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8月に92円台も…運用40年のプロが警告する“円高の夏”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150690
2014年6月4日 日刊ゲンダイ
相場はイケイケムードだが…/(C)日刊ゲンダイ
3日の寄り付きで株価は1万5000円を回復。「アベノミクス相場の第2幕」をあおるような雑誌の記事も目立ち始めた。イケイケムードも漂うが、うかつに今の相場に手を出すとヤケドしかねない。
「“円高の夏”を警戒しましょう。初夏を迎えた東京市場は米国株が堅調にもかかわらず、株安・円高基調にある。しかも、『冬は円安、夏は円高』という季節的な“アノマリー(経験則による規則性)”があり、早ければ今月中に1ドル=98円まで円高が進むかもしれません。そうなったら、8月に一気に92円をうかがう展開があるでしょう。為替は1年間に15%以内の範囲で上下するものですが、今年は半年間で上下4%程度しか動いていません。いざ動き始めたら、大きく崩れますよ」
こう語るのは「ネクスト経済研究所」の斉藤洋二代表。日本生命などで40年間、為替・債券・株式の運用に携わってきた。ロイターで毎月書いているコラムの相場予想がビシバシ当たると評判だ。
■米株急落が重なる可能性も
「為替と今の株価は連動していますから、92円まで円高が進めば、平均株価は1万2500円を割り込むでしょう。しかも、米国株が危険水域に達しています。上昇トレンドは09年2月から5年を超え、再三史上最高値を更新していますが、投資家は“そろそろ危ない”と疑心暗鬼になり始めています。94年後半に始まったITバブルと、02年後半に始まった住宅バブルがちょうど5年程度で終わったからですが、“円高の夏”に米株急落が重なるケースもあり得ます」
そうなれば東京市場の暴落は必至。とりあえず為替に細心の注意を払った方がよさそうだ。
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