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今夏アベノミクス崩壊か? エルニーニョと原油高騰でWパンチの可能性〈週刊朝日〉
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/817.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 7 月 03 日 10:19:15: igsppGRN/E9PQ
 

今夏アベノミクス崩壊か? エルニーニョと原油高騰でWパンチの可能性〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140703-00000002-sasahi-bus_all
週刊朝日  2014年7月11日号より抜粋


 冷夏や異常気象により、日本経済にも打撃を与える「エルニーニョ現象」が起きそうな今年の夏。株高による資産効果で消費は底堅く、消費増税の影響は短期で収束しつつあるが、エルニーニョに加え、原油価格の上昇で日本経済が悪化する可能性がある。

 一番の懸念は、産油国であるイラク情勢の悪化。イラクは、武装勢力と政府との攻防が続いており、反政府軍がイラク北部の油田を掌握。南部の油田まで反政府軍の手に落ちると、石油の供給不安が起きてしまう。

「世界の需要に対して、サウジアラビアの生産能力では補いきれず、ウクライナなど、そのほかの産油国も政情不安で生産増は期待できません。08年並みの1バレル=150ドル近くまで上昇する可能性がないとは言い切れません」(JOGMEC調査部の野神隆之氏)

 現在の原油価格は1バレル=約110ドル。昨年と比べて10ドル程度高い。ガソリン価格は1リットル=160円を超えてきた。専門家からは08年以来の180円台になってもおかしくないとの声も出始めている。

 SMBC日興証券シニアエコノミストの渡辺浩志氏は、こう予想する。

「消費増税後の個人消費は底堅いので、企業は原油高を商品価格に転嫁しやすい。食品の包装材、輸送費の上昇は商品価格に上乗せしたり、価格を据え置いて内容量を減らしてくるかもしれません。電気料金も値上げされるでしょう」

 企業業績も大打撃を受ける。化学業界は原料高に、輸送業界は燃料高に苦しめられることになる。実際、08年は日本企業はコスト高にも苦しめられた。再び日経平均は低迷することになるのかもしれない。

 みずほ証券マーケットエコノミストの末廣徹氏は、こう忠告する。

「エルニーニョと原油高のダブルパンチは、アベノミクス崩壊の鐘を鳴らすかもしれない。ただでさえ生活は苦しいのに、安倍政権がデフレ脱却で物価の上昇を目指せば、疑問に思う人が増えてくるでしょう。安倍政権への支持率にも関わってきます」

 天災だけは「アンダーコントロール」できないのだ。


 

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コメント
 
01. 2014年7月03日 13:02:12 : CF5XVAzKk6
>日本経済が悪化する可能性がある

 可能性ではない!!悪化が現実となっている。

5月の消費支出の落ち込みが半端でない。

日銀短観も恐ろしい予兆。

マイナス成長が恒常化する。

アホのミックスが現実化するよ。


02. 佐助 2014年7月03日 19:15:23 : YZ1JBFFO77mpI : wpmCg8U5S6
長期の景気上昇期は、山が三年半前後と長く、谷は一年前後と短い。そのため、「不景気の時こそ先行投資せよ」と思考し行動する経営者が成功をおさめることができた。だが、スーパーバブルによる長期の景気下降期には、この経験則は全く通用しない。

一国の景気循環は、長期の景気下降期には、三年半前後の景気の山と一年前後の谷の長さが反転し、山は一年前後しか回復することができない。そして、アベノミクスのように姿を変えた短い山で景気が復活したと喜んだ翌年は、より一層の不況に見舞われる。

アベノミクスのようにミニバブルとミニパニックを発生させる。それが同期すると、景気後退の谷は深くなる。そして、長期の景気上昇期には、山と谷の期間の比率は3対1となるが、長期の景気下降期には、比率は1対3に逆転する。

