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(回答先: 5%近い減少を見せたデパート売上高(NEVADAブログ) 投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 7 月 02 日 07:29:05)
NEVADAブログは、ときとして、とんでもない分析内容を披瀝するのでびっくりさせられる。
【引用】
「全てのデパートの売上高が5%近い減少を見せており、3ケ月連続で減少しています。
政府発表の「消費持ち直し」はデパートには見られず、中には悪化してきているデパートも出てきている有り様です」
「三越・伊勢丹は前月は2.7%減少でしたので2%近い売上減少幅の拡大をしたことになります」
【コメント】
三越・伊勢丹の5月と6月の対前年比データをそのまま比較して、需要動向をあれこれいっても意味がない。最低限、売上の絶対額を使って説明すべきである。
同じように、「全てのデパートの売上高が5%近い減少」というのは、対前年比伸び率のデータなのだから、それをもって売上絶対額が「3ケ月連続で減少」しているかのように受け止められかねない表現をすべきではない。
なぜなら、前年の対前年比が高ければ今年の対前年比はそれほど伸びず、前年の対前年比が悪ければ今年の対前年比は高く出やすいからである。
前年の実績次第で、対前年比伸び率は3ケ月連続で減少していても、売上の絶対額は3ヶ月連続で増加している可能性だってある。
前年(13年)の6月までは「今後も続く株高・円安」という雰囲気と期待があった。百貨店も、株価の上昇で腕時計などの高級品売上が増加し、円安で中国人をはじめとする外国人の買い物が増大する好景気に沸いた。
昨年(13年)の東京地区の百貨店売上の対前年比は、1月0.5%・2月2.5%・3月6.4%・4月2.1%・5月5.1%・6月9.4%と好成績が続き、7月になってマイナス1.0%と一服したが、その後もずっと、ほぼ3%を超える対前年比実績を残している。
三越・伊勢丹の売上データそのものではないが、昨年6月の東京地区百貨店全体の対前年比伸び率は9.4%と破格であった。一方、昨年5月の対前年比はけっこう高いといっても5.1%である。
(東京地区全体のデータだが)昨年5月と昨年6月の対前年比伸び率に4.3%もの差があるのだから、「三越・伊勢丹は前月は2.7%減少でしたので2%近い売上減少幅の拡大をしたことになります」と言ったところで意味はない。
昨年6月の対前年比伸び率が9.4%だったうえに、株高・円安効果が剥落し、3月の消費税増税駆け込み需要増大の余波もあるなかで、マイナス幅が4.6%にとどまったのは上出来と言うことができるかもしれない。
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