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払いきれないほどのツケが、どんどんあなたに回されている。
消費税8%から、日本人を苦しめる地獄は始まっているのだ
http://www.bllackz.com/2014/06/blog-post_4.html
2014年6月4日 Darkness - ダークネス
生活が苦しくなったと思わないだろうか。
2014年4月1日から消費税は3%アップされて、それが物価に反映し始めている。モノを買うと、加算された3%の消費税がずっしりと重みを増してあなたにのしかかる。
物価が上がるのだから、給料は上がって然るべきだと私たちは考えるが、世の中はそんなに甘くないことがデータで出てきている。
2014年5月3日、厚生労働省は確かに給料は前年比で0.9%上がったと報告を出している。しかし、消費税は3%上がっているのだから、「実質賃金」で計算すると実際には給料が下がっている。
どれくらい下がっているのか。マイナス3.1%下がっていると言われている。要するに給料は微細に上がったが、物価はもっと上がっているので、実質的にはマイナスになっているということである。
いや、実際には給料が上がったという話自体も怪しい。所定内給与は下がっているからだ。給料には基本給以外に、いろいろな手当が付いて総額にあるが、所定内給与、すなわち肝心な基本給に当たるものは「下がった」のである。
■馬鹿正直に従っていると競争に負けて会社が傾く
政府は社員の賃金を上げろと企業に言っているのだが、企業は表向きではそれに従った。しかし、馬鹿正直に従っていると競争に負けて会社が傾くのは分かりきっているので、対策を取っている。対策と言っても、単純な話だ。
(1)社員を減らしていく。
(2)残った社員の給料を少し上げる。
(3)非正規雇用者を増やしていく。
(4)非正規雇用者の給料はそのまま。
こうすれば、「給料を上げました」と政府に報告することができる。企業は、それで体面を整えた。
しかし、所定内給与を上げるのではなく、手当を上げているだけなので、何かあれば手当をざっくり削減して逆に給料を下げることも可能にしている。
さらに非正規労働者を増やしているので、人々はよけいに不安定化させられている。
物価は消費増税で確かに上がった。しかし、所得は上がらない。雇用も不安定化したままだ。そうなると、どうなるのか。もちろん、消費は減退する。
物を買う金が減るのだから、買い物を減らそうと思うのは誰しも当然のことである。こういった消費の減退は、後になってじわじわと現れていく。
そうなると、どうなるのか。売れない企業は結局のところ、価格を下げることを余儀なくされる。経済アナリストが「消費税の影響が和らいだ」と言い始めるのがその頃だ。
しかし、消費税で追い込まれた企業が売れないので値下げをしているのだから、利益が下がった分を社員の削減でカバーしようとする動きが裏で進む。
■国家公務員と国会議員だけは給料が上がった
ところで、あなたの給料は下がっているかもしれないが、大幅に給料が上がった景気の良いところがある。国家公務員と、国会議員である。
国家公務員は、年収で約51万円もアップした。
国会議員の歳費(給料)も、年間421万円もアップした。
消費税は引き上げられ、実質賃金はマイナス3.1%になって四苦八苦しているあなたを尻目に、国家公務員と国会議員はとても優雅なベースアップを享受している。
実際には震災復興の名目で2012年から給料削減を行っていたのでそれが元に戻されたのだが、復興が成し遂げられておらず、あなたは復興特別所得税をかけられている。
しかし、国家公務員と国会議員だけは、何食わぬ顔で削減を元に戻してベースアップを「楽しむ」のである。
ツケは、何もかもあなたに押しつけている。
国民が激怒してもおかしくない事態だが、なぜ国民は黙ってそれに耐えているのか。耐えているのではない。知らないのである。なぜなら、大手新聞はどこもこれを報道しなかったからだ。
政治家は官僚を「シロアリ」と喩えることがあるが、実際には政治家自身もシロアリのようなものだ。あなたから税金を毟り取るだけ毟り取って、自分はそれをあの手この手で手に入れようとしている。
どんどんツケを押しつけられているが、今後は消費税が10%、15%を上がっていく可能性があるのだから、本当の地獄はまだまだこれからであると言うこともできる。
■底辺にいる人たちから先に切り落とされていく
物事は何でもそうだが、世の中が悪くなっていくときは、全員が等しく悪くなるのではなく、底辺にいる人たちから先にポロポロと切り落とされて堕ちていく。
日本社会での弱者は高齢者とシングルマザーだが、こういった世帯が最初に立ちゆかなくなって、生活を破綻させるのだ。
彼らが最後に頼るのは、生活保護である。だから、生活保護の受給者は今後は増えることがあっても、減ることは絶対にない。
不正受給の問題もあるが、本当に必要としている人たちが生活を破綻させて受給するのだから、いくら不正受給を取り締まっても生活保護受給者が長期で減少することは決してない。
統計だから、短期での減少はもちろんあるかもしれないが、長期で見ると、もはや手に負えないまでの増加になっていくだろう。現に、消費税がアップする2014年3月でさえも、生活保護受給者も世帯も、「過去最多」を更新しているのである。
これからは消費税がアップして、収入の低い層が追い込まれていく。生活を破綻させる人が続出する。
2014年5月3日は、厚生労働省が公的年金の財政検証結果を公表して、40年後の年金給付の水準は今より3割から4割は目減りすると、何気なく発表している。
あくまでも試算なので、数字自体が適当なものなのだが、年金制度が揺らいでいるということ事態は事実である。このままでは、もう日本人は悠々自適な老後など「絶対に」あり得ないということだ。
このまま何とかなると思ってはならない。もう何ともならない時代に入った。今の生活はゆっくりと、しかし確実に足元から切り崩されて、成り立たなくなってしまう。
消費増税を見ても分かる通り、どんどんツケを押しつけられている。生活保護受給者増加を見ても分かる通り、末端から生活が壊れ続けている。
悲惨な未来が2014年4月から始まっており、私たちは全員それに巻き込まれていこうとしている。
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