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グーグルが開発中の自動運転車の試作車(グーグル提供)
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140607/ecn1406071100001-n1.htm
2014.06.08
インターネット検索最大手の米国グーグルは先月27日、自社で設計した自動運転車の試作車を世界に向け公開した。
ゴルフカートほどの大きさの2人乗りのクルマで、試作車第1号の速度は時速約40キロが上限。2020年ごろの実用化を目指している。
グーグルはこれまで、グーグル・マップの撮影用としてトヨタのプリウスなどを改造した自動運転車を走行させていたが、イチから開発したのはこれが初めてだ。自動走行中に自ら起こした事故はゼロだという(相手に起こされたことは1件あった)。
自動運転車をめぐっては、自動車大手が開発にしのぎを削っている。例えばトヨタは、車間距離を制御する通信技術や高性能の車載カメラ、ミリ波レーダー、制御ソフトウエアなどにより、適正な走行ラインを算出する技術を開発している。
一方、このグーグルの自動運転車は、搭載したセンサーやカメラの情報をもとに、人工知能を備えたコンピューターが自動操縦する。たぶん、グーグルストリートビューなどを参照するのだろう。ハンドルやアクセル、ブレーキといった自動車を運転するための操作系統はない。ハンドルなどの代わりにあるのは、自動運転の開始と停車のボタン、行き先の指定や走行ルートを表示するのに用いるタッチスクリーンだけだという。
グーグルのお手並みに期待したいところだが、運転手のいないクルマの後ろの席にふんぞり返って乗っているのは、ある意味、怖い気もする。
クルマ関連のニュースをもうひとつ。日本経済新聞は先月31日、「独自動車3社に新興国リスク」と題する記事を掲載した。
債務危機の影響で低迷が続いていた欧州市場は昨年後半から需要が回復し、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、ダイムラーの3社は2ケタ増益を確保している。その一方、南米、ロシア事業は通貨安や販売減の影響が出ているというものだ。
例えば、VWとトヨタの販売台数を比べると、VWは中国でダントツに強い。しかし、ウクライナ危機の影響で、ロシア市場は減少している。さらに、ロシア通貨ルーブルの下落が収益の足を引っ張り始めた。
中国以外の新興市場も低迷している。特に、欧州債務危機による不振を補ってきた南米のブラジルやアルゼンチンが沈滞気味だ。
一方、トヨタは圧倒的に北米が強い。北米と欧州、そして新興国。どこが安定した市場なのか、と考えたとき、やはりトヨタの抱える北米に軍配が上がるだろう。
新興国でノビシロのあるところは、これまでVWのほうが優位にあった。しかし今後、アフリカなどでの普及を考えると、両者ともこれから、ということになってくる。トヨタとVW。クルマの世界のトップ争いからも目が離せない。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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