今日、世界のエコノミストは全員、超関税自由貿易主義者なのである。つまり、関税をゼロにし、自国の農業や中小企業を壊滅させても、世界信用収縮恐慌の再発は絶対に防止すべきだと信じているのだ。そのために、世界信用収縮恐慌を発生させる世界機軸通貨の交代は見えない。そして、迫りくるバブル崩壊のインジケーターの足音が振り切れるタイミングも予知できない。

そのために2016年前後に発生する銀行・証券・為替の一時閉鎖は避けられない。日本商品の世界的優位性は2040年まで継続するが、次々と後進工業国にイニシアチブを奪われる。しかし、米国のようにサービス産業の優位は維持できる。このまま政府は産業革命を前倒ししないと2019年から日本商品の世界的優位性を失っていく。そしてあぐらをかいた大企業の消失劇が見られます。

商品の世界的優位性は、40年ごとの「ルールの破壊/創造」周期によって、後進国が先進国に追い付き追い抜くことによって誕生する。後進国はルールの破壊期に、伝統慣習を破壊する度合いが、先進国よりも広く深いため、新しい流行を積極的に受け入れるために、商品の世界的優位性を獲得する。

平和憲法を変えて核武装し、世界の憲兵の仲間入りをしたいという流れが、いまや多数派であることは非常に残念だ。そのために世界経済とリンクされている貿易と投資の自由経済国家は、その経済指数(生産・販売・株式・雇用・投資・貿易)を、三分の一以下に縮小させる。

日本だけが、90年代に経験した失われた10年間の苦痛を、再び10年以上も経験しなければならない,それは国内市場の縮小を海外市場の拡大によってカバーされた、蜃気楼化された経済指数が正体だからだ。

しかしカジュアル期(2000-2020年)は、新しいルールを受け入れ、古いルールを破壊する社会的心理が多数派となる。そこで、新しいカジュアル商品と、新しい技術商品の市場の普及が加速される。そのために、先覚商品市場の打撃は、更に軽減される。だから、慣習期の商品にあぐらをかき、市場拡大のインパクトのある商品を開発できなかった企業は、縮小&倒産は避けられない。今回の産業革命で各産業のトップ企業を入れ替え、次の時代をリードする企業を誕生させ急成長させる。

政府が産業革命を前倒しすると,今回の世界信用収縮恐慌は新しい基軸通貨体制により収束し、日本は2007年の時の経済指数を回復することができる。この新しい基軸通貨体制により、戦争なしに世界信用収縮恐慌が収束される。


03. 2014年7月04日 06:04:58 : nJF6kGWndY
と言うより

アベノミクスのお蔭で、問題の先送りができなくなったということだな


http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140703/267967/?ST=print
「磯山友幸の「政策ウラ読み」」
働き方を見直さなければ成長はできない アベノミクスが直面する労働力不足

2014年7月4日(金)  磯山 友幸

 安倍晋三内閣は6月24日、新たな成長戦略である「日本再興戦略改訂2014」を閣議決定した。昨年6月にまとめた「日本再興戦略」の見直しという位置づけだが、昨年は切り込めなかった労働市場や農業、医療といった分野のいわゆる「岩盤規制」の改革方針を示している。中でも労働市場改革は、これまでの日本人の働き方を大胆に変えていくことを狙っている。

 新成長戦略では「改革に向けての10の挑戦」として、次のような項目が掲げられた。「日本の『稼ぐ力』を取り戻す」ための政策が5つ、「担い手を生み出す〜女性の活躍促進と働き方改革」として3つ、「新たな成長エンジンと地域の支え手となる産業の育成」として2つの合計10の政策が掲げられた。

メディアは「担い手」に注目

 「稼ぐ力」は企業のコーポレートガバナンス(企業統治)改革など、「成長エンジン」には農業改革や医療改革が盛り込まれたが、2番目の「担い手」に多くのメディアがスポットライトを当てて報道していた。働き方という生活に直結するテーマであることももちろんあるが、これまでの労使交渉などで積み上げてきた「労働者の権利」を損ないかねない内容に、労働組合や左派系政党、それに同調する左派系メディアが反対の声を上げたのである。

