﾀﾒ系は、 サクラ、記事広告、人気吊上げ隊、露出維持舞台設置隊、 自演炎上、御用学者動員、マンセーコメント権威付け隊、などなど、 これらは全てセットなのです。 このセット一式を上手く機能させないと、商売が回らないという事、つまり、 人気を、ﾗﾝｷﾝｸﾞを、ﾍﾞｽﾄｾﾗｰ詐欺を、維持できないという事を彼らは嫌と言うほど 良く知ってます。 そして、これらセット一式を維持運用できるのが、大資本なのです。権威付けは大資本のなせる業。 だから誰もが皆、無意識に大資本力を、大資本力に裏打ちされた商品を拝むのです。 つまりそれは、商材の背後にある資本の量、ステマの量、マンセーの量を崇めているのであって 商材その物は二の次三の次です。背後のその「量」が減ればイッキに萎える幻なのです。 その、「量」に反応するヴァカの「無意識」性を利用しているのです。 これが、一生ウザイ俗としてしか生きる事ができない糞食欲豚マーケティング野郎と 愉快な取り巻きソーシャル奴隷の正体なのです♪
07. 2014年7月06日 11:08:58 : DyWy4XLtFU マーケティングがうまくても、肝心のコンテンツが恐ろしくスカスカなんだよね。だから短期的に儲かっても、長期で見れば失敗すると思うよ。売り方と売り物の両方が大事なんだろうけど、堀江本とかちきりんとか中身が限りなくゼロじゃんかよ。
08. 2014年7月06日 17:35:57 : x0cZFgjTxQ ホームセンター等で売られている２０００円くらいの家庭用扇風機。 上手く出来ていて、大抵２年は持たない。 ２０００円というのも有ってあっちこっちに買った置いたのは良いが。 毎年買わされている、５ー６千円位の日本メーカー製ならばもう元は取っているし、まだまだ使えているはず。 １００円ショップの品物もついつい買わされて、無駄遣いをさせられているよなと、思いつつ100円の物を1個だけ買いに来るのも面倒だから買っている。 あと、大きい物の半分の大きさの物でも、それぞれ1個１００円と言うのも、上手いよなと思いつつ仕方なくサイズ別に１個ずつ買っていたりして。
09. 2014年7月07日 01:15:26 : f8CXFKDs8A なんか小太りちゃん必死すぎｗ なんかもう、いろいろとあせってない？　ムショ出てから 常に小派手なエンタメ界隈の中心？にいないと生きていけないのかしらね？ｗ まぁ、誰も中心にいるとは思ってないけど 思われていないと腐っちゃうタイプなんだろね。顔見れば分かるよｗ まぁ、要するにアレだ。HONZという書評サイトで、思いっきり自演しますよ！！って 公言してるわけねｗｗ 　 それでも、寄ってくる子豚ちゃん達がいるなら余生をそれなりに楽しく過ごせばいいと思うよ。あまり回りに相手にされないからと言って、大きく膨らんだ自分都合の自我を慰めるために、仲間のｲﾝﾁｷメディア使って大きな声で喚いてエンタメ界隈を荒らしちゃダメだよｗ

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