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中国が日本国債を手放しているという噂について  小笠原 誠治
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/615.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 21 日 15:13:45: igsppGRN/E9PQ
 

中国が日本国債を手放しているという噂について
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogasawaraseiji/20140621-00036600/
2014年6月21日 11時50分 小笠原 誠治 | 経済コラムニスト


日経新聞が、「中国、日本国債減らしの怪」と題し記事を書いています。
「どうも変だ。中国が日本国債の保有を減らしている」

2013年末現在の中国の日本国債保有額が、2012年末から6兆2千億円減少して14兆3千億円になったのだとか。

どう思いますか?

ただ、その日経も、この数字を額面通りに受け止めることには留意が必要だとも言っているのです。どういうことかと言えば、ルクセンブルグを1枚かませることによって真の保有者が誰であるかを隠している可能性があり、もしそうであれば中国が保有する日本国債の額は見かけほど減っていない、と。

ということで、中国が日本国債の保有額をそれほど減らしていない可能性もあるのですが...それも含めて中国は今どのようなことを考えているのかを推理したいと思うのです。

先ず、中国が日本国債の保有額を減らしている可能性はどれほどあるのか? また、今後さらに減らす可能性があるのか?

私は、中国が短期、中期の観点で利益を上げることを重視しているのであれば、実際に日本国債の保有額を減らしている可能性は大きいし、また、今後さらに減らす可能性があると思います。

何故か?

それはアベノミクスがスタートして以降、円安が定着していることと、日本国債の利回りがこれ以上下がらないと思われるレベルまで下がっているからです。

今が長期金利のボトムであると思えば...仮に今後不況になったとしても、これ以上長期金利は下がりようがない。その反対に少しでも景気がよくなれば、いくら日銀が国債を買い支えたとしても、長期金利は上がる可能性がある、と。つまり国債の価格が今後低下する可能性が大なのです。

その一方で、円安が今後さらに進むようなことになれば...もうお分かりでしょう?

海外の投資家にとっては、日本国債を保有し続ければ損を被る可能性が大きいのです。

それに、為替の動向について補足するならば、貿易赤字は23か月も連続しているのですから...そして、黒田総裁は、この先どう考えても円高になる材料はないと断言しているのですから、海外の投資家が円安を予想しても不思議ではないのです。

ということで、理屈から言えば中国は日本国債の保有額を減らしている可能性が大きいと思います。

ただ、仮に保有額を減らすとしても、そんなに急に減らすものだろうかという疑問がなきにしもあらず。というのは、2013年末現在の中国の日本国債の保有額はわずかに14兆3千億円程度のものだからです。

中国の米国債の保有額は、公式には百数十兆円程度。実際には200兆に近いかもしれないとも言われています。それに比べてどう見ても大きいとは言えない。もう十分絞り切った数字であるとも言えるのです。

中国は、外貨準備を主にドルとユーロと円で運用していると言われています。ということは、主にその3つで適切なバランスを保つことが必要であり、よほどの事情がないかぎり、それらの比率を急に変えることは考えにくいのです。

もし、それが当たっているとすれば、中国による日本国債の保有額が減っているように見えるのはみかけだけかもしれません。

では、仮にそれがそうだとして、何故見た目の日本国債の保有額を減らすことが必要なのか?

それは、中国の日本政府に対する意思表示であり、また、国内向けの意思表示でもある可能性があるのです。

日中間の緊張を高めているのは安倍政権だというのが中国の言い分であり、また、中国の国民もそう信じているのです。そのような状況にあって、中国が日本国債の保有額を増やすなんて自己矛盾でしょ?

だから、ルクセンブルグを1枚かませている可能性があるのです。

まあ、私としては、今のところはルクセンブルグに1枚かませているだけのような気もするのですが...

以上


 

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コメント
 
01. 2014年6月21日 15:45:51 : 8gkW5aJ1bI
中国、日本国債減らしの怪 (真相深層) 1年で保有残高6兆円減少 ちらつく対立の影
2014/6/21 3:30日本経済新聞

 どうも変だ。中国が日本国債の保有を減らしている。円安への対応と取れなくもないが、それだけでは説明がつかない。目をこらすと、冷えきった日中関係の影がぼんやり見えてくる。

 「中国が日本国債を売っていることは市場で少し話題になっていた。それにしてもこれほど減るとは……」。ある外資系証券の幹部は驚く。

日本国債の国別保有額
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/27488.jpg

 財務省が最近まとめた国別の国際収支統計によると、中国が持つ日本国債の額は2013年末でおよそ14兆3千億円だった。12年末に比べ、ちょうど3割にあたる6兆2千億円の減少である。

 中国は10年に英国を抜き、海外で最もたくさんの日本国債を保有する国になった。08年のリーマン・ショックを機にドルへの不安が生じ、4兆ドル近い世界最大の外貨準備のうち、円にふり向ける割合を高めたためだ。

 一貫して増やしてきた日本国債を大きく減らしたのはなぜか。すぐに思い浮かぶ理由は、12年秋からの円安だ。

 1ドル=80円を超えていた円の対ドル相場は13年末に一時、105円台まで下落した。放っておけば、ドル建てでみた日本国債の値うちはどんどん下がってしまう。

 人民元相場はドルとほぼ連動している。中国が外貨準備の価値を守るために、売り急いだとしてもおかしくはない。実際、13年には市場で中長期の日本国債を約2兆4千億円も売り越した。

■他国名義に?

