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資本主義の中で、地を這うようなサバイバルが必要な時代に
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2014年6月13日 Darkness - ダークネス
ごく普通の人から見れば、10億円、100億円、1000億円を持っているような日本人の金持ちがいたら、空前絶後の金持ちに思う。
ところが、そんな金持ちの日本人でも、世界から見れば大したことではない。もっとスケールの大きな金持ちは、世の中にごろごろしている。
つまり、世の中には上を見ればいくらでも上がいる。私たちの想像を超えた金持ちが、世の中には存在する。
そして、資本主義の世界では、時間が経てば経つほど、持てる者と持たざる者の差が極度に開いていく。人間の資質は関係ない。単純に資産の額が差を拡大させていく。
たとえば、年収1000万円の給料をもらえる人がいたとする。この人が30年その年収を維持してリタイアすると、約3億円の収入があったことになる。
では、すでに100億円の資産がある人がいたとする。この人が年3%の配当をもらえる株式にこの100億円を預けていたとすると、税金等を無視して考えれば、1年後には何もしないでも3億円が転がり込む。
■ビル・ゲイツは何もしなくても1日5億円を稼ぐ
「何もしない」というのは比喩ではない。本当に何もしなくても、1年後には3億円が手に入る。
1000万円の年収の人が30年苦闘してやっと手にする3億円は、100億円の資産のある人には大した金額ではない。
ぶらぶらしていても、1年後には「自動的」に転がり込んで来る額である。
世の中には100億円どころか、1000億円の資産を持つ人もたくさんいる。1兆円の資産を持つ人ですら珍しくない。
フォーブスの2014年版の世界長者番付によると、129位までが1兆円の資産を持つ人である。トップのビル・ゲイツの資産は7兆円を超えている。
ビル・ゲイツも、その資産の大部分は株式だが、仮に7兆円を3%で回していたとすると、それだけで年間2100億円だ。これを日で割ると5億7534万円になる。
別の言い方をすると、ビル・ゲイツは何もしなくても、1日5億円を稼ぐことが可能だということだ。
ちなみに2100億円と言うと、日本企業で言えばオリックスの年間の利益と同じ額である。
オリックスは従業員数が1万9043人ということだが、これだけの人が必死で働いて1年間に稼ぐ金を、ビル・ゲイツは不労所得で稼ぐことができる。
日本の優良企業よりも、ビル・ゲイツの方がもっと優良で効率が良いのである。金が金を生むというのは、まさにこれを意味している。
2014年、再び世界ナンバーワンの金持ちに返り咲いたビル・ゲイツ氏。
■年収4万5000円以下の絶対貧困者は12億9000万人
逆に、下はどうなのか。
下には下があるのも事実だ。年収1000万円は、普通の人から見ると、それだけでも「すごい」ことだ。
いや、今の日本では年収500万円でも大したものだ。今では年収300万円が普通だという経済評論家もいる。
資産1億円の人が年3%の配当をもらうと300万円だが、そういった目で見ると、年収300万円の人は、資産1億円の人でも恐ろしいほどの「資産家」に見えるはずだ。
しかし、世界に目を転じれば、年収300万円どころか、年収4万5000円以下の絶対貧困者も12億9000万人もいるのである。
1人で1兆円以上を持つ人もいれば、安定した仕事もなければ、家もなく、動物のように街をさすらうしかない人々が13億人弱もいる。
こういった事実から何が分かるか。
言うまでもなく、すでにこの世は超絶的な格差社会となっているということだ。そして、それが止まらない。
もはや個人の努力ではどうしようもないところにまで差が開いて、その差はこれからもどんどん開いていく一方なのである。
競争が成り立たないまま、経済格差が開いていくのだから、資本主義はすでに競争社会でも何でもなくなった。信じられないほどの不平等が私たちの社会を覆い尽くしている。
通貨供給量が決まっていて、その中で強者が総取りをしていくのだから、格差は縮まるのではなく、今よりもはるか凄絶に開いていく。
格差は縮まるのではなく、今よりもはるか凄絶に開いていく。
■私たちは、持っているものまでも取り上げられる
このまま資本主義が続くとすれば、どうなるのかは少し考えれば見えてくる。
最終的に1%の金持ちと99%の貧困層という世界になる。その次には0.1%の金持ちと、99.9%の貧困層という世界に向かっていく。
資本主義の現実については、すでに2000年も前に新約聖書が分かりやすく描写してくれている。
「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」(新約聖書マタイ伝13章12節)
これを「マタイの法則」というが、巨大な資産を持たない私たちは、「持っていない人」の側に立っているということを認識する必要がある。
現実を見るというのは、私たちがこういった社会で生きているという残酷な世界を直視するということだ。
このまま何もしないでいると、私たちは「持っているものまでも取り上げられる」のである。
たとえば、あなたが「こんな不平等な社会で生きるのは嫌だ。資本主義で生きたくない」と経済活動をすべて止めてしまったら、その瞬間に食うに困り、家も追い出され、ホームレスと化して街をさまようことになる。
一瞬にして「持っているものまでも取り上げられた」状態になってしまう。
「資本主義から降りる」という選択肢は、私たちには許されていないのである。何が何でも、資本主義の中で、地を這うようにしてサバイバルしなければならない。
超格差社会になると、儲けるために経済的サバイバルをするというよりも、今持っているものさえも奪われないために経済的サバイバルをしなければならないということだ。
金は、減らしてはいけない。何とかして、必死で増やさなければならないのである。
超格差社会になると、持っているものさえ奪われる現象が起きる。
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