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子供が就職、結婚…親はそれ以上“高望み”してはいけない
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150716/1
2014年6月5日 日刊ゲンダイ
変わるサラリーマン生活
毎年、大体100万人が高校を卒業し、約60万人が大学や短大、約20万人が専門学校に進む。今年3月末に大学・短大を卒業した約62万人のうち、就職したのは約39万人。何と4割近い約23万人が就職していない。厚労省は大卒の就職率を約94%としているが、その差は何なのか。
「大卒の就職率は、卒業予定者全体に対する就職者数ではないのがミソ。分子は就職者数ですが、分母は“就職希望者数”。つまり、大学院への進学者や就職をドロップアウトした人は除外されているため、数字が実情より高く出るのです。大学院の進学率は約2%で、大体1万人。この分を差し引くと、約22万人が就職できていません」(人事関係者)
■独身男性の「結婚願望なし」は7割
専門学校を含めた卒業者数は約84万人で、就職からあぶれたのは約28万人に膨れ上がる。高校に進学しない3万人を加えると、約31万人だ。
「ライフネット生命の調査によると、20代独身男性のうち、フリーターの平均貯蓄額は、正社員の3分の1の53万円。フリーターの約21%は貯蓄ゼロで、約34%はクビになったら、<1カ月もたない>と回答しています」(人材コンサルタント)
フリーターにさえなれない引きこもりは、全国に約70万人だ。これほど生活がガタガタでは、結婚して家庭を持つ気になんてなれないだろう。
「2010年の年齢階級別の未婚率は、25〜29歳男性で7割を超えています。30〜34歳は約5割、35〜39歳は約4割です。1970年は、25〜29歳は約5割ですが、30代前半は1割、30代後半は5%未満に低下。40年前は30代までに多くが結婚しているのが分かります。それに比べると、最近の男性が結婚をためらっているのは明らか。この傾向は女性も変わりません。今みたいに立場が不安定では、男性も女性も結婚できませんよ」(結婚離婚カウンセラー・山崎世美子氏)
50歳のときに結婚したことがない人の割合を示す生涯未婚率は、男性が20%、女性が11%。それが、今の20代前半が50歳になるころの生涯未婚率は、男性が35%、女性が27%にハネ上がるという。結婚相談所オーネットの調査では、25〜34歳の独身男性のうち「まったく結婚願望なし」は71%に上る。20代独身男性は、4人に1人が人生で一度も交際経験がないという。昔だったら考えられないが、就職や結婚といった普通の暮らしをするのがとにかく難しい時代。だからこそ、子供が就職して普通に結婚してくれたら、親はそれだけで「子育て成功」と思った方がいい。親孝行とか、会社で出世してほしいといったことは、今や高望みになっている。そんな時代なのだ。
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