01. 2014年7月01日 11:28:48
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日本株上昇、景気への過度な悲観後退−輸出、素材広く買い 7月1日(ブルームバーグ):午前の東京株式相場は上昇している。朝方発表された日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)で景気に対する過度の悲観が後退し、電機や精密機器、機械など輸出関連株、非鉄金属や化学など素材関連株を中心に幅広い業種が高い。 午前10時8分時点のTOPIX は前日比10.50ポイント(0.8%)高の1273.06、日経平均株価 は137円13銭(0.9%)高の1万5299円23銭。東証1部の値上がり銘柄数は1366、値下がりは314。TOPIXは一時1274.91と、6月20日に付けた直近の日中高値を上抜けた。 東海東京調査センターの隅谷俊夫投資調査部長は、短観は「驚くような内容ではないが、消費増税後の落ち込みを乗り越えて回復するという状況は、3月時点の悲観的な見方からの修正が入って良い」と言う。また、きょうから名実ともに7月相場に入り、「半年間休んでいて割安な日本株を見直すリターンリバーサル系の買いが入っている」とも話していた。 きょうの取引開始前に発表された短観(6月調査)では、大企業・製造業の業況判断DIが前回の17から12へ6四半期ぶりに悪化、大企業・非製造業は24から19へ低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想では15、19が見込まれていた。 先行き予測は、製造業が前回の8から15、非製造業が13から19へ改善する見込み。事前予想は製造業17、非製造業が20だった。2014年度の大企業全産業設備投資額はプラス7.4%(前回はプラス0.1%)と、事前予想のプラス6%を上回る。大企業・製造業の14年度の為替想定レートは1ドル=100円18銭。 今回発表された6月DIは、「事前予想に比べて若干下だが、誤差の範囲。3月時点の予測より実績は良かった」と東海東京調の隅谷氏。先行き予測はさらに改善が見込まれるのに対し、消費増税後の景気に対する悲観からことし前半のTOPIXの騰落率はマイナス3.1%と、先進24カ国で最悪のパフォーマンスだった。 また、きょう午前に中国で発表された同国6月の製造業購買担当者指数(PMI)は51と、事前予想と一致した。5月は50.8と5カ月ぶり高水準だった。 東証1部33業種の上昇率上位は非鉄、鉱業、精密、繊維、機械、電機、化学、パルプ・紙、証券・商品先物取引など。売買代金上位ではトヨタ自動車、ケネディクス、三井住友フィナンシャルグループ、野村ホールディングス、ソニー、スクウェア・エニックス・ホールディングス、東レ、ダイキン工業、神戸製鋼所、オリンパスが高い。半面、アコム、三菱化工機は下げている。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net院去信太郎 更新日時: 2014/07/01 10:20 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N7RCR26K50XW01.html 短観:景況感1年半ぶり悪化、増税反動で予想超−設備投資堅調
7月1日(ブルームバーグ):日本銀行の企業短期経済観測調査(短観、6月調査)は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動により、大企業の景況感 が1年半ぶりに悪化した。一方で、設備投資計画は大きく上方修正された。日銀が1日発表した。 大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス12と3月の前回調査から5ポイント悪化。非製造業もプラス19と5ポイント悪化した。いずれも昨年9月調査以来の水準に悪化した。駆け込み需要により昨年度下期に大きく改善した分を帳消しにした格好だ。DIは景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値。 3カ月先の見通しは製造業がプラス15と改善、非製造業がプラス19と横ばいを見込んでいる。黒田東彦日銀総裁は前月20日の講演で景気の先行きについて「駆け込み需要の反動の影響を受けつつも、生産・所得・支出の好循環が働き続ける下で、基調的には緩やかな回復を続けていく」との見通しを示した。 ブルームバーグ・ニュースの事前予想は大企業・製造業がプラス15、同・非製造業がプラス19だった。製造業は市場予想を下回ったが、前回調査の3カ月先の見通しは製造業が9ポイント、非製造業が11ポイントの悪化を見込んでいたので、企業自身の予想ほど悪化しなかった。 景気後退は回避 ソシエテジェネラル証券の会田卓司チーフエコノミストは発表後のリポートで、大企業・製造業の「プラス12という数字は悪くない。消費税率引き上げ後も景気後退を回避できる可能性が高い」と指摘。非製造業も「消費税率引き上げの影響は小売業やサービス業への影響が大きく、製造業より悪化幅が大きいとみられたが、製造業並みの悪化で踏みとどまり、内需が堅調であることを示した」とみる。 日銀は全国企業1万社以上を対象にした短観を4半期に1度発表している。4月の鉱工業生産(速報値)指数は前月比2.5%低下 した。製造工業生産予測は5月が1.7%上昇、6月は2%低下。指標を発表した経済産業省は「総じてみれば、生産は横ばい傾向にある」との判断を示した。 2014年度の大企業・全産業の設備投資計画は前年度比7.4%増と、前回調査(0.1%増)から上方修正された。