 「担い手を生み出す」で示された3つの政策は「女性のさらなる活躍促進」「働き方改革」「外国人材の活用」の3点。中でも「働き方改革」には、これまで労働組合などが激しく反発してきた改革が盛り込まれた。

 最も反発を買っているのが「時間ではなく成果で評価される制度」の導入を打ち出したこと。年収1000万円以上の職務領域が明確な専門性の高い労働者については、勤務時間の対価として賃金を支払うのではなく、成果に対して賃金を支払えるようにしようというものだ。

 左派系メディアは「残業代ゼロ制度」と噛みついている。「多様な正社員の普及・拡大」に対しても、一部メディアは「地域限定社員となり、もしその地域の仕事がなくなれば、簡単にクビにされる」といったネガティブキャンペーンを展開した。

 「予見可能性の高い紛争解決システムの構築」は、安倍内閣が昨年来目指している労働規制改革の柱。安倍政権発足後すぐに設置された「産業競争力会議」で、「解雇法制の整備」が打ち出されたが、これにはメディアなどが「クビ切り自由化」だと噛みついた。

 本来は、解雇する際のルールが不明確で、紛争になり訴訟が起こされた際に、会社側が勝てるのかどうか予見可能性が低いことが問題視されていた。日本では解雇ルールが法律で明文化されておらず、判例の積み重ねである「解雇四原則」が実質的なルールになっている。

労働力不足が本格的な課題に

 これを金銭で紛争解決するなど事前に契約で決められるようにしようというのが、そもそもの発想だった。ところが余りのネガティブキャンペーンに、参議院議員選挙を控えた官邸は尻込みし、昨年の成長戦略に盛り込むのを断念した経緯がある。今回は表現は穏当ながら、解雇法制の整備を掲げているのだ。

 なぜ、安倍内閣は雇用制度の改革にここまで一生懸命なのか。その答えは、ひとくくりにされている政策の柱を見れば明らかだ。前述の通り「働き方改革」は「女性のさらなる活躍促進」「外国人材の活用」とセットになっているのである。女性の活躍促進も安倍首相が就任早々取り組んでいる課題だ。

 安倍首相は、女性の地位向上といった社会政策としてではなく、経済政策として女性力の活用が不可欠だと繰り返し述べている。そこに外国人材の活用が加わっている。つまり、女性や外国人を活用し、従来の働き方を見直さなければならない状況が、今後の日本に迫っているということなのだ。

 それは労働力不足である。

 厚生労働省は6月27日、5月の有効求人倍率(季節調整値)が1.09倍になったと発表した。バブル経済の余韻が残っていた1992年6月の1・10倍以来、21年11カ月ぶりの水準だという。有効求人倍率はハローワークで仕事を探す人1人に対して何人分の求人があるかを示す指標で、長年1倍を割り込んでいたが、アベノミクス効果もあり上昇が続いている。都道府県別では、トヨタ自動車の本社などがある愛知県が1.57倍に達している。景気の回復で労働力不足が一気に顕在化してきたのだ。

 総務省がまとめた2013年10月時点の推計人口によると、15歳から64歳の、いわゆる「生産年齢人口」が32年ぶりに8000万人を割り込み、7901万人になったという。定住外国人を含む総人口に占める割合は62.1%。一方で65歳以上の高齢者は過去最高の25.1%に達した。急速に進む高齢化によって、労働力のベースになる生産年齢人口自体が大きく減っているのである。この傾向はますます激しくなる。

 長期にわたるデフレに対処するために、企業は従業員の数を必要最小限に絞り込んできた。また、正社員よりもコストが低いパートやアルバイトといった非正規雇用の割合をどんどん増やしてきた。ところが、そうした人事政策が裏目に出ている。景気が反転しインフレになった途端、多くの産業、企業に人手不足が一気に広がったのだ。