 しかし、視点を短期に移せば景色は変わる。中国は同じ時期に、期限が1年に満たない日本国債を約2兆円買い越した。中長期で売って、短期で買っているのだ。

 両者をひっくるめれば、中国が13年に売り越した日本国債の額は4千億円にとどまる。奇妙なのは売越額がこれだけなのに、残高は一気に6兆円超も減ったことだ。市場の外で何らかの操作をしたとしか思えない。

 「中国は日本国債を見かけほど減らしていない。一部は他国の名義で持っている可能性が高い」。国際金融筋がこんな解説をしてくれた。

 実はものすごい勢いで日本国債を増やしている国がある。ルクセンブルクだ。13年末の保有額は前年より5割近く多い12兆円。またたく間に英国や米国を抜き、中国に次ぐ2位に躍り出た。

 規制のゆるいルクセンブルクでは、本当の身分を表に出さないで金融機関に資金の運用を任せやすいといわれる。「ルクセンブルクにある日本国債のかなりの部分は、本当の持ち主が中国なのではないか」。そんなうわさが絶えない。

■世論に配慮説も

 事実とすれば、狙いは何か。いくつかの説が浮かんでいる。ひとつは「国内の世論に配慮した」というものだ。

 中国は日本と沖縄県の尖閣諸島や歴史認識をめぐって激しく対立する。それなのに、虎の子の外貨準備で日本の借金を穴埋めするなんてとんでもない――。当局は日本国債を持ちすぎて、そんな批判が起こるのを恐れているという見方だ。

 日本と軍事的にぶつかった場合に備えているとの説もある。そこまで事態が悪化すれば、日本政府は中国の資産を差し押さえるかもしれない。最悪のケースを念頭に、中国は自分名義の日本国債を減らしている、と勘繰る声が聞かれる。

 一方で日本国債の大量保有は、中国にとって日本に圧力をかける道具にもなり得る。「売却」をちらつかせるだけで日本国債が値下がりし、長期金利が急に上がりかねないからだ。

 10年に尖閣沖で中国漁船の衝突事件が起きたときは、逆に「日本国債を買い増し、円高に誘導すべきだ」という強硬論が公然と出た。

 日本経済の混乱は中国にも跳ね返る。いずれもふつうは取りえない選択肢だが、政治と経済がこれまで以上に一体化する中国では、絶対にないとも言い切れない。

 中国の経済政策は共産党の「中央財経指導小組」が最後に決めるとされる。李克強首相とみられていたこの組織のトップは、習近平国家主席であることが最近になってわかった。外貨準備の運用も、これから一段と政治の意思を映すようになるとの臆測がくすぶる。

 国際社会で自己主張を強める中国。拡大する軍事力だけでなく、巨大な外貨準備の行方にも注意を払う必要がある。

(政治部次長 高橋哲史)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS16012_W4A610C1SHA000/?dg=1


02. 2014年6月21日 16:49:35 : jXbiWWJBCA
今後、日銀がインフレ率を2%に誘導できるのであれば、長期金利は3%以上になりますし、円安も進行するので、国債保有は明らかにハイリスクローリターンになります。
長期的に海外勢が国債の保有を増やす理由はヘッジ以外の目的ではあまりないでしょう。


03. 2014年6月21日 21:05:33 : ynSQvzTlvk

こんな記事があるんだが、コイツはそもそも信用のおける男なのか?

東京都議会の塩村議員に対する野次を冷静に分析した結果(小笠原 誠治)
( http://www.asyura2.com/14/senkyo167/msg/235.html )


04. 2014年6月21日 23:04:16 : XjImrrwT7s
日本国債の先行きを暗く見て、売却する可能性は低くはないと思う。しかし、中国所有の国債額はわずかに14兆円程度。日銀が年間購入した額が80兆円以上と見られるので、中国の売却そのものはあまり影響が高いとは思えない。ただ、今後国債を国際的に売却したいとする政府にとってみれば、少しは国債発行について考慮すべき事柄であろう。

05. 2014年6月22日 23:18:54 : fzpVvBHL7Q
安倍が日本の首相である限り日中首脳会談も行われず関係改善もないことは同意でする。中国がそう考えていることは間違いない。

06. 2014年6月23日 20:24:03 : RQpv2rjbfs
そりゃああんた手放して当然、中小の銀行や信金だって手放してる。日銀が買い支えて値段を保っている。この世はいつも自転車操業中、漕ぐのをやめれば倒れちゃう。

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