市場の事前予測(6.0%増)も上回った。みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは発表後のリポートで「今回の短観で示された企業の景況感の全般的な底堅さや、海外での製商品需給判断DIの改善、設備投資計画の順調な上方修正は、日本株にとってポジティブな材料」としている。 想定為替レートは100円台に 中小企業の業況判断DIは、製造業がプラス1と3ポイント悪化、非製造業はプラス2と6ポイント悪化した。先行きはそれぞれプラス3、0を見込んでいる。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 日高正裕 mhidaka@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net淡路毅, 上野英治郎 更新日時: 2014/07/01 10:22 JST http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0F62XL20140701 6月日銀短観は夏場まで不透明感、年後半からの回復視野 2014年 07月 1日 09:58 JST [東京 1日 ロイター] - 日銀が1日発表した6月日銀短観では、大企業製造業・非製造業とも増税に伴う反動減が前回短観での見通しより小幅にとどまった。ただ、先行き9月にかけて回復度合いは鈍く、非製造業では改善を見通せていない。
それでも下期の売上回復や値上げなどを織り込んでいるとみられ、年度での事業計画はしっかりと上方修正されている。長らく眠っていた設備投資も回復が一段と鮮明となり、大企業では過去5年間で最も勢いのある計画となっている。企業は年後半からの景気回復を視野に入れているようだ。 ・増税反動減は小幅ながら、9月までの回復鈍く 業況判断DIは、消費税引き上げ後の悪化は想定の範囲内となった。製造業、非製造業とも5ポイントという悪化幅は、3月時点で製造業が9ポイント、非製造業で11ポイントもの悪化を見込んでいたことと比較すれば小幅にとどまった。 ただ、自動車と小売りといった駆け込みの大きかった業種では、それぞれ23ポイントもの大幅悪化となっている。先行きは、製造業は3ポイント改善し緩やかに回復していく見通しだが、非製造業はさらに悪化を見込む業種が12業種中7業種にのぼり、全体で横ばいの見通し。 ・販売価格、中小企業で上昇鮮明 今後の物価を占う販売価格判断は、中小企業を中心に足元、先行きともに上昇傾向がうかがわれる。増税後の国内需給はいったん「供給超過」が強まり緩んでいるが、先行きは再び引き締まり方向に動いている。 そのため販売価格にも企業は強気姿勢がうかがえる。足元では、特に中小企業での上昇傾向が強い。大企業では、先行きにかけて横ばいないしやや下落方向となっているが、中小企業では足元から先行きにかけて製造業、非製造業ともに上昇方向に動いている。 ・売上・利益計画ともにしっかりとした上方修正 14年度の売上高(増税分を除く)について、全規模全産業合計で1.8%上方修正の前年度比0.9%増収なった。消費税引き上げを乗り越えて売上増を辛うじて確保していけるみている。 ただ、輸出売上高はさえない。上期は前回計画からやや下方修正。為替レートの前提は前回の99円台から100円台にやや円安方向に修正されたが、海外需要の回復が遅れていることが影響したようだ。下期には回復が見込まれている。 経常利益は、全規模全産業で2.7%上方修正されたが、前年度比5.4%の減益。増収幅が小幅にとどまることや、円安一服で輸出産業では為替差益が一服すること、非製造業では人件費上昇などもあり、製造業、非製造業ともに減益は避けられないものの、下期の上方修正幅が大きく、売上の回復や値上げ実施などを織り込んでいるとみられる。 ・14年度設備投資計画、力強い増勢 14年度の設備投資計画は、当初計画からの上方修正の勢いが強く、大企業では過去5年間で最も高い伸び率を記録している。特に大企業製造業では5.1%上方修正され、前年度比12%を超える高い伸びとなった。 同非製造業も7%台の高い伸び。中小企業も2ケタの上方修正幅と力強さが出てきた。潜在成長力の回復に最も即効性が期待される設備投資が動きだしたことで、生産性向上や供給制約の突破に期待が持てそうだ。 (ロイター日本語ニュース 中川泉) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0F62ZG20140701 5月実質賃金は前年比‐3.6%、所定内は26カ月ぶり増=毎月勤労統計 2014年 07月 1日 10:49 JST [東京 1日 ロイター] - 厚生労働省が1日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、5月の現金給与総額(事業所規模5人以上)は1人平均で26万9470円となった。前年比では0.8%増と3カ月連続で増加し、2012年3月(同0.9%増)以来の高い伸びを記録した。
