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ホワイトカラー・エグゼンプションについて
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52597183.html
2014年06月11日 在野のアナリスト
中国軍機が、再び東シナ海で自衛隊機に急接近する事例がありました。日本の集団的自衛権の議論が活発になると、中国軍の動きもそれに呼応し、危機感を高めてくる。これは中国軍にとって、自衛隊の脅威を訴えることで、自国内での立場の強化や予算獲得になるとの思惑があってのこと、です。奇妙な話ですが、安倍氏の訴える集団的自衛権の議論と、中国軍とは軍拡という点で相互扶助の関係にあります。安倍氏が東アジア情勢を訴えれば訴えるほど、実は危機が高まります。
中越関係の悪化で、人民解放軍が越国国境付近に集結している、という話もあります。キッカケがあれば中国軍は、越国へとなだれ込むでしょう。中国共産党にそれを抑止する力もなく、追随せざるを得ない。そんな事情も中国軍を助長させています。むしろ集団的自衛権より、そのとき日本がどういう制裁を中国に対し、国際社会に求めて行くか、が重要となってくるのでしょう。
党首討論でも、安倍氏が持論をふりかざすケースが目立ちましたが、米艦防護の話ばかりが目立ちますが、中国艦が日本人をのせ、北朝鮮から攻撃をうけたらどうするのか? 最近、中朝のすれ違いも目立ちますが、米艦のケースもレアなのですから、事例としては有りうる話です。そのとき、日本は中国艦を守るのか? 同じレアケースとして議論の俎上にのせてもよいのでしょう。
ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)とされる残業代ゼロ、成果による報酬という契約を認める制度ですが、その労働者側の条件が年収1000万円以上、高い職業能力に限定される方向になりました。労働者が厳しい条件で契約させられ、使い捨てられる、という懸念と同時に、新たな懸念も浮上してきます。それは新たな天下り、官と民との癒着を促す恐れ、です。
まだ条件が不明瞭ですが、例えば官民交流で受け入れた官僚を、WEで特別待遇とし、特に仕事も与えずに遇しておくことが可能です。これは退官した官僚でも同じ、これまでの天下りでは役員や、特別管理職などで待遇するため、逆に目だってきました。しかしWEを利用すると、一般社員にまぎれさせ、尚且つ厚遇することができる。自発的に辞職し、民間企業に一般職としてつく場合、どこまでを天下りとするか、線引きが難しい。そうした隠れ蓑になる可能性があります。
高度専門職、が一体何をさすのか? 一部では例も示されますが、元官僚は、官僚側の言い分では高度な専門知識を有する、ということになるでしょう。法人はそうした理屈で官僚を受け入れてきました。今回、WEを適用すれば1000万円以上の年収が確実に確保されるのです。この議論が当初、産業競争力会議で示された「管理職手前の総合職」から、厚労省の抵抗で条件が変わった時点で、これは労働法制の問題から、官僚の天下りへと問題が摩り替わった印象です。
こうしたことは、本来政権が見抜かなければなりません。しかし安倍政権に、それはできない。元々、官僚とは一蓮托生、相互扶助の関係にあるからです。安倍政権のうちだす成長戦略で、一体何が成長するのか? 厳しい目でみていかないと、益々官僚天国になりかねない、そんな形になってきましたね。
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