 余剰な人員を抱えていないのだから、一斉に人を採用しようとすれば、人材は払底する。しかも、すでにみたとおり働ける人の数自体が減っている。

 真っ先に居酒屋チェーンや牛丼チェーンなど外食産業やコンビニエンスストアなどの深夜営業で、働く人が払底した。もともと「ブラック企業」などと後ろ指をさされるほど、仕事の環境が厳しいこともあり、若者が敬遠しているのだ。大手コンビニの幹部は「都心部など、深夜は時給2000円を出しても人が採れない」とぼやく。深夜営業を取りやめる外食店まで出始めた。

 それに加えて、東日本大震災の復興事業に膨大な予算が付いていることもあり、東北地方の建設現場に人材が吸い寄せられている。これも全国的な人手不足に深刻な影響を与えている。

 今回の新しい成長戦略では、2020年の東京オリンピックに向けた建設作業員の確保に向けて、建設現場に外国人労働者を入れる特例措置が盛り込まれた。ところがその特例の対象に、最終段階になって「造船」という文字が付け加えられた。オリンピックとどう造船が関係するのか。

最後に「造船」が特例措置になったわけ

 実は愛媛県の今治造船が悲鳴を上げたことが、きっかけだった。造船業の作業員の多くは溶接や塗装工で、こうした人材が東北の活況によって、どんどん引き抜かれているのだという。今治造船だけで1000人近い作業員が転職し、その結果、造船の作業効率が1割低下した。

 このうえ、建設分野にだけ外国人雇用の特例が認められれば、造船業は外国人労働者すら採用できなくなり、死活問題になる。そう自民党に泣きついたらしい。それほど現場の人手不足は深刻化しているのだ。

 安倍首相は移民受け入れについては否定的な発言を繰り返しているが、女性や高齢者の活用、働き方の見直しだけでは労働力不足は賄えないのは明らかだ。特に、かつて「3K(キツイ、汚い、危険)」と呼ばれたような仕事は、日本人の若者はまず就かない。有効求人倍率など統計に出てくる以上に、こうした仕事の人手不足は深刻だ。

 これまで外国人労働者の受け入れは「高度人材」に限るというのが建前だった。弁護士や企業幹部などには簡単に入国許可が出るが、誰でもできるような仕事に就こうとする外国人は受け入れない。

 誰でもできる労働を受け入れると日本人の雇用を奪いかねないという配慮があったのは明らかだ。ところが、今起きているのは、そうした「誰でもできる労働」を日本人の「誰もがやりたがらなく」なっているわけである。

 今回の新成長戦略では、この点にも風穴をあけている。

外国人家政婦を認める方向性

 国家戦略特区の中に限って、外国人家政婦を認める方向性が示されているのだ。家政婦を簡単に雇うことができるようになれば、日本人女性がもっと職場で活躍することができる。女性の活躍を促進するための試みとして導入されるのだ。

 従来の方針なら、家政婦のような「誰でもできる」仕事に外国人を受け入れることはタブーだった。だが、今の日本では家政婦のようなキツイ仕事は「誰もやりたがらない」仕事になりつつある。安倍内閣は発想を大転換したわけだ。

 今後ますます若者の人材が減っていく中で、どうやって労働力を確保していくか。人手不足が日本経済の成長を阻害する最大の要因になることは間違いないだけに、今後も雇用ルールの見直しなどが矢継早に行われていくことになるだろう。

このコラムについて
磯山友幸の「政策ウラ読み」

重要な政策を担う政治家や政策人に登場いただき、政策の焦点やポイントに切り込みます。政局にばかり目が行きがちな政治ニュース、日々の動きに振り回されがちな経済ニュースの真ん中で抜け落ちている「政治経済」の本質に迫ります。(隔週掲載)


04. 2014年7月04日 18:46:14 : QBrYpzDGwo
  安倍政権は全く危機感を持っていないように見えるが。むしろ、これで良いのだ、という確固とした印象を与えている。
  もし、本投稿のような懸念が確かであれば、安倍政権のポーカーフェイスは益々日本国民に気持ちの準備を与えず、突然奈落の底に突き落とすことになるのではないか。

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