ただ、物価の変動を考慮した実質賃金は前年比3.6%減と消費増税で落ち込んだ4月よりさらにマイナス幅は拡大した。マイナスは11カ月連続。 うち所定内給与は前年比0.2%増と26カ月ぶりに増加した。一方、所定外給与は前年比4.0%増と14カ月連続で増加。特別に支払われた給与は前年比11.1%増だった。 現金給与総額の前年比を就業形態別にみると、正社員などフルタイムで働く一般労働者は前年比0.8%増。パートタイム労働者は0.2%増だった。 総実労働時間は前年比0.7%減と2カ月連続で減少した。 詳細は以下のとおり。(前年比、%、▲はマイナス) 4月 5月速報 現金給与総額 +0.7 +0.8 所定内給与 ▲0.3 +0.2 所定外給与 +6.0 +4.0 特別に支払われた給与 +16.1 +11.1 実質賃金 ▲3.4 ▲3.6 所定外労働時間 +6.4 +4.9 常用雇用 +1.4 +1.4 一般 +0.6 +1.3 パート +3.3 +1.4 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N7ZBVH6JTSET01.html 世界有数の長寿国・日本、GPIFの利回り追求がアジアに恩恵 7月1日(ブルームバーグ):過去に例を見ない巨額の円資金がアジアの債券市場に流れ込んでいる。少子高齢化に伴う年金財政の悪化を受け、世界最大級の日本の公的年金が運用利回りの高い海外資産の購入を余儀なくされているからだ。 厚生年金と国民年金の運用資産128兆6000億円を抱える年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、世界最低の利回り水準となっている国内債の保有比率を減らし、海外金融市場からの収益向上を目指している。 野村ホールディングスの推定によれば、約2000億ドル(約20兆3000億円)相当の資金が海外の債券市場や株式市場に放出されることになり、米金融当局の量的緩和縮小に伴うアジア金融市場からの資金流出を食い止める役割を果たすとみられている。 「GPIFや他の公的年金による動きは、アジアのほとんどの金融市場にとってポジティブなはずだ」と、アジア開発銀行(ADB)シニアエコノミストのシアム・ヒー・ウン氏は6月27日付の電子メールで指摘。さらに「日本の投資家は伝統的にかなり保守的だ。われわれは、彼らが韓国、香港、シンガポールのような先進国かつ格付けの高い市場への資金投入に照準を定めるとみている」と述べた。 国内の投資家は年初から4月までで日本以外のアジア債券の保有額を3995億円増やした。これは、財務省のデータでさかのぼれる2005年までで最大の伸び。国・地域別で最も多いのはシンガポールの1631億円で過去最高。その後に香港の746億円、マレーシアの709億円が続く。 国債リターン ブルームバーグ・データによると、アジアのソブリン債の今年に入ってからのリターンは5.4%で、日本国債の1.5%を上回っている。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、アジア地域の社債のリターンは5.5%、これに対して日本の社債は0.8%。 総務省が1月に発表したところによると、日本では65歳以上が4人に1人と過去最高を記録。出生率は経済協力開発機構(OECD)加盟国で4番目に低い。年金支払額の増加を受け、GPIFは2012年度までの9年間で平均2.8%だった収益の改善を求められている。カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)の7.3%やノルウェー政府年金基金の5.2%に見劣りする。 みずほ銀行のエコノミスト、ビシュヌ・バラサン氏は、人口高齢化に直面する日本の年金運用機関に「必要なのはより高いリターンだ」とし、円安の場合、海外資産やその金利、配当を円に戻す時にリターンが向上し得ると指摘した。円は前日、1年前との比較でドルに対して2.2%下落。シティグループのストラテジスト、ケン・ペン氏によれば、「日本国債から投資先を分散するというGPIFの改革はかなり進んでいる」。 池には住めないクジラ ただ、現地通貨建てでアジア最大の債券市場は日本。ADBのデータによれば13年末の市場規模は日本が9兆9900億ドル、中国が4兆7000億ドル、韓国が1兆6000億ドル。GPIFが海外投資の指標としているシティの世界投資適格債指数に含まれているのは日本を除くアジアでシンガポールとマレーシアのみだ。 三井住友銀行の岡川聡シニア・グローバル・マーケッツ・アナリスト(シンガポール在勤)は6月26日の電話取材で、アジア債に資産配分したい人は多いが、「それに応えられるだけの高格付債券がこの地域にはほとんど存在しない」と指摘。「入れたいお金があっても受け皿がない。クジラが住めるのは海だけで、それをアジアという池に突っ込もうとしても入らない」と語った。 原題:World’s Oldest Population Drives Asian Bonds in Quest forYield(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Kyoungwha Kim kkim19@bloomberg.net;シンガポール Masaki Kondo mkondo3@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Regan jregan19@bloomberg.net崎浜秀磨, 青木勝,山中英典 更新日時: 2014/07/01 10:24 JST 中国国家統計局の6月製造業PMIは51.0に上昇、6カ月ぶり高水準 2014年 07月 1日 10:36 JST [北京 1日 ロイター] - 中国国家統計局が1日に発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0と、5月の50.8から上昇し、6カ月ぶりの高水準となった。エコノミスト予想と一致した。
年初には不安定だった中国経済が、勢いを取り戻しつつあることが示された。
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