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韓国の1人当たりGDPが2018年に日本を抜くという記事の信憑性
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogasawaraseiji/20140610-00036212/
2014年6月10日 12時56分 小笠原 誠治 | 経済コラムニスト
韓国の1人当たりGDPが2018年には日仏を抜くとムーディーズが発表したと報じられています。
ガーン!
そうお感じになっている人が多いのではないでしょうか。
確かにオリンピックのメダルの数や囲碁の力をみたら、韓国人も相当のポテンシャルを有しているのはそのとおり。しかし、その一方で、様々な矛盾も抱えている韓国社会。
いずれにしても、本当にそんなに早く韓国の1人当たりGDPが我が国に追いつくのでしょうか?
ここで念のために言っておきますが、追い抜くというのはGDPそのものではないのです。1人当たりGDPが、ということなのです。つまり、2018年には平均的な韓国人の生活水準が平均的な日本人の生活水準を追い抜くであろうと、格付け会社のムーディーズが言っているのです。
でも、1人当たりGDPでみても、日本は韓国を相当に上回っていた筈ではないのか?
確かにそうなのです。つい10年ほど前までは2倍ほどの格差があったのです。否、第二次安倍政権になる前の時点でもおよそ2倍の格差があったと言っていいでしょう。
しか〜し‥アベノミクスの円安効果のために、我が国の1人当たりGDPをドル換算すると、一気に規模が縮んでしまったのです。
でも、そもそもムーディーズは市場の為替レートで換算したドルベースのGDPに着目しているのではないのです。そうではなく購買力平価調整後のドルベースのGDPに着目しているのです。つまり、韓国の物価が米国に比べて安ければ、幾ら市場の為替レートで換算した1人当たりのGDPが少なく見えようとも、思ったほど生活水準は低くはないということになるのです。
そうなのです、この実質的な生活水準に着目し、その上であと4〜5年もすれば韓国の一般の人の生活水準が日本の一般の人の生活水準に追いつくであろうと言っているのです。
どう思います?
釈然としませんか?
ただ、いずれにしても購買力平価調整後の1人当たりGDPと聞いて、少しほっとした人もいるのではないのでしょうか。
そんなことだろうと思った、と。つまり、市場の為替レートで換算したドルベースの1人当たりのGDPでは、まだまだ日本が上回っている筈だ、と。
しかし、もし、貴方がそのように考えているとすれば、貴方の考えは少し甘いと言った方がいいかもしれません。そして、その一方で、購買力平価調整後の1人当たりGDPで、2018年に韓国が日本を追い抜くというのは少し言い過ぎであろうとも思われるのです。
では、いつごろ韓国は日本に追いつくのか?
グラフをご覧ください。
これまでの我が国と韓国の1人当たりGDPの推移をプロットしたものです。
水色の線が日本の購買力平価調整後の1人当たりGDPの推移を示し、他方、黄色の線が韓国のそれを示しています。それらの線が交わるのは何時ごろでしょうか?
恐らくこのままのペースでいけば、2021年か2022年頃だろうと思われるのです。そうなのです、ムーディーズの試算は韓国に甘い内容になっているのです。
その一方で、市場の為替レートで換算した1人当たりGDPについてはどうでしょうか?
何か嫌な予感というか、韓国が喜びそうなことが起きる可能性があるのです。つまり、このまま円安が続くならば、市場の為替レートで換算した1人当たりGDPも、2020年か2021年頃には韓国が日本に追いつくかもしれないのです。
では、どうして韓国の成長率はそんなに高いのでしょうか?
ムーディーズは次のように言っています。
「第二次世界大戦後の世界で、(韓国ほど)持続的な高度経済成長と繁栄を実現した国はまれだ」、「住宅ローン市場の構造変革、堅実な財政政策、競争力を高め技術革新を次々と生み出す企業部門、こうした要素を考えると韓国経済は今後も『群を抜いた』成長ペースを維持しそうだ」
如何です?
この論法で行けば過去の成長率が高かったから、今後もそれが続くであろうという風にしか読めないのですが‥
でも、そうであるならば、日本だってずっと高度成長が続いていなければおかしいのです。
そうでしょう?
それに、韓国でも日本と同じように少子高齢化が進展しているので、遠からず日本が経験してきたような道を歩む可能性があるのです。
以上
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