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残業代ゼロを逆手に…お気楽「5時から男」復活の期待も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/151395
2014年6月28日 日刊ゲンダイ
高田純次みたいになれれば…(C)日刊ゲンダイ
ホワイトカラー・エグゼンプションとは、働いた時間の長短に関係なく賃金を支払う裁量労働制のこと。残業代ゼロ法とも呼ばれ、「サービス残業を助長させる」「過労死が増える」といった警戒の声が多い。しかし、「5時から男」の高田純次みたいなお気楽サラリーマンは、この残業ゼロで復活する。
政府が推し進めている残業代ゼロ法案。反発を恐れて、厚労省はまず年収1000万円以上、コンサルタントや金融ディーラーといった専門職から適用する考えだ。
彼らエリート層は自分の裁量で労働時間や休暇を決めている“お気楽層”だから、適用しやすいという理屈だ。
ところが、実際はそうではない。転職サイト「ヴォーカーズ」が6万8853件の社員リポートを集計したところ、残業時間が最も長い業界は、実はこの「コンサルティング・シンクタンク」業だった。月の残業は平均83.5時間で、一般的に「過労死ライン」と呼ばれる80時間を超えている。つまり、彼ら“エリート層”が、一番コキ使われているのだ。
「データは、サービス残業も含めた数字です。成果ベースで働くコンサルティングなどの専門職ほど、長時間労働であることがわかりました。ホワイトカラー・エグゼンプションを導入しても、労働時間が短くなることは考えにくいかもしれません」(ヴォーカーズ担当者)
■残業しなくても法律が守ってくれる
一方、今回の調査では意外なこともわかった。最も残業しているのが「35〜39歳で年収1250万円以上」(75時間超)の働き盛りなのに対し、40歳を境に残業時間がガクンと減る傾向があったのだ。出世の道が見えてしまった40代半ばで四十数時間、窓際族まっしぐらの50歳を過ぎると40時間を切ってくる。
そうした層がホワイトカラー・エグゼンプションを逆手に取れば、もっと残業しなくてもよくなる。
「建前上は、1日8時間、週40時間の労働基準法の枠が取り払われるので、ノルマをこなしたら午後3時でも帰宅していいのがこの制度。会社も文句を言えません。というのも、制度を導入した場合、ジョブ・ディスクリプション(職務記述書)で担当業務を細かく規定します。アメリカでは、上司に〈手が空いているなら仕事を手伝ってくれ〉と頼まれても、規定外として断るのが一般的です」(社会保険労務士)
そうはいっても、日本の企業風土では、ここまで杓子(しゃくし)定規になれないかもしれない。仕事を抱えている同僚を尻目に早引けするのも気が引けるし、義理でサービス残業をしてしまいそうだ。
「こうなると、収入に見合わない労働時間で疲弊していきます。生き残れるのは、残業も苦にならない仕事中毒のバリバリの上位層と、残業する同僚を見ても苦にせず平気で帰れるテキトー層です。無責任男の植木等、5時から男の高田純次みたいな人なら、同僚も仕方ないと思ってくれる。そもそも法律が〈早く帰っていい〉と守ってくれているのです」(前出の社労士)
上位層になるのが無理な人は、割り切ってテキトー層へシフトすること。そんなお気楽サラリーマンしか、この危機は乗り切れない。
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