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毎月勤労統計で、実質賃金は3.1%減(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/14/hasan88/msg/299.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 04 日 00:05:50: igsppGRN/E9PQ
 

毎月勤労統計で、実質賃金は3.1%減
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52596390.html
2014年06月03日 在野のアナリスト


日経平均が15000円を越えてきました。ただ昨晩、発表された米ISM製造業景気指数が、日中に2度も変更となるなど、米国は異例ずくめの展開でした。ミスとのことですが、あくまで噂として『実験したのでは?』と囁かれます。つまり市場がどう反応するか、それをみるために数字を弄った。指数は当初の小幅下落から、最終的に前月より小幅上昇となりましたが、季節調整に誤りがあって、すぐに判明するなど、実際にはありえないミスと経緯です。以前から、米経済指標に疑義を生じる場面はありましたが、最近では何が正しいかを悩む場面もふえてきました。

米紙では、1-3月期の減速は大雪の被害ではなく、中間層の所得が増えないことが原因では? との論評もでています。米国も低いインフレ率とはいえ、そこに賃金上昇が追いついていかない。堅調と言われながら、米国経済が脆弱なのは、日本で90年代に起こったことをまるでトレースするようだから、です。欧州のディスインフレも鮮明になり、欧州の経済指標にも、悪いものが目立ち始めた。それでも今は、悪材料と好材料が混在する、ゴルディロックスに市場が沸きます。

日本でも、重要な経済指標が発表されました。厚労省の毎月勤労統計です。現金給与総額は、前年比で0.9%増の27万4761円ですが、物価変動を考慮した実質賃金は3.1%減であり、大幅な悪化です。しかも10ヶ月連続のマイナスであり、生活実感は益々苦しくなっている状況にあります。さらに所定内給与は前年比0.2%減と、23ヶ月連続で減少。それを補ったのが所定外給与で、これは前年比5.1%増。つまり毎月の手どりはじりじり下がり、それをボーナスで補っているのです。

前年比で、正社員は1.3%増、パートタイムは0.8%増、これが人手不足の要因ですが、問題は総実労働時間が前年比0.6%減と、駆け込み需要への対応に一服感がでた。今後、雇用は低迷することを示唆します。しかも正社員数の伸びに比べ、現金給与の伸びが低い。つまり官製賃上げにより、給与を引き上げたとしても、非正規の増加により全体を抑制する傾向がみられる。結果的に、日本のインフレは円安による効果だけで、消費の減退が目の前に迫っている状況なのです。

年金部会が財政検証を示しましたが、とんでもない数字が並びます。運用利回り4.2%は、ほとんど実現不可能です。年金財政は破綻、ということを言わないために言い繕ったにすぎません。しかも運用資金の取り崩しがすすめば、益々運用益は出なくなります。しかも年金は、所得代替率が50%を約束しています。しかし、所定内給与が減れば、益々年金の受けとりも下がります。

インフレですべてうまくいく、デフレは悪、とする論調を政府、メディアはばらまきますが、実質賃金が下がり続ける中、インフレが昂進すれば経済には大きな打撃となり、ひいては年金制度すら破綻しかねなくなります。経済が順調に成長し、賃金が上がって、初めてインフレ圧力を経済が享受できるようになる。その認識すらもてない政治家、金融政策担当者により、今は日本経済が真綿で首を絞められるように、苦境へと近づいている。年金制度も100年安心どころか、5年前より益々高い運用利回りにならないと、破綻してしまう制度となっている。この国は、いつか誰かがもうムリ、と言い出すまではおかしな制度を続けるような、正しいことが何か? をまともに語れない国になってしまっている、ということなのでしょうね。


 

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コメント
 
01. ピッコ 2014年6月04日 03:51:28 : ldyqn.PAmBFfI : Dt3nzMJ2Is
>インフレですべてうまくいく、デフレは悪、とする論調を政府、メディアはばらまきますが…

インフレは戦後の「生めや増やせ」「大量生産、大量消費」で始まる日本が復興し経済大国になるときに起きた現象。 成長を遂げて社会が成熟し、人口減少、高齢化を迎えている現在の日本にとって、デフレは自然な成り行きであり、あり方だ。 今まで蓄えてきたものを元手にして、デフレのマイナス面を政治的に補い、デフレに体を慣らしながら、その環境の中で省エネで息長く泳ぎ続けることが大事。 どこか人の一生と似ている。 戦後のような成長を再び成し遂げるための特段これといったアイデアもない状態で、黒田日銀の異次元金融緩和と政府による公共工事のバラマキのセットで無理やりインフレにしようとしたところで、経済に歪み(経済的に良いところと悪いところ)を生じさせるのがせいぜいで、結局何も得られないまま、最後には蓄えを大きく毀損して終わることになるだろう。


02. 2014年6月04日 04:19:57 : bfiJIUelwU
アベノミクスの錯覚はこうだ。

デフレにより市場が経済構造のソフトラディングを選択しているのに、アベノミクスはこれを中断させた。

浪費をいたずらにあおり、財政の大盤振る舞いで、供給力を超える需要を創出したが、賃金上昇は供給能力の限界で、国内生産に貢献せず、国内生産が輸入に置き換わるほどの浪費国家に変貌した。構造改革はデフレ以外に選択がないと気付いたときは後の祭りだ。

全てが徒労に帰し、多くの損失を出して、元のデフレの道に復帰することになる。

しかし、バカな日銀には理解不能だろう。


03. 2014年6月04日 13:40:55 : nJF6kGWndY

>インフレですべてうまくいく、デフレは悪、とする論調を政府、メディアはばらまきます

またアホなことを

デフレもインフレも、それによって得をするもの、損をするもの両方いる

しかし度が過ぎれば、ほぼ全体にとって悪になる

そのバランスが難しいということだ


04. 2014年6月04日 17:57:03 : 5zwfkG1cN6
デフレは経済の縮小を意味するから
マイルドインフレが望ましい

05. 2014年6月04日 18:36:52 : qQo4zpJqE2
金融資本家等の資本家は、国家から泥棒を働いている。

これはアメリカでもヨーロッパでも、発展途上国でも同じだ。
行き着く先は、世界労働者革命、、、になるのかな〜

一部の金持ちだけで、世界は運営できない。
お金のシステムが、狂っているのだ。
アメリカは、貨幣発行権、この仕組みの契約が切れたはずなのだが、
FRBは、あいも変わらずだ。
契約延長したなら、公表しないといけない。

何も知らないオバマに、メクラハンコウを押さすために、大統領にしたのかな?


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