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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N6KWJX6JIJUR01.html
６月４日（ブルームバーグ）：スマートフォン向け無料通信アプリを運営するＬＩＮＥ（ライン）が、早ければ11月に日本と米国で新規株式公開（ＩＰＯ）する方向で、野村ホールディングス や米モルガン・スタンレー などと協議を進めていることが３日までに明らかになった。
複数の関係者によれば、東京証券取引所と、ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ ）またはナスダックに同時上場する可能性があり、時価総額は１兆円を超える見通し。上場が実現すれば、国内ではことし最大規模となる。
ＬＩＮＥは全世界でメッセージや通話、ゲーム、漫画などのアプリを提供。４月時点で４億超のユーザーを抱え、年内には５億−６億人まで拡大を見込んでいる。米フェイスブック はことし、メッセージアプリの米ワッツアップを最大190億ドルで買収することで合意するなど、通信アプリ業界で成長を求める動きが活発化している。
ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは、「変化を続け新しい価値を生み続けるのがラインやフェイスブックが存在する業界だ。同社に２兆円の価値が付いたとしても驚かないだろう」と述べた。日米での上場後も「さらなる価値を生み続けていく必要があり、Ｍ＆Ａ（合併・買収）などＬＩＮＥの今後の経営戦略に注目が集まりそうだ」とみている。
関係者によれば、ＬＩＮＥは実際の売り出し規模や上場スケジュール、またグローバルコーディネーターなど引き受け主幹事の役割の詳細などについてまだ正式な決定はしていない。
野村とモルガンＳの競合
ＬＩＮＥと協議を進める野村とモルガンＳは国内の投資銀行業務で競争を激化させている。ブルームバーグ・データによれば、野村は日本企業関連の株式引き受けで2014年は現在首位で、モルガンＳと三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ の合弁である三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券は２位。一方、企業のＭ＆ＡではモルガンＳがトップで、野村は５位と出遅れている。
ＬＩＮＥの山田葉月広報担当は、「上場については経営のオプションの一つとして可能性はあるが、具体的に決まったことはない」と述べるにとどめ、東京とニューヨークへの上場やＩＰＯに向けた準備の進捗状況などについて言及しなかった。
野村の広報山下兼史氏とモルガン・スタンレーの渡辺美嘉広報担当もコメントを控えた。
コミュニケーションインフラ
ＬＩＮＥは2000年９月設立。社員数は４月１日現在666人。同社が５月８日に発表した14年第１四半期（１−３月）の基幹事業の売上額は146億円と前四半期比で約20％、前年同期比で３倍強に拡大した。
ＬＩＮＥがスマートフォン向け無料メッセージのアプリ提供を開始したのは2011年６月。東日本大震災直後から被災地では電話回線が機能不全に陥いる一方、インターネット通信は復旧が早かった。ＬＩＮＥの親会社、韓国のネイバー はこうした状況ではネット経由のやりとりが重要と考え、提供開始を前倒しした。
森川亮社長は業績発表の際、「今年に入って以降、グローバルでメッセンジャーサービスの大型買収や投資が相次ぐなど、市場環境が大きく変化し、競争が一層激化している中で、引き続きユーザー数が堅調に拡大している」とコメント。「世界Ｎｏ１のコミュニケーションインフラとなるため、新規開拓にも積極的にチャレンジ」すると述べた。
記事に関する記者への問い合わせ先：東京 日向貴彦 Takahiko Hyuga thyuga@bloomberg.net;東京 佐藤茂 ssato10@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先：Chitra Somayaji csomayaji@bloomberg.net平野和, 持田譲二
更新日時: 2014/06/04 00:00 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N6MF6E6K50YT01.html
６月４日（ブルームバーグ）：きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。
ＬＩＮＥ関連銘柄：スマートフォン向け無料通信アプリを運営するＬＩＮＥが、早ければ11月に日本と米国で新規株式公開する方向で協議中であるることが３日、ブルームバーグ・ニュースの取材で分かった。ＬＩＮＥの知名度向上に伴う商機拡大が見込まれた。スタンプ提供のエムアップ（3661）が100円（18％）高の641円でストップ高、ＬＩＮＥ親会社のゲーム事業部門である韓国のＮＨＮエンターテインメントと資本業務提携するエイチーム（3662）も1000円（17％）高の6780円でストップ高。ネオス（3627）も17％高の1032円と急騰した。
鉄鋼株：クレディ・スイス証券はセクター判断を「マーケットウエート」から「オーバーウエート」に上げた。株価動向と相関性が高い国内在庫環境は底打ちし、今後反転に向かう公算が大きいと分析。アジアでは原料価格が下落する半面、鉄鋼価格の下落は小幅で、スプレッドは改善傾向とも指摘する。投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に上げた新日鉄住金 （5401）が3.8％高の302円、ＪＦＥホールディングス（5411）が3.2％高の2032円。「アンダーパフォーム」から「中立」に上げた神戸製鋼所 （5406）も2.1％高の145円。
日新製鋼 （5413）：５％高の1151円。ジェフリーズ証券は３日、投資判断を新規に「買い」、目標株価を1400円とした。国内自動車・建設業界のステンレス鋼需要は強く、出資するアセリノックス（スペイン）などからの持ち分配当も利益成長に貢献するとの見方を示した。同証による15年３月期の経常利益予想は220億円、来期は241億円。
第一生命保険 （8750）：3.6％高の1499円。米中堅生保プロテクティブ生命を57億ドル（5822億円）で買収し、完全子会社化すると４日に正式発表した。国内生保による海外企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）では最大規模となる。買収資金として、最大で2500億円を普通株式で調達するとも発表。ドイツ証券は３日付の投資家向けリポートで、増資規模2800億円（株数20％増）以下なら、バリュエーションへの影響は限定的との見方を示していた。
ディー・エヌ・エー（2432）：6.2％高の1492円。一般消費者向け遺伝子検査サービスの提供を７月下旬から開始する、と３日に発表。東京大学医科学研究所と共同研究の推進に合意し、子会社ＤｅＮＡライフサイエンスを通じてヘルスケア事業に参入する。将来的な収益貢献を見込む買いが膨らんだ。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント（3765）：5.1％高の699円。森下一喜社長は３日、ブルームバーグ・ニュースの取材に対して今後海外市場では「戦略的パートナーシップが必要」と発言、出資、合併・買収（Ｍ＆Ａ）を活用し、売り上げの６−７割を日本以外から上げることに意欲を示した。海外事業の拡大を見込む買いが入った。
ヤフー（4689）：4.4％高の499円。ゴールドマン・サックス証券は３日、「コンビクション・バイ（強い買い推奨）」リストに採用し、目標株価を630円から650円に上げた。イーアクセスの買収中止で先行き懸念要因が解消したとし、ディスプレイ広告のアドテクノロジーによる売り上げ倍増余地、電子商取引の新戦略によるシェア回復余地を素直に織り込める局面、と見ている。
チヨダ（8185）：4.9％安の2192円。ＳＭＢＣ日興証券は３日、投資判断を「１（アウトパフォーム）」から「中立（２）」に下げた。ナショナルブランドスニーカーの拡充などで２、３月に見られた回復感が４、５月には後退した感があると指摘。春から雑貨投入を始めた子会社のマックハウスの回復感も乏しく、セクター内相対で上値余地が中位になったと判断している。目標株価は2400円を継続。
古河電気工業 （5801）：2.8％安の211円。クレディ・スイス証券は３日、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を290円から230円に下げた。豪雪の影響、台湾への生産シフト遅延による銅箔事業の赤字継続などを想定。同証による15年３月期の営業利益予想を289億円から223億円（会社計画は225億円）、来期を333億円から310億円に減額した。
サイバーエージェント（4751）：4.2％安の4150円。ゴールドマン・サックス証券は３日、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を4500円から3700円に下げた。アドテクノロジー事業への評価は株価に十分に織り込まれ、ゲーム事業は「ドラゴンクエストモンスターズ」の売り上げ拡大が一服してきた中、新たなヒット待ちの状況とした。同証による14年９月期の営業利益予想を230億円から226億円（会社計画200億円）、来期は263億円から256億円に修正。
ＴＨＫ （6481）：2.1％高の2381円。ＳＭＢＣ日興証券は３日、目標株価を2400円から2600円に上げた。夏場以降の中国需要の減少、国内受注回復の継続性に留意は必要だが、ＦＡ市場の裾野が広がりつつある中、会社計画の前提に無理はないと指摘した。同証による15年３月期の営業利益予想を235億円から262億円（会社計画270億円）、来期を279億円から290億円に修正。投資判断「中立」を継続した。
大和ハウス工業 （1925）：1.9％高の2012円。バークレイズ証券は３日、投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」、目標株価を2100円から2400円に上げた。今期受注高は前期比４％増の１兆5400億円と会社計画（１兆5000億円）を上回ると想定。戸建住宅の比率が低く、消費増税の影響は小さいとの見方を示した。同証による15年３月期の営業利益予想を1650億円から1770億円に（会社計画1700億円）、来期を1770億円から1950億円に増額した。
サン電子 （6736）：8.2％高の1208円。大和証券は３日、投資判断を新規に「１（買い）」、目標株価を1560円とした。モバイルデータ転送装置の拡大を背景に、従来に比べ収益構造が安定化してきたと評価。また収益源の多様化で、営業利益の成長加速の可能性がある点に注目したいという。
アニコムホールディングス（8715）：14％高の915円。10日付で東証マザーズから１部へ上場市場が変更になる、と３日に発表。今後のＴＯＰＩＸ参入に伴うファンド資金の流入などが見込まれた。
記事に関する記者への問い合わせ先：東京 竹生悠子 ytakeo2@bloomberg.net;東京 院去信太郎 sinkyo@bloomberg.net
記事に関する記者への問い合わせ先：東京 竹生悠子 ytakeo2@bloomberg.net;東京 院去信太郎 sinkyo@bloomberg.net記事についてのエディターへの問い合わせ先：Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net丸田不可志
更新日時: 2014/06/04 15:31 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N3SQZY6K50XU01.html
月10日（ブルームバーグ）：無料通信アプリを運営するＬＩＮＥ（ライン）は来年、10億以上のユーザー数を目指す。同社の森川亮社長が都内のイベントで明らかにした。
森川社長はユーザー数について、今年の目標を「５億、６億ユーザーぐらい」と説明。来年については「２桁目指したい」と話した。
ＬＩＮＥは、スマートフォンでメッセージを送ったり無料通話ができるアプリを運営する。アプリは世界的に利用が拡大しており、今月１日時点で登録ユーザー数が４億人を突破した。ＬＩＮＥは韓国の検索サイト最大手ネイバー の日本子会社。
森川社長はＬＩＮＥの上場については、コメントしなかった。イベントでは投資家に向け、「利用者の価値を高め、その後、利益を出すことを考えてほしい」と述べた。
記事に関する記者への問い合わせ先：東京 天野高志 tamano6@bloomberg.net;東京 Marco Lui mlui11@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先：Michael Tighe mtighe4@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net中川寛之, 淡